不安の声にも「説明会の予定ない」“敵基地攻撃”ミサイルを初配備

不安の声にも「説明会の予定ない」“敵基地攻撃”ミサイルを初配備
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防衛省は、初めて、敵基地を攻撃することもできる長射程ミサイルを配備しました。

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25式地対艦誘導弾
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熊本市にある陸上自衛隊健軍駐屯地。
31日から新たなミサイルの運用が始まりました。配備されたのは『25式地対艦誘導弾』。2025年式の、地上から艦船を攻撃するためのミサイルという意味です。

射程
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最大の特徴は、約1000キロとされる射程。従来のミサイルの能力を大きく上回り、中国の沿岸部や朝鮮半島の奥深くも含まれる距離です。

小泉進次郎防衛大臣
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小泉進次郎防衛大臣
「戦後、最も厳しく複雑な安保環境に直面する我が国にとって、隊員の安全を確保しつつ、我が国に侵攻しようとする敵部隊の脅威圏の外から対処できるようにする能力であり、我が国の抑止力・対処力を強化するうえで、極めて重要な取り組み」

さまざまな発射形態
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また、ミサイル本体は地上からに限らず、護衛艦や戦闘機など、さまざまな発射形態をとることができるのも大きな特徴です。2027年度には、神奈川県の横須賀基地に配備されている護衛艦や、茨城県の百里基地を拠点とする戦闘機に搭載されることになっています。

25式高速滑空弾
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加えて、31日は、静岡県の富士駐屯地に『25式高速滑空弾』という別の新型ミサイルも配備されました。特徴は、迎撃されにくい高高度を、超音速で飛ぶことができること。現在の射程は、数百キロとされていますが、将来的に2000キロ程度に改良することが計画されています。それは、ロシアや中国本土に届く距離です。

配備予定
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『高速滑空弾』は、今後、北海道と宮崎にも配備される予定で、敵基地を攻撃できるミサイルは、少なくとも国内6カ所に置かれることになります。

基地周辺では、不安の声が上がります。

不安の声
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「ミサイルとなると、自分たちにも被害が及ぶのではないかと。反撃されたりとか。近くに住んでいるので、特に子どもがいるので、子どものことが一番、心配」
「戦争に巻き込まれる可能性があるということには、すごく不安がある」
「複雑です。熊本じゃなければいいのかという問題がある。日本全体で考えないと。ただ、住民に対する説明は、全然、足りていない」

住民たちは、これまで幾度となく、不安や懸念に、直接、こたえるための説明会の開催を要請してきました。しかし、31日の配備に至るまで、説明会は行われていません。

防衛省
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防衛省は、今後も実施しない考えです。

小泉進次郎防衛大臣
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小泉進次郎防衛大臣
「健軍駐屯地において、装備品展示を実施し、住民や地域の代表である首長、議会、自治会の皆さまが理解を深めていただく機会を持たせていただいた。状況に応じて、平素の配備先から、必要な場所に移動して、任務に当たることになるため、特定の場所への配備をもって、その場所で運用することにはならない。丁寧に対応させていただいている。防衛省としては、熊本県知事や熊本市長から、この取り組みに一定の評価をいただいたものと受け止めている」

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