
「ホルムズ海峡を完全に開放する」と発表したイラン側に対し、イランに対する海上封鎖の継続を表明したトランプ大統領。再協議を前に、アメリカとイランのホルムズ海峡をめぐる駆け引きが活発になっています。(4月11日OA「サタデーステーション」)
革命防衛隊 航行中のタンカー銃撃か
CNNキャスター(日本時間18日午後8時半ごろ)
「緊急速報を、詳しくお伝えします。イランの攻撃艦がホルムズ海峡を航海中のタンカーに発砲しました」
CNNは、英海事当局からの情報として、ホルムズ海峡を航行中のタンカーが、革命防衛隊の銃撃を受けたと報じました。乗組員は無事だということです。革命防衛隊の投稿によると、銃撃されたのは、インド船籍のタンカーだということです。
焦点の1つ、ホルムズ海峡を巡り、協議の先行きは不透明感を増しています。
2回目協議実現は?駆け引き続く
まず事態が大きく動いたのは、イランのアラグチ外相のSNSへの投稿。
イラン アラグチ外相(日本時間17日夜のSNSへの投稿)
「停戦の残りの期間中、すべての商船のホルムズ海峡通過が完全に開放される」
イスラエルとレバノンの停戦合意を受け、その期間中、海峡を完全に開放すると表明。トランプ大統領も、これを歓迎。
アメリカ トランプ大統領(アリゾナ州 17日)
「イランがたった今発表したのだが、ホルムズ海峡が完全に開放され、完全に通過できる準備ができた。世界にとって素晴らしい日になるだろう」
ただその一方で、取引が完了するまでは、イランに対する海上封鎖を継続すると強調しました。
アメリカ中央軍もSNSに「封鎖は続いている」と投稿しています。
これに対しイラン外務省は“矛盾”に満ちていると反発。
イラン 外務省報道官(イラン国営放送 17日)
「海上封鎖の存在を宣言することは、停戦違反とみなされます。イランは、ホルムズ海峡に関して必要な措置を講じるでしょう」
革命防衛隊も、ホルムズ海峡を通れるのはイラン側の許可を得た商船のみで、指定された航路を通ることを条件とするなど、新たな通航ルールを発表しました。
パキスタンでの2回目の協議について、ウォールストリートジャーナルは、20日(月)に行われる可能性が高いと報じています。しかし日本時間18日夜、イランのタスニム通信は、アメリカが過剰な要求を続けているとして、イランは現時点でアメリカとの再協議に同意していないと報じました。
完全な開放?現場での実態は
完全な開放なのか、そうでないのか。周辺の海域では混乱が続いています。
革命防衛隊からとみられる無線音声 (17日)
「ホルムズ海峡の通航を希望する場合は、革命防衛隊海軍への許可申請が必要だ」
ロイター通信は17日、ホルムズ海峡が開放されたとの情報を受けて、貨物船など約20隻が海峡に向けて航行したものの、途中で停止し、一部は引き返したと報じています。船舶の動向を分析する、東京大学大学院の渡邉教授は、その後、船の動きは一時大きく増えたものの、船舶への銃撃を受け引き返す動きも出ており、今後の通航は不透明なままだとしています。
