サーチャージ引き上げ・“ナフサ不足”住宅建材も直撃…新年度に影落とす中東危機

サーチャージ引き上げ・“ナフサ不足”住宅建材も直撃…新年度に影落とす中東危機
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1日から新年度。希望を胸に“ルーキー”が個性豊かな入社式に臨みました。

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ANAグループ
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華々しい式典の傍ら、航空業界からは。

ANAホールディングス 芝田浩二社長
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ANAホールディングス 芝田浩二社長
「イランへのアメリカの攻撃が発生するなど、地政学リスクをめぐる情勢は、予断を許しません。皆さん自身も、日々、努力し、挑戦し、ANAグループの成長を実現する大きな力となることを期待します」

全日空と日本航空では、国際線の運賃に上乗せされる『燃油サーチャージ』が、6月の発券分から最大2倍程度に上がります。例えば、日本発、北米・ヨーロッパ行きの路線では、両社でそれぞれ2万円以上高くなる見通しです。

値上げの春。暮らしに直結する場所でも一段と厳しさが増します。

値上げ
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横浜市にあるスーパーは、マヨネーズを299円から339円に、カップ麺を199円から219円に値上げしました。

スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん
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スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん
「(Q.値段のはりかえ、ペース早くなっている)商品によりけりですが、この前、差し替えたばかりの商品が、今回、また差し替えという物もある。ここ数年の間でみると、上がっていない商品を探すほうが難しいぐらい。可処分所得が上がっていないなかで、やっぱり商品だけが、上がっていくというところは、お客さんも買い物上手でないと、なかなか難しいのでは」

帝国データバンク
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帝国データバンクによりますと、4月、値上げとなるのは2798品目。ただ、原油供給の不安定化で、年後半には、値上げの動きが“再燃”する可能性があるとしています。

会社員(50代)
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会社員(50代)
「収入と支出が全く見合ってないので、(食品が)高いですよね。コンビニで、おにぎりが、昔、100円だったのが、いま200円ですから、どうやって日々生活しようかと」

少しでも安くと、電車に乗り買い物に来ている人も。

主婦(70代)
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主婦(70代)
「JR(運賃)も上がって、色んなものが上がって、私たち庶民にとってはダメージ。買い物するにも10円でも20円でも安いものを選んで買っています」

こうしたなか、アメリカから、プラスチックなどの原料となる『ナフサ』が到着しました。海底のパイプラインを通じて、石油化学メーカーの工場へ送られます。

ナフサ
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ナフサは、これまで、国内消費の4割を中東からの輸入に頼ってきました。政府は、供給不足を補うため、中東以外からの調達を倍増させる考えです。政府によりますと、こうした代替調達や、企業の在庫を合わせると、国内需要の約4カ月分は確保できているそうです。ただ、供給不足の懸念から、石油由来製品の“出し渋り”も起きているといいます。

千葉・君津市内にある住宅メーカーのモデルルームを訪ねました。

資材メーカーからの通達
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家の床に敷き詰める断熱材。断熱性の担保が義務化されたいま、住宅にはなくてはならないものですが、メーカーは、先週、『値上げ幅40%』と、大幅な値上げを通達しています。さらに、窓枠に使う樹脂やトイレなど、ナフサを使っていない場所はほぼありません。

クレバリーホーム 菊間文弥常務
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クレバリーホーム 菊間文弥常務
「いま、契約して、ナフサ由来の建材を使うのは3~4カ月先。工事途中で、価格が上がったから追加代金くださいとは言えない。いまの契約の金額で最後まで完成させる」

広がる資材の供給不安、政府の対応を求めています。

クレバリーホーム 菊間文弥常務
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クレバリーホーム 菊間文弥常務
「優先順位は、人命に関わるところからとは理解している。住宅事業も、そこに住む家族の人命を守る役割を担っている。住宅向けにもナフサ由来の商品を作れるようお願いしたい」

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