小泉進次郎防衛大臣は31日の記者会見で、開発していた長射程ミサイルの名称が「25式地対艦誘導弾」と決まったとし、31日に熊本市の陸上自衛隊健軍駐屯地に配備されたことを明らかにした。
小泉大臣は会見で「国産スタンドオフミサイルの部隊配備等について、12式地対艦誘導弾能力向上型の地上発射型、および島嶼防衛用高速滑空弾については、今般、研究開発が終了しました。これを受け、12式地対艦誘導弾能力向上型の地上発射型は『25式地対艦誘導弾』、島嶼防衛用高速滑空弾は『25式高速滑空弾』と名称を決定し、本日、それぞれ熊本県の健軍駐屯地と静岡県の富士駐屯地の部隊に配備しました。これは国産スタンドオフミサイルとして初めての部隊配備となります」と述べた。
続けて「スタンドオフ防衛能力は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する我が国にとって、隊員の安全を確保しつつ、我が国に侵攻しようとする敵部隊の脅威圏の外から対処できるようにする能力であり、我が国の抑止力、対処力を強化する上で極めて重要な取り組みです。防衛省としては、引き続きこのスタンドオフ防衛能力の早期構築に向けてしっかりと取り組んでまいります。同時に部隊では、訓練等を通じて練度を向上させ、我が国の抑止力、対処力を強化してまいります」と述べた。
これに対し記者が「どのように地域住民に理解を求めていくか。健軍駐屯地をめぐっては一方的に国側から説明を受ける展示会等ではなく、直に国側とやり取りできる説明会形式を求める声が根強いが、今回の配備に伴って説明会形式で住民に説明する考えはあるのか?」と質問。
小泉大臣は「健軍駐屯地への配備に当たっては、これまでも積極的な発信に努めています。また3月17日には健軍駐屯地において装備品展示を実施し、住民や地域の代表である首長、議会、自治会の皆様がご理解を深めていただく機会を持たせていただきました。その際に、防衛省側からの説明だけではなくて、例えば出席者から『健軍駐屯地からミサイルを発射するのか』との質問があり、防衛省からは一般論として『状況に応じて平素の配備先から必要な場所に移動して任務に当たることになるため、特定の場所への配備をもって、その場所で運用することになるわけではない』などお答えし、丁寧に対応しています。防衛省としては、熊本県知事や熊本市長からこの取り組みについて一定の評価をいただいたものと受け止めています」と述べた。
続けて「現時点においては住民説明会を実施する予定はありませんが、熊本県知事そして熊本市長からは一般の方に向けた装備品展示の実施についてご要望をいただいています。防衛省としてはこれを真摯に受け止め、実施時期を含め、装備品展示のあり方についてしっかりと検討していきたいと思っています」と答えた。(ABEMA NEWS)
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