
中東情勢が緊迫する中、アメリカの副大統領がヨーロッパの小国ハンガリーを訪れ、首相を選ぶ選挙で特定候補を応援する異例の事態となっています。
【画像】ハンガリーのオルバン首相 自国第一主義で16年間も続く長期政権
「ハンガリーのトランプ」
中央ヨーロッパに位置するハンガリーのオルバン首相(62)。自国第一主義で「ハンガリーのトランプ」とも呼ばれ、2010年から16年間にわたり、長期政権を敷いています。
「トランプ大統領の就任により、両国の関係は黄金時代を迎えています。世界最強の国であるアメリカと同盟国であることをうれしく思います」
7日、首都ブダペストに姿を現したのは、アメリカのバンス副大統領です。
「オルバン首相はヨーロッパで最も発信力のある指導者の一人であり、首相として政権運営や後継問題に取り組んでいます」
イラン情勢が緊迫する中、なぜバンス副大統領がハンガリーを訪れたのでしょうか?
ハンガリーはウクライナの隣国ですが、オルバン首相はロシアのプーチン大統領とも関係を維持しています。
「ロシア・ウクライナの停戦協議で、ヨーロッパ主要国の指導者たちは主導権を握る時機を逃しました。協議からのヨーロッパ排除は自業自得です」
オルバン政権はロシアの資産をウクライナへの融資に活用する案に反対するなど、全会一致で動くEUの中で独自のスタンスを貫いています。
その結果、EUと激しく対立して資金を凍結され、インフレも重なったことで、ハンガリーの国家財政は深刻な状況に。国民生活は厳しさを増し、オルバン政権に対する不満が高まっています。
16年続いた政権に終止符か
12日に行われる総選挙では、劣勢が伝えられているオルバン首相。この状況に立ち上がったのが、トランプ大統領(79)です。
オルバン首相は移民受け入れ反対の立場で、政策面でトランプ大統領と共通する点があり、2人は蜜月関係にあります。
トランプ大統領は総選挙を前に、オルバン首相の支持を表明しました。
「(オルバン首相は)力強い指導者であり、驚異的な成果を上げてきた実績があります」
選挙が行われる国を外国の高官が訪れて、特定候補を支援する異例の事態となっています。バンス副大統領は次のように述べました。
「(ハンガリー国民には)親EUか反EUか、親米か反米かではなく、『誰がハンガリー国民のために行動しているのか』を考えてほしいです。できる限り、オルバン首相を支援したいと思っています」
世論調査によると、野党「ティサ(尊重と自由)」の支持率がオルバン首相が率いる与党を上回っています。
16年続いたオルバン政権に終止符が打たれる可能性があります。
(2026年4月8日放送分より)
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