

イスラエルのネタニヤフ首相は、ホルムズ海峡封鎖を統括してきた人物とされてきた革命防衛隊のタングシリ海軍司令官を殺害したと発表しました。
【画像】トランプ大統領「イランと交渉中」 エネルギー施設の攻撃“10日延期”一方で圧力も
イスラエル ネタニヤフ首相
「昨夜、革命防衛隊の海軍の司令官を抹殺しました。この男の手は血塗られています。彼は、ホルムズ海峡の封鎖を主導してきました」
見つけては殺すを繰り返し、強調するのはアメリカとの連携です。

イスラエル ネタニヤフ首相
「戦争の目的を達成するために、私たちと共通の目的があるアメリカとの協力の一例です」
米軍地上部隊1万人追加も検討

アメリカのトランプ大統領は、イラン国内のエネルギー施設への攻撃を、10日間延期すると表明しました。23日にも、5日間延期していたので、これで2回目です。

アメリカ トランプ大統領
「イランについては、適切な相手と本格的な話し合いができている。例の“プレゼント”を明かしてもいいか?イランは、交渉できる相手だと示そうと『タンカー8隻を通す』と言ってきた。巨大な8隻のタンカーだ。しかも、彼らは、発言を謝罪し『さらに2隻通す』と言った。合わせて10隻だ。交渉の妨げにならないといいが、言った方がいいと思った」

交渉をほのめかす一方で、1万人のさらなる派兵が取りざたされています。追加部隊には、歩兵や装甲車が含まれていて、大規模な地上戦の準備とも解釈できます。

元海軍長官 ケネス・ブレイスウェイト氏
「最も洗練された海軍をアメリカは保有していて、海峡の支配は可能なものの、アメリカ市民には、兵の犠牲を直視する覚悟があるでしょうか」
ある外交官たちは、変化し続ける状況に対し、こう話します。
アジアの外交官A
「アメリカが何をしようとしているのか、まったくわからない」
アジア外交官B
「トランプ大統領の投稿ではなく、アメリカの実際の行動に注目している」
イラン「地上戦へ戦闘員100万人」

イランのタスニム通信は「地上戦に向けて、100万人以上の戦闘員がすでに組織されている」と報じています。
15項目の停戦案については。
ロイター通信
「イランの高官によると、最初の反応は“一方的で不公平”というものだった。ただ、外交の道が閉ざされたわけではないとも付け加えている」

双方の駆け引きが続くなか、ホルムズ海峡の閉鎖は、間もなく、1カ月が経とうとしています。
ペルシャ湾では、いまも2000以上の船舶が立ち往生を余儀なくされています。

中国人 航海士
「この前、ある船がホルムズ海峡の通過を試みました。革命防衛隊の許可を得られず、小型砲やAK47で攻撃され、停船を強いられましたが、船は、無実です。私たちの商船は、“政治活動”への関与はありません。商船の安全を守るため、これ以上の攻撃はやめてほしい」
石油の輸入停滞で影響続く

日本国内では、27日も石油の国家備蓄が放出されました。一方、輸入は滞ったままです。
自民党本部では、トラック・バス・タクシーの業界団体が鉢巻を結んで経営危機を訴えました。団体によりますと、一部では、石油販売会社の売り渋りも起きているそうです。

自民党 加藤勝信前財務大臣
「軽油が来なければ、皆さんの仕事が動かない。まさに国民の足が止まり、物流が止まる。こんなことは絶対あってはならない」
実際に苦境に立たされているところもあります。

バスの燃料となる軽油。
京都市は、これまで入札で調達してきましたが、来月分については、予定価格を上回ってしまい、不調に。それでもバスの運行を続けるため、1社との間で随意契約をすることにしました。1リットルあたりの値段は、今月の2倍以上になってしまいます。
“節約”は?与党内からも発言
IEA=国際エネルギー機関は、各国に節約を呼びかけています。
与党内部からも、このような声が上がります。

自民党 河野太郎元外務大臣
「申し訳ないけど、もうこのガソリンの補助金はやめて、そろそろ節約をしてくださいということを、政府の方から言い始めないといけない」

赤沢亮正経産大臣
「(Q.節約の呼びかけについて、経産省として現時点で検討は)これまでも規制・支援一体の取り組みに加えて、エネルギー消費が増加する夏と冬には、政府として、省エネルギーを継続的に働きかけてきたところ。現時点では、我が国における石油需給全般について、影響が生じているとは認識をしていません」
シンナー“高騰”に現場は
それでも、石油を原材料とする製品に影響が出始めています。

塗料業界最大手の日本ペイントは、自動車補修用シンナー製品の価格を先週から75%値上げしました。

原油から精製されるナフサによってつくられるシンナー。
車や住宅などの塗装の際に、塗料を薄めるために幅広く使われています。耐久性が上がり、さらに塗りやすくなる効果があります。
NCモビリティ金町販売 島田卓斗次長
「シンナーが完全になくなってしまうと、自動車の事故修理ほとんどが現段階ではできなくなる」

限られた在庫をグループ全体で管理するため、他店の責任者に電話をします。

NCモビリティ金町販売 島田卓斗次長
「在庫があるものはまだまだあるのですが、来月の早々には頼まなきゃいけないという材料もあったみたいなので、その確保ができるのかできないのか、これから精査したい」
初めてとなる一般の小売店からの購入も検討中です。
NCモビリティ金町販売 島田卓斗次長
「もともと、ある程度、在庫を確保しているので、急になくなることはないけど、この先の発注、在庫の確保が、どこまでできるのかというのが、今後の課題」
