過去最悪の12億円被害 愛媛の80代女性が特殊詐欺で 「潔白証明を」ニセ警官がだます

過去最悪の12億円被害 愛媛の80代女性が特殊詐欺で 「潔白証明を」ニセ警官がだます
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 愛媛県に住む80代の女性が、警察官を名乗る男らに現金およそ12億円をだまし取られました。特殊詐欺としては過去最悪の被害額で、警察は強く警戒を呼びかけています。

【画像】12億円を暗号資産に変換させられた別の女性 自身も3億円被害…なぜ?

「身の潔白証明を」ニセ警官

薬局店店員を名乗る女
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薬局店店員を名乗る女
「あなたの保険証が不正に使われている。警察につなぎます」

 去年10月、愛媛県に住む80代の女性の元にかかってきた薬局店店員を名乗る女からの電話。その後、石川県警の警察官を名乗る男に代わると…。

ニセ警察官
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ニセ警察官
「今後、SNSで1日4回連絡を取り合う必要がある。あなたの身の潔白を証明するために協力する」

 男に丁寧に説明されたことから、女性は本物の警察官だと信じてしまったといいます。その後、検事を名乗る人物らからSNSを通じて、こんな指示がありました。

ニセ検察官
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ニセ検察官
「あなたの口座で資金洗浄されている。お金をすべて送金してください」

 女性は指示に従い、去年12月から今年2月まで8回にわたり、指定された大阪市の70代女性の口座に合わせて12億円を送金。送金された大阪の女性は、詐欺グループの指示で12億円をおよそ100回に分けて暗号資産に変換し、指定先に送ったということです。

3億円被害の別の女性に暗号資産に変換させる
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 実は、この大阪の女性も同じ時期に3億450万円相当の暗号資産をだまし取られる被害に遭っていました。

 なぜ犯行グループは愛媛の女性に直接、暗号資産に変換させなかったのでしょうか?

被害に遭わないため対策は

 番組がマネーロンダリングに詳しい人物に話を聞くと、国外の暗号資産に変えることで、捜査機関に追跡されにくくなるといいます。

「マネーロンダリングで仮想通貨(暗号資産)はよく使われる。(愛媛の)資産家の方が仮想通貨が何なのか分からないから、まず仮想通貨に変えるということは結構クエスチョンだったので、現金でお金を送らせたというパターン」

国外の暗号資産に変換で追跡されにくい
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 特殊詐欺では過去最悪となる、12億円の被害となった今回の事件。資産家のリストは、ブローカーの間で出回っているといいます。

「この業界にいればリストというか、個人のブローカー間では、かなりの数の人間(資産家)がやっぱり把握されています」 

 今回の被害について、元埼玉県警捜査1課の佐々木成三氏はこう話します。

「10億円を超える被害というのは僕も初めて聞きました。1回だまされると平均被害額が900万円を超えているという、かなり高額になっていることが、このニセ警察官詐欺の特徴」

元埼玉県警捜査1課の佐々木成三氏
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 被害に遭わないためには、どうすればいいのでしょうか?

「このニセ警察官詐欺が全国で発生していることを知れば、警察官から電話がかかってきた時にちょっとアンテナが高くなると思う。まずそういった防犯意識を持ち、不安な場合は誰かに相談をするという、この環境を作ってあげるということが大事だと思います」

(2026年4月7日放送分より)

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