
イランを巡る戦闘のエスカレートが止まりません。アメリカのワシントン・ポストは「アメリカの国防総省がイランで数週間の地上作戦を準備している」と報じました。これに対し、イランは「アメリカ兵を待ち構えて燃やす」と警告しています。
サウジ産原油が日本に到着
イランへの攻撃が始まって以降、初めて日本に届けられた中東産の原油。今回はホルムズ海峡を通らず、サウジアラビアの西側のヤンブー港から紅海を渡り、日本に輸送されました。
太陽石油四国事業所 石川純一所長
「率直に安堵(あんど)しております。原油調達の多様化を含め、最大限できることをやっていく」
しかし、このルートもいつまで使えるかは分かりません。理由は、イエメンを拠点とする親イラン武装組織・フーシ派が参戦を表明したためです。
フーシ派が紅海の安全を脅かせば、世界のエネルギー危機に拍車がかかる恐れがあります。
米・特殊部隊による奇襲か
戦闘は終わりに向かうどころか、ワシントン・ポストは29日に「アメリカ国防省がイランでの数週間にわたる地上作戦の準備を進めている」と報じました。
この作戦は大規模な侵攻ではなく、特殊部隊による奇襲の可能性があるといいます。
イラン産原油の輸出拠点があるカーグ島やホルムズ海峡周辺の島の占拠、核施設に保管されている濃縮ウランの確保などが選択肢として検討されています。
ただ、トランプ大統領が計画を承認するかどうかは不明だということです。
イランのガリバフ国会議長は次のように述べました。
「敵は表向きは交渉と対話のメッセージを発信しながら、ひそかに地上攻撃を計画しています。我々の兵士たちはアメリカ兵が地上に到着するのを待ち構えていて、到着したら彼らに火を放ちます」
仲介パキスタン 4カ国協議
仲介に乗り出しているパキスタンは、トルコ、エジプト、サウジアラビアの外相らと4カ国協議を行いました。パキスタンのダール外相は次のように話しました。
「戦争を早期かつ恒久的に終結させるための方策について話し合いました。今後、数日のうちに双方が有意義な協議を行う場を提供し、その進行を支援できることを光栄に思います」
現地メディアは、来週にもアメリカとイランの直接協議が実現するとの見方を伝えています。しかし、こうしている間も…。
CNN
「イスラエル軍は、イラン国内の“最優先”とするすべての標的への攻撃を数日中に完了する見込みだと述べました」(日本時間29日)
アメリカ中央軍も、世界最強のステルス戦闘機とされる「F22ラプター」の画像をXに掲載し、「この作戦中に中東の基地から離陸する」と宣言しました。
一方のイランも、革命防衛隊は中東地域にあるアメリカとイスラエルの大学を標的にすると警告しました。イラン国内の大学が攻撃を受けたことへの報復としています。
さらに、革命防衛隊はアメリカ政府に対し、日本時間30日午後4時半までに、イランの大学への攻撃を非難する公式声明を出すよう求め、応じなければ攻撃対象をさらに拡大すると警告しています。
(2026年3月30日放送分より)
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