サッカーワールドカップまであと2カ月半となりました。日本代表のスケジュールですが、今回の2連戦は5月のメンバー発表前最後の強化試合です。その中で日本は29日にワールドカップにも出場するスコットランド相手に見事勝利しました。
内田篤人さん
「選手は、ここ勝負ですね。アピールの場です。ヨーロッパ予選を勝ち抜いてきている非常にタフな相手にどれだけやれるかという試合でした」
スコットランド戦を内田さんと見ていきます。
内田解説 古豪との戦い
日本は22歳の佐野航大選手と20歳の後藤啓介選手がA代表初スタメンとなりました。
「所属チームでも活躍しているので、この試合でもいいパフォーマンスをしてチャンスをつかんでほしいと思います」
対するスコットランドは、イタリアリーグMVPのマクトミネイ選手(29)や、リバプールのロバートソン選手(32)などを擁し、28年ぶりのワールドカップ出場を決めています。
前半8分、白のユニホームの日本がピンチを迎えます。マクトミネイ選手のシュートを鈴木彩艶選手(23)がビッグセーブです。
「これ決められていたら、試合はだいぶ流れが変わっていました。ゴールキーパーは経験が非常に大事なポジションなんですが、23歳の若さですごい完成度でした。手のけがから復帰しています」
その後は、日本ペースです。右サイドから…最後は、田中碧選手(27)がシュートを打ちます。
「全体的にいい距離感でプレーしている。ここも(鈴木唯人選手から佐野航大選手へ)当ててその後(田中選手が)入っていきました。ゴールに近づいてはいるんですが、いいシーンだったんですが惜しかったです」
ゴールを奪えず、0対0で折り返します。後半は、三笘薫選手(28)や伊東純也選手(33)、上田綺世選手(27)など常連組を続々と投入。その選手たちがチャンスを作ります。
「相手が高い位置からプレスに来たんですが、鈴木彩艶選手のキックを上田選手が競り勝って、三笘選手からスペースに伊東選手ですね。(伊東選手のシュートは)1個切り返しましたが、惜しかったんです。後半24分も同じような、(上田選手が)落として。上田選手が出てくると違いが出ますよね。サイドに振って三笘選手と中村選手がリターンでもらうんですが、タイミングよくもらって、この2人でかなりいい崩しができていた試合でした。徐々にゴールには迫っている形でしたね」
さらに日本は、鎌田大地選手(29)、代表デビューの塩貝健人選手(21)を入れ、2トップの攻撃的なシステムでゴールを狙います。
「『勝ち切る』が浸透」
すると後半39分、ついに試合が動きます。
日本は左サイドに展開すると、鈴木淳之介選手(22)のクロスから塩貝選手、最後は伊東選手がゴール!日本が先制します。
「非常にきれいな流れだったんですが、やっぱりスタートは鈴木淳之介選手の走り出すタイミングが非常に良かったです。ディフェンダー、守りの選手なので攻撃的にいかなくてもいいんですが、チャンスと感じてスペースにタイミングよく攻撃に関わっていきました。そして、もう1つ注目はゴール前に人数が多いんです。5人入ってきているんですね。交代メンバーが多かったんですが、やっぱりベンチワークの意図『攻めて点を取る』『勝ち切る』ということが浸透していました。相手をしっかり押し込めている証拠でしたね。点を取った伊東選手もプレーの中から中央に寄って最後は落ち着いてかわして。みんなのイメージが共有できていたゴールだったと思います」
本大会まで残り2カ月半。貴重な強化試合で0対1で日本が勝利しました。
選手層の厚さ見せた一戦
スコットランドとの1戦ですが、内田さんはどう見ましたか?
「選手層の厚さを非常に感じました。スタメンは今までチャンスが少ないかなと思われる選手たちだったんですが、前半から悪くない戦い方をしていました。そして後半、三笘選手、堂安選手、鎌田選手、伊東純也選手、常連組が入ってくると、よりプレーの精度が上がってきたなと。誰が出ても自分たちの持ち味を出せているのは、チームみんなが約束事だったり戦術を理解しているうえでプレーしていたからという証拠かなと思います。チームとしても成熟しています」
そして次は4月1日。相手のイングランドは、世界ランキング4位の強豪です。どういったところが注目ですか?
「こうした相手にどこまでできるか、森保ジャパンの総仕上げだと思っております。(ワールドカップ)初戦で対戦するオランダをイメージした戦いができるといいかと思います」
内田篤人の希望スタメン
内田さんには希望スタメンを出していただきました。
「オランダ戦をイメージしてガチンコで臨んでほしいと思います。スコットランド戦に比べてボールを持てる時間は少なくなるかと思いますが、イングランド相手にどれだけゲームの主導権を握れるのかがポイントになってくると思います」
大越健介キャスター
「森保ジャパンはワールドカップ優勝を目指しているわけですから。イングランドは実力がありますし、特に中盤にいい選手がいるということで。つまり、ちょうどいい現在地を探る相手となりますね」
「逆にイングランドにいいプレーができたら、多分どことやってもいいプレーができると思う。それぐらい、いい相手です。イングランドとのマッチメークは本当にいい対戦になるんじゃないかと思いますし、選手たちは本番さながらの準備と気合を入れて、アピールもそうですけど、ワールドカップ始まってるぐらいの勢いでいってほしいと思います」
(2026年3月30日放送分より)
