京都小6・安達結希さん(11)行方不明、“黄色のリュック”発見現場を元科捜研が検証「違和感を感じる」

安達結希さん(11)
【映像】結希さんのリュックが発見された場所(実際の様子)
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 京都府南丹市で3月23日、園部小学校の安達結希(あだち・ゆき)さん(11)が行方不明となった。この事案を巡って、今週捜索に動きがあった。

【映像】結希さんのリュックが発見された場所(実際の様子)

 小学校からおよそ6キロメートル付近で捜索が重点的に行われ、スコップなどを手にした捜査員が山に入って行った。

 規制線の先の様子をうかがうことは出来なかったが、あらゆる可能性を視野にした捜索だとみられている。

 前の日にはこの現場の近くでも同様の捜索が行われており、山林を捜索する捜査員の姿を確認した。

 結希さんの自宅周辺は別荘地となっている一画もあり、この一帯の捜索も行われていた。空き家となっている別荘も多いという。

 果たして捜索の範囲を広げているのか、それとも何らかの情報を元に絞り込んでいるのか。懸命な捜索が続けられているが警察からの具体的な説明はない。

 10日朝9時の時点で延べおよそ320件の情報がよせられたとのことだが、大きな手掛かりとなる情報は得られていないということだ。

 結希さんが行方不明になったのは3月23日。小学校では卒業式が行われ、結希さんは在校生として出席するはずだった。しかし父親の運転する車で午前8時ごろ学校に送り届けられたのを最後に行方がわからなくなった。

 行方不明になってから6日後の29日。学校からおよそ3キロ離れた峠道で結希さんの通学用リュックが見つかった。発見したのは結希さんの親族だという。

「(リュックが)発見された所はもちろん捜索対象になっていて、何回も確認、捜索はしたはずだが」(南丹市消防団長 野中大樹氏)

 遺留品となるリュックを親族が見つけた場所は峠道を入り口からおよそ1キロメートル登った付近。

 科学捜査のプロ、元京都府警科学捜査研究所で法医学鑑定に30年従事した矢山和宏氏はあらゆる可能性に言及する。

「道路の側面には、こういった草木が枯れたものとか土砂とか土も多いので、何らかしらの付着物は当然カバンにはついてくるだろうなと。カバンに付着していたものがここに由来するものだけなのか、それとも別のところのものが要素があるのか。例えば本人が背負っていてここで捨てたということであれば、この山中をずっと通ってくるなかで、この山中の種子、種とか葉っぱとかがついてくる可能性は当然ある。そういったものの痕跡を1つ1つ調べていって可能性を調べていくというのが鑑識作業だ」

「発見されたのがご親族ということなのだが、そのご親族のかたが発見して警察に通報して警察がここまできて見つけて証拠品として採取しているのか、ご親族のかたが発見したよといってそのまま引き上げてご自身で警察署に届けたのか、届けてあとで『ここにありました』と警察と一緒に臨場して報告しているのか、そのどっちかによっても証拠品としての状況は変わってくる」

 捜索時に見当たらなかったのであればあくまで可能性としてこんなケースも考えられるという。

「実際になかったかもしれないが、可能性としたら1つ動物が山から見つけて運んできたという可能性も1つ考えられる要素だ」

 その時、矢山氏があるものに気がついた。「なんか違和感を感じる。見に行きたいね」と自ら斜面を降り始めた。そして何かを拾って上がってきた。それは動物の骨だった。骨格にも詳しい矢山氏によれば「鹿の骨」ではないかという。

「これ滑車というんです。ここが滑車になっていることによって、こうしか動かない。ひとはこう動く、回転(する)。回転じゃないということは動物、鹿とかだ」

 その上で矢山氏は言う。捜索隊はただ歩いているのでなく山の上、雑木林の中、さらには崖の下をくまなく探す。黄色いものがあれば消防団は間違いなく見つけていたはずだと断言する。

「けっこう高いじゃないですか、(ガードレールの)支柱の位置が。だから比較的見える。想像するにこの高さであったら絶対に見落としてない。ただここも結構見通しがいい。あそこに黄色いものがあるじゃないですか。黄色がけっこう目立つので白も当然目立つが、看板ですら落石注意のものは黄色ということで目立つものにしている」

 黄色は注意を喚起する色。周囲の自然色の中でも一際目立つ。「リュック」はいったいどんな真相を語るのだろうか。

 南丹市にやってきたのは元徳島県警捜査1課の秋山博康氏。これまで元刑事の視点で独自取材を行いその状況から第三者による関与の可能性も指摘してきた。

 秋山氏は「いまの状況からしたら事件だと思うね。身代金目的の誘拐事件ではない」と語る。

 そして秋山氏は元科捜研の矢山氏とともに捜索現場を訪れた。スコップを手にした捜索は何を意味するのか。そして、なぜ小学校から6キロほど離れた場所なのか。

「これは規制線をはっているから、やっぱり何かを探している。周辺からせめていってると思う。ピンポイントでおさえるのではなくて自宅の周辺からひろげていく、その一部だと思う。ここにひょっとしたら大きな証拠があるかということで捜索したのかと。私服の刑事と鑑識がこの周辺を捜索しているから、それは事件とみてやっている」(秋山氏)

「第一発見としては、発生の申告としては学校が一番だと思う。学校周辺をまず確認するのは初動で、そのあとにカバンが見つかったということでカバン周辺の池とかを重点的にやる。いずれにしても線で結んで行ってその線のあいだをつぶしていくといことをして、最終的には何かが見つかったときにその状況がどういうことか、すぐに整理できるようにしている流れだ」(矢山氏)

 いったい結希さんはどこにいるのか。行方不明から21日。一刻も早い無事発見の一報を市民たちは望んでいる。

 一方、結希さんの親族とみられる人が独自に情報提供を呼びかけるビラを市内の飲食店に配っていた。

 店の人によると行方不明になった翌3月24日と3月31日に訪れ、情報提供の協力をお願いしてきたという。

 飲食店の店員は「みんな(ビラを)見て帰えりますけどね。見つかるといいなとは言ってるけど」と明かす。

 学校ではこれまで原則禁止だったGPS機能付き端末や子ども用携帯の所持が保護者たちの要請で認められたという。

 しかし結希さんと同学年の児童の保護者は「子どもが不安がって学校に行くのが怖いと言っている。1日も早く無事解決してほしい」と語る。

情報提供
京都府南丹警察署(0771-62-0110)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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