
行方不明から9日。元警察官と規制線が解除されたリュックの発見場所付近を歩くと、ある不可解な点が浮かび上がってきました。
行方不明当日の朝について
元警視庁刑事 吉川祐二氏
「第三者が介在したなら捜索のかく乱を狙って、この場所に放置した可能性も」
元警視庁の警察官が見た現場。4つの気になる地点が浮かび上がってきました。
京都府南丹市で行方不明になっている安達結希さん(11)。1日に新年度を迎え、小学6年生に進級しました。
結希さんの祖母の知人
「家のものが学校まで送っていって、別れた後にあの子がいなくなったみたいだと(祖母が)言った。『あの子、人懐っこいから』と言ったら『そうやねん』と。本当に泣いた」
行方不明になった当日の朝について分かったことがあります。
安達さんが車を降りたとみられる場所がこの辺りです。この道は街中から小学校にかけて坂道になっていて、人通りはほとんどありません。行方不明当日(先月23日)も児童クラブは開館していて、保護者の送迎など車通りもあり、人目があったということです。
当日は卒業式だったため、出席しない1年生から4年生が児童クラブを利用していたということです。
当時現場にいた住民
「この辺りは児童クラブもあるので、4年生以下の子どもで申し込んでいる人は利用する。保護者の車は出たり入ったりするような状況」
「(Q.保護者の出入りは?)ありました」
4つの気になる地点
元警視庁の吉川祐二氏は、現場を見て4つの気になるポイントを指摘します。
まず1つ目は、行方が分からなくなった駐車場付近について。
吉川氏
「第三者の介在が考えられるのは向こうの林。(林に)潜んでいた可能性は十分考えられる。ただ、安達さんが登校してきて、その後、他の生徒も登校する可能性が高い。そのさなかで第3者が介在して連れ去るっていうのはちょっと考えづらい。そのことから考えると、数百メートルは本人の意思で歩いたのでは。例えば無理やり車に乗せた場合、当然、声を上げる。その声は後から登校してくる人たちに聞こえる。この場所付近での第三者の介在は考えにくい」
位置関係をもう一度見てみます。
安達さんの行方が分からなくなったのは、この駐車場周辺。黄色いリュックが見つかったのは、自宅とは反対方向にあたる北西に3キロほど行った山道。
吉川氏が指摘する2カ所目は、学校から出てすぐの場所です。周囲は幹線道路も走り、建物も少なくありません。
「この場所まで来ると、安達さんがいなくなったのが23日午前8時半。何らかの形でここまで移動してもそんなに時間はかかっていない。この付近は住宅が密集している。お店はあるが、当時やっていた店は少ない。しかし家庭の中の動きは起きている。家の中で出勤する人は出ているし、ごみ出しをするとか人目に付きやすい場所」
3カ所目は、リュックが見つかった山に向かう道。かなり建物は少なくなり、田畑が広がる道です。
「防犯カメラがない地域だが、一般ドライバーがつけているドラレコが重要な証拠になる。小学校付近は複数の道があるが、この付近から道が1本に。そこが重要なポイントということが言える」
そして、リュックが発見されたとみられる場所周辺に向かうと駐在所があります。
「あそこに防犯カメラがある。この防犯カメラは非常に重要。一般の防カメは、近隣との付き合い・プライバシーの観点から道路側には向けないのが一般的。しかし、駐在所は“警戒”として道が映る」
「(Q.この先にリュックが発見された林道があるが)林道があり、本人が映り込んでいないとなると、車で移動した可能性が非常に高い。不審車両の発見が必要になってくる」
「第三者が介在している事件の可能性」
その駐在所を先に進むと、リュックが発見された山に着きます。
リュック発見の前日の午前中も地元消防団が捜索しましたが、リュックは見当たらなかったとしています。
捜索にあたる南丹市消防団長
野中大樹さん
「ある程度集めたいと思い100人程度の団員が出動して午前中。それでも手がかりなく28日を終えた」
現場は、車1台がやっと通れるほどの山道です。
吉川氏
「まずこの場所に来るまでこの山道、峠道に入る手前から相当入り込んでる。それを考えると子どもの意思だけでここまで来られるかな、来るかなと。やっぱり子どもというのは冒険心ももちろんあるが、恐怖心も強いんですよね。できれば本人が意図して出て行き、どこかに隠れているのが理想だが、この山奥まで入ってきていることを考えると、第三者が介在している事件の可能性を非常に強く感じている」
25日には本降りの雨が降っていることからリュックの状態もポイントだと話します。
「例えば(リュックが)置いてあった時に全く雨に濡れていないとか土がついていないとなると、その天気を避けて雨が降った後に置かれたという判断になる。第三者が介在したなら捜索のかく乱を狙って『この付近に子どもはいたんだ』ということを言うために、この場所に放置したということも考えられる」
情報提供:京都府南丹警察署
0771-62-0110
(2026年4月1日放送分より)
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