27日の参院予算委員会で、立憲民主党の小島智子議員が、自身の選挙区・三重の漁港が直面している「マグロが獲れすぎる」という、贅沢かつ切実な悩みを国会で訴えた。
【映像】小島智子議員「“マグロ大臣”に是非なっていただきたい」
小島氏は「クロマグロについて鈴木農水大臣とやり取りをしたいと思います」と切り出すと、「(三重県)志摩市大王町に波切漁港がございます。そこで定置網にものすごくたくさんのクロマグロがかかるということを聞きまして、多い日ですと1日に30本。巨大な150キロから300キロのようなものがかかっている。それを逃がさなきゃいけない。上限規制かかってますから大変なんだ。他の魚も全部逃げてくんだというようなお話を聞いてまいりまして、取り上げさせていただきました」と話した。
クロマグロはかつて資源が激減したが、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)などの国際会議で決定される厳しい漁獲枠(TAC)管理の結果、現在は回復期にある。しかし、海に魚が戻り「獲れる量」が増えても、国際合意に基づく「獲っていい量」には厳格な制限があり、現場ではそのギャップが指摘されている。
小島氏は、この状況を受け「(クロマグロの)量はすごく増えてます。とにかく獲れるようになってますので、今度7月に会議があると思うんですが、そこで何とか、日本の漁獲高もっと枠を増やしていただけるようにということをぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょう」と迫った。
これに鈴木大臣は「太平洋クロマグロの資源管理について、本年は7月に長崎で開かれますけれども国際会議を皮切りに12月までの今後の漁獲枠を含む管理方式について交渉が行われる予定となっております。漁獲枠を順守するための漁業者の皆様の現場での苦労については十分我々としても承知をしております。先ほど先生からお話のあった網に入っちゃってるんだけれども、これ要するに放流せざるをえないとかですね。これ太平洋側も、日本海側も、私さまざまな方からお伺いをしておりますので、関連する国際交渉において資源の増加に応じた漁獲枠が適切に設定されるよう、主要な関係国等との意見調整を進めながら、議論を積極的に主導して漁業者の皆さんの期待に応えてまいりたいというふうに思います」と述べた。
これを受け、小島氏は「生きたマグロは網を割れば逃がせますけれども、死んでしまったマグロは上げることはできません。死んでしまったマグロを放置することで、例えばサメがそこに寄ってくるですとか、そういうお話も聞いています。なんとか重油を使って船を出してそれで獲れたやつはやっぱりお金に換えたいと思うのが漁業者の方々の願いだというふうに思いますし、インバウンドも増えています。日本でしっかりとクロマグロを食べて頂きたいなと思います」と思いを語り、「(鈴木)大臣はコメ大臣でもありますが、“マグロ大臣”に是非なっていただきたいということを最後申し上げ終わります」と話して質疑を終えると、場内からは「おー」という声が上がった。(ABEMA NEWS)
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