
卵の価格が、さらに高騰する恐れが指摘されました。今後どこまで高くなってしまうのか。取材を進めると、安く買える穴場も発見しました。
卵安く買える穴場は?
客が次々と手に取るのは…。
客(50代)
「安い。今、高いので卵。卵狙いで来ます」
それもそのはず!こちらのスーパー、週に2回の特売日の27日、価格は1パック税抜きで158円という大安売り!
客(70代)
「ここは安い。特にきょうは。158円(税抜き)は、なかなかない値段。普通だと280円から300円ぐらい」
客(80代)
「安いのにこしたことはない。年金生活だから」
今、価格が高止まりしている卵。先週、農林水産省が発表した食品価格動向調査では、卵の平均販売価格は309円と過去最高値を更新しました。
なぜ、高値が続いているのでしょうか。
27日に開かれた日本養鶏協会による会見。指摘されたのは、円安などに伴う生産コストの上昇です。
「これだけ資材が高いと、新しい鶏舎はつくれない。なにが恐ろしいかというと、鳥インフルエンザが起きた分だけ卵(価格)は上がっていく。なぜかというと供給が増えないから」
中東情勢や鳥インフルで悲鳴
これに拍車をかける可能性があるのが、中東情勢に伴う原油高です。
27日、養鶏農家を取材すると、ひっ迫する経営状況が見えてきました。
およそ5000羽のニワトリを飼育している伊藤養鶏場。
伊藤養鶏場 伊藤彰代表
「今、いろいろ値段が上がっている。全部と言ってもいいくらい。一番コストがかかっているのはエサ」
主にトウモロコシを使うエサは輸入したものが多く、すでに円安などの影響が如実に出ているそうです。
「去年12月の時点でトン当たり5000円一気に上がっている。来月からエサが切り替わる。その金額が出るが、どうなるか分からない」
懸念するのはさらなる原油価格の高騰。ひなを育てるためには、温度調節のためのストーブがかかせません。
「この部屋を暖めるためにストーブをつけている。灯油で動いているので、灯油(価格)が上がってくれば大打撃。気持ちとしては上がっていたものは下がってほしい。これがまた上がるとなると、経営としては相当厳しい」
料理店「過去一高い」
卵価格の高騰は、料理店にも影響を及ぼしています。
和らぎ亭 しまや 島倉大亮代表
「こういう形で届くんですけど」
「(Q.これが親子丼用の卵?)そうです。親子丼の(卵)」
新潟市にある割烹料理店。地元の鶏肉と卵を使った、トロトロの親子丼が人気です。
1日で400個を使用するという卵。その仕入れ値は、じわじわと上がっているそうです。
「赤い卵、親子丼で使っているものが、(1個)70円ちょっと超えるぐらい。直近の変動は、徐々に右肩上がりという形。数パーセントずつ毎月上がっている」
安い時で、1個30円の時もあったという仕入れ値が、今ではその倍以上になっていると言います。
「過去一高いです。間違いなく過去一高いですね」
その一方で、提供価格は数年前から据え置いたまま。値上げをしたら客足が遠のくのではないかと、葛藤しています。
「お客さんにおいしいものを安価で提供したいという気持ちが一番。あと値上げしたら、客足が遠のいてしまう。その2つの理由。今でもきついです。うちの場合、卵、鶏肉、コメの3つ全部上がっている。ほぼ、あまり利益が(ない)、難しいと思う。赤字になるまで、ギリギリ背負う気でやるつもり」
今後の卵価格は?
今後、卵の価格はどう推移していくのでしょうか。
日本養鶏協会による会見
「秋に向けて、採卵鶏の飼養羽数が平常通りに戻ると推計している。この通り生産量も回復していくと需給が緩和方向に向かい、今年の夏ごろまでには価格も落ち着いていくと考えている」
ただ、その一方で中東情勢に伴う原油高は、それ以降に影響を及ぼす可能性があるともしています。
「今のイランとアメリカの戦争による、原油、飼料代の上昇は、今後ボディーブローのように、今年の後半から来年にかけて影響してくる」
(2026年3月27日放送分より)
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