
イラン国営放送は4日、アメリカ軍機を撃墜した瞬間だとする映像を公開しました。今後2~3週間で強力な打撃を加え、イランを「石器時代に戻す」と牽制するトランプ大統領に対し、徹底抗戦の構えを崩さないイラン。撃墜されたアメリカ軍機の乗員の行方も、今後の大きな焦点になりそうです。(4月4日OA「サタデーステーション」)
イランが米軍機撃墜 国営放送が報道
銃やイラン国旗を携え、山を下ってくる男たち。
イラン人男性
「きっと見つかる。心配しないで」
彼らが探しているのは、撃墜されたアメリカ軍戦闘機のパイロットです。イラン情勢は一段と厳しい局面へ向かおうとしています。
イラン中央司令部 報道官
「アメリカの戦闘機1機が、イランの領空で、革命防衛隊が運用する最新鋭の航空宇宙防衛システムにより撃墜されました」
イラン国営放送は3日、イラン中部でアメリカ軍の戦闘機F15を撃墜したと伝えました。今回の軍事作戦が始まって以降、アメリカの戦闘機がイラン領内で墜落したことが明らかになるのは初めてです。さらに…。
イラン国営放送
「もし敵のパイロットを捕らえ、生きたまま警察や軍に引き渡した場合は、多額の懸賞金が支給されます」
戦闘機が撃墜されたとみられる地域の住民に対し、乗員を拘束したら懸賞金を出すと呼びかけています。一方、アメリカメディアは、乗員2人のうち1人は特殊部隊によって救出されたと伝えています。しかし…。
米CNN
「たった今、CNNに入った情報です。イラン軍は本日2機目の米軍戦闘機を撃墜したと発表しました」
イラン国営放送は3日夜、今度はアメリカ軍のA10攻撃機を撃墜したと伝え、その瞬間とする映像を公開しました。F15戦闘機の乗員の捜索・救出作戦にあたっていた機体とみられ、ホルムズ海峡にあるゲシュム島の南部で攻撃を受けたとみられます。アメリカメディアは、この機体はイラン領内には墜落しておらず、乗員は脱出したと伝えています。トランプ大統領は、この米軍機撃墜がイランとの交渉に影響を与えるか、問われると…。
トランプ大統領(3日 米NBCの電話インタビュー)
「いや、全くない。これは戦争だ。我々は戦争状態にあるんだ」
「防空システム破壊」主張していたトランプ氏
トランプ大統領は、つい3日前、「イランの防空システムを全て破壊した」とアピールしていました。
トランプ大統領(1日)
「イランには対空兵器がなく、レーダーは100%破壊されており、米軍の攻撃は止められない」
なぜ戦闘機は撃墜されたのでしょうか?
明海大学 小谷哲男教授
「通常、地対空ミサイルは全て必要なシステムを車両に載せている。レーダーも含めて。この車両を地下深いトンネルに隠しておくことはできると思う」
また、アメリカがイランに対し48時間の一時停戦を提案したとイランメディアが報じました。イラン側は書面での回答を避け、激しい攻撃を継続することで、停戦に応じない姿勢を表明したとしています。
未だに出口の見えないイラン情勢。今後、重要なポイントの一つは、今回行方不明になったアメリカ軍の乗員を、アメリカとイラン、どちらが先に見つけるかだといいます。
明海大学 小谷哲男教授
「(乗員が)イラン側に拘束されて人質となった場合は、メディアとしてもトランプ政権に対する批判を強めるでしょうし、イランとすれば人質の解放を取引材料として使ってくることも考えらえれる。イランからすれば、またと無いチャンスだと捉えていると思う」
