イランが譲歩?「大きなプレゼント」ってなに?

イランが譲歩?「大きなプレゼント」ってなに?
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 イランから「大きなプレゼント」を受け取ったと話したトランプ大統領。その中身は一体何なのか。本当にプレゼントは送られたのでしょうか。

「大きなプレゼント」トランプ大統領の発言の狙いは?

イラン譲歩か

 事態が動いたのでしょうか。

 ホワイトハウスの大統領執務室でトランプ大統領は、「イランが譲歩した」とにおわせる発言をしました。

トランプ大統領
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トランプ大統領
「彼らは取引をしたいんだ。きのう驚くべきことをした。プレゼントをくれたんだ。きょう届いた。とても大きなプレゼントだ。とてつもない金額の価値があるものだ。それが何かを明かす気はない」

 “イランからのプレゼント”中身は明かさないとしましたが…。

トランプ大統領
「核のことではない。石油とガスに関することだ。とても良いことをしてくれた」

中東各地では民間人の死者が増え続けている
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 アメリカとイスラエルがイランへの攻撃を始めて、まもなく1カ月。中東各地では民間人の死者が増え続けています。

 アメリカに拠点を置くイランの人権団体によると、イランでは子ども217人を含む少なくとも1455人が死亡し、レバノン保健省は、レバノンで1072人が死亡したと発表しました。

 イランは対抗措置としてホルムズ海峡を実質的に封鎖。原油価格は跳ね上がり、混乱は世界に広がっています。

去年1月の2期目就任以来 最低を記録
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 その影響か、ロイター通信が実施した最新の世論調査では、トランプ大統領の支持率が前回から4ポイント下がった36%となり、去年1月の2期目就任以来、最低を記録しました。

「プレゼント」とは?

発電所攻撃を5日間延期
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 焦りを募らせているとみられるトランプ大統領。ホルムズ海峡を開放しなければ、発電所を攻撃するとSNSに投稿し、その後一転、5日間の延期を発表し、交渉が行われていると主張していました。

トランプ大統領
「我々は非常に、非常に強力な協議を行った。それがどこに行き着くか見守るつもりだ。我々には主要な合意点があり、ほぼすべての点で合意していると言っていいだろう」

交渉がパキスタンで行われる予定
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 イスラエル・メディアは、トランプ大統領が来月9日を戦闘終結の目標と設定し、今週中にもアメリカとイランの交渉がパキスタンで行われる予定だと報道しています。

パキスタン シャリフ首相
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 そのパキスタンのシャリフ首相も24日、「アメリカとイランが合意すれば戦闘停止に向けた両国の協議をパキスタンで開催する用意がある」とSNSに投稿しました。

 そんな中で飛び出した「大きなプレゼント」発言。実際に交渉は進んでいるのでしょうか。

トランプ大統領の狙い
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明海大学 小谷哲男教授
「交渉に関するトランプ氏の発言は、実態を反映していない可能性があると思う。石油とかガスに関するプレゼントは、おそらくイランのほうから『アメリカに利権を渡してもよい』という発言があったということを意味していると思いますが、おそらくトランプ氏の狙いは、こういう発言をすることによって、原油価格をさらに下げたいということであり、まだ交渉も始まっていない中で、イラン側がエネルギーの利権をアメリカ側に渡すというのは、にわかには信じられない」

 そもそもイランでは、地下資源の利権を外国に渡すことが禁じられているといいます。

“プレゼント”とは
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慶應義塾大学 田中浩一郎教授
「イランは憲法で“外国に地下資源の利権を与えることを禁じています”のであり得ないんですよね。めいっぱい考えられるのが…“販売権のようなもの”の一部をアメリカに委ねるとか。そういうことを指していると想像するのが精いっぱい。ただこれも、トランプ大統領が言っているだけで、イラン側からは何も説明も、反応も出ていないので、正直分からない」

モジタバ師 米との交渉に同意か

米との交渉に同意か
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 一方、イスラエル・メディアは24日、情報筋の話としてイランの最高指導者、モジタバ師が「イラン側の条件が満たされる前提でアメリカとの交渉を許可した」と報じています。

田中教授
「(Q.週後半にパキスタンで高官協議の話も)イランはこの話を全面的に否定しています。アメリカと接触もしていないし、25日目になる戦争を通じて、アメリカとの交渉もないと言っています。どちらかが言っていることを、一方的に信じるのもどうかなという感じがします」

トランプ大統領“体制転換”と主張
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 トランプ大統領は、イランで“体制転換”が起きたとも主張しています。

トランプ大統領
「言いたくはないが、彼らの指導部は全員、殺した。それで新しい指導者を選ぶために集まったが、全員殺した。今は新しいグループがいるが、それも簡単にやれる。だが、どうなるか見てみよう。私たちは実際に体制転換を起こしたんだ。分かるだろう。体制が転換したんだ。今の指導者は、問題を引き起こした連中とは、全く違う」

ハメネイ師(左) モジタバ師(右)
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 最高指導者のモジタバ師は殺害された前最高指導者ハメネイ師の次男。側近として父を支えてきたと言われています。

「トランプ氏なりの過大な表現」
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小谷教授
「アメリカとイランで何らかの意思疎通を行っていることは間違いない。イランの最終決定者を“新たなグループ”と表現していると思うが、決して体制が転換したということではないと思います。これもトランプ氏なりの過大な表現だと思います」

「軍部を中心とする人・組織が国の実権を掌握か」
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田中教授
「トップが変わったということが、体制転換なんだということであるとすれば、実質的には軍部を中心とする人たちや組織が、国の実権を掌握していると、私は想像している。そのことを指しているのかもしれません」

(2026年3月25日放送分より)

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