
イラン情勢を受けて、トラックのエンジンなどで必要な「尿素」の価格も高騰しています。物流業界にも供給への懸念の声が広がっています。
「物流が止まってしまう」
丸山化成 山下修平常務
「3月に入り、2週間足らずで、(尿素が)従来価格から1.5倍。今では1.7倍ぐらいで推移。非常に高騰している」
ホルムズ海峡が事実上封鎖されたことで、高騰しているのは原油だけではありません。湾岸地域で生産され、世界の輸出量のおよそ35%を占める「尿素」もその一つです。
「尿素」は天然ガスなどから製造されるもので、農地に使う肥料のほか、ディーゼルエンジンを動かすには必須となる「尿素水」の元になるものです。
「(尿素水は)アドブルーと言いまして、建設機械やトラック、ディーゼルエンジンの排ガスをきれいにする液体として使われています」
供給が滞ったことから、世界市場で争奪戦が起こり、尿素の価格は、3月に入ってから50%近く跳ね上がりました。
供給不足の懸念に、配送業者からも不安の声が上がっています。
野々市運輸機工 吉田章代表
「今のトラックは、尿素がないと動かない仕組みになっています。トラックが動かせなくなってしまう。物流が止まってしまうということにつながっていく」
「尿素」の価格高騰は私たちの生活にどう影響してくるのでしょうか?
業界で初めて値上げ
トラックなどのエンジンに必要な「尿素」。
年初時点から1.7倍に価格が高騰している状況を受け、「丸山化成」は業界で初めて値上げに踏み切りました。
山下常務
「5年前の尿素ショックを受けて、中国に依存しないように心掛けていたが、急激な価格転嫁で必要最低限の値上げをすることに」
5年前、中国が輸出を禁止した「尿素ショック」。その経験から、在庫を増やしていたため、当面の供給には問題はないということです。
「尿素」の価格高騰は、今後、形を変えてさまざまな方面に影響していきそうです。
吉田代表
「仕入れの単価が上がっていくと、運賃に転嫁せざるを得ない。国内製造のメーカーが言うのは、イラン情勢が長続きすると、供給に制約がかかってくる可能性がある」
(2026年3月31日放送分より)
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