25日、参議院予算委員会の一般質疑で、れいわ新選組の奥田ふみよ共同代表が“ブラック校則”を批判した。
奥田議員は「私は、8年前から人権侵害校則、いわゆるブラック校則を撤廃する活動を続けています。日本国民はなぜ理不尽に対して声を上げず、ブラック労働にも度重なる増税にも黙って我慢して従う人がこんなにも多いのか? 掘り下げたら、学校に原因がありました」と切り出した。
奥田議員は訴えかけるような口調で「北海道から沖縄まで不気味なほど全く同じ内容の理不尽な校則が全国各地の子どもたちに押し付けられ、全く同じやり方で、子どもたちをまるで犯罪者扱いのように廊下に並ばせて全身チェックをし、あらゆる自由を強制的に制限している。全国一律で同じ問題校則があり、全国一律で同じ問題指導がある。おかしくないですか?気味が悪くないですか? 大臣、理不尽な校則があること、ご存知ですか? そして、どのような理不尽校則をご存知ですか?」と質問。
これに松本洋平文部科学大臣は「校則は個々の学校の教育目標に照らしまして、児童生徒の発達段階や地域の状況などを踏まえ、校長が定めるものです。文部科学省として一律にその是非を判断することは困難であるということはご承知おきいただきたいと思います。報道などにおきまして、学校における校則の内容や校則に基づく指導に関しまして、『社会の変化などを踏まえ見直しを行う必要があるのではないか』といった旨の指摘がなされる事案があることは承知をしているところであります」と回答。
奥田議員は「大臣、私のことをSNSで知った全国中の子どもたちがこの3年間でなんと1万5000人ほど連絡が来ているんです。ほとんどが理不尽校則に悩んでいる子どもたちです。でも、保護者や先生からも来るんです。昨日も今日も来てました」として寄せられた声を紹介した。
「北海道帯広・パーマ禁止の県立高校『大切な地毛の天然パーマを“パーマっぽいからストレートパーマで伸ばせ”と言われた』。岐阜県公立・髪染禁止の中学校『少しメッシュを入れただけで3人がかりで押さえつけられ、ゴミ袋を被せられ、髪に黒スプレーをかけられた』。愛知県名古屋市・襟足の髪禁止の公立中学校『“襟足が長いとやんちゃっぽいから学校に入れない”と言われ、拒否したら、3年間1日も学校に入れてくれなかった』。福島県公立中学校『一重がコンプレックスでアイプチをつけていったら、みんなの前で公開処刑のようにバリッと外され、その日から学校に行けなくなった』。この叫びはほんの一部です」
続けて奥田議員は「子どもにも人権があるのに、髪染め・メイク・パーマ・アイプチ・ピアス、ほぼ全国の学校が禁止。各校長に校則制定権があるのに、なぜ校則内容がここまで全国一律。なぜ画一的なんでしょう?」と質問した。
松本大臣は校則制定の現状について「校則は『教育目標の実現』という観点から校長が定め、児童生徒がより良く成長・発達していくために設けられるものであり、一定の教育的意義を有するものと考えております。そのため、校則の存在自体が児童生徒の人権を侵害するものとは考えておりませんが、一方で、校則によって教育的意義に照らしても不要に行動が制限されるなどマイナスの影響を受けている児童生徒がいないか、などの観点から児童生徒や保護者の意見を聴取しつつ、たえず見直しを行っていくことは必要なことだと考えています。最終的には校長により制定されるものであり、全国で必ずしも同一の内容ではなく、多様なものとなっていると承知をしております」と説明。
さらに「一方で」と前置いて「社会背景などを踏まえた校則の検討や学校間での情報交換を踏まえた校則の検討などの結果、学校によっては一部類似の事項が規定されている場合もあると考えております。いずれにいたしましても、児童生徒や保護者の意見も聴取をしつつ、たえず校則の見直しを図っていくことが重要であると考えています。文部科学省といたしましては、校則の見直しが適切に行われるよう、各学校の取り組みを促してまいりたいと存じます」と話した。
奥田議員は松本大臣の答弁に納得がいかなかったのか「大臣、なぜ私のようなところにこんなにたくさんの子どもたちからの助けての叫びが届いているのかを考えていただきたいんです。とにかく、この国の教育、まるで主権者教育になっていません。大臣、今ある校則のほとんどは子どもを守るためじゃありません。管理する側が楽になるように黙らせ従わせる徹底管理画一化が目的なんです。その手段として校長に権限を持たせすぎてます。でも、これらの取り締まりをさせられる先生たちも、仕事が増えて嫌だと連絡が相次ぐ事態です。子どもたちの表現の自由、自己決定権、基本的人権を侵害しても『校則だから従え』とカルト化している。だから、そもそも法律で規定しているわけでもない校則制定権は廃止してください」と大胆な提言を行った。
さらに奥田議員は松本大臣個人に向けて「つい先日、奥田事務所にある保護者から連絡来ました。『自分の子どもが学校で表彰状をもらったが、そこにダブル不倫疑惑渦中の大臣の名前があり、本当に恥ずかしかった』と。教育者のリーダーとして、そもそも文科大臣としてふさわしいのかどうかと申し伝えて、本日はこれで終わりにいたします」と述べた。
ここで議場内は静寂に包まれ、拍手が起きることはなかった。ここまでの一般質疑において、各人が質疑を終えると自然と拍手が響いていたが、奥田議員の質疑後は静まり返った。実は、約2時間半前の質疑において奥田議員は過激な発言を繰り返し、藤川政人委員長から「不適切な言辞」と三度にわたって注意され、質疑を終えた際も拍手が一つもないという異様な光景が広がっていた。
(ABEMA NEWS)

