男児遺体を公衆トイレに一時遺棄か 自宅から2kmの観光地に規制線張り現場検証

男児遺体を公衆トイレに一時遺棄か 自宅から2kmの観光地に規制線張り現場検証
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 京都府南丹市で男の子の遺体が見つかり、父親が逮捕された事件で、警察は自宅近くの公衆トイレ周辺を現場検証しました。遺体を一時的に遺棄していた可能性があります。

【画像】ジュースや花が置かれた男児の献花台

遺体発見現場近くに献花台

安達結希さん(11)
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 南丹市で行方不明となった安達結希さん(11)の遺体が見つかった事件。

京都府警
「死体遺棄事件の被疑者として、安達優季37歳男性を通常逮捕」(16日)

 容疑者となったのは、息子を捜していた父親本人でした。

安達容疑者
「首をしめつけて殺した(という趣旨)」

安達優季容疑者
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 死体遺棄の疑いで逮捕された安達容疑者。知人によると、亡くなった結希さんの母親とは再婚で、結希さんの養父でした。

 目撃情報がなく遺留品が離れた場所で見つかるなど、多くの謎が残る今回の事件。

 警察は安達容疑者のスマートフォンの位置情報などを解析して、遺体や遺留品の発見につなげていたことが分かりました。

 急転直下の逮捕につながったのは、水面下で進められた警察の捜査でした。

献花台
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 遺体が発見された現場付近に設置された献花台。18日も結希さんの死を悼む人は絶えませんでした。

献花に訪れた人
「かわいそうやと思う。これからやし、人生が。早いところ解明してもらって、安心できるように。子どもがかわいそう。何の罪もない子どもやから」

 本格的な取り調べが始まりました。安達容疑者は落ち着いた様子で応じているということです。事件前後の足取りなどが調べられているとみられます。

捜査カギ握る“車とスマホ”

安達容疑者の車
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 今後の捜査のカギとなるのが、安達容疑者の車です。

 自宅から押収された安達容疑者の車。ヘアキャップをかぶった捜査員が車にシートをかぶせている様子が見えます。そのタイヤには大量に泥が付いています。遺体を遺棄した際に使用されたとみられています。

捜査のカギ「スマートフォン」
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 そして、もう1つカギとなるのが、遺体発見の決め手となった安達容疑者のスマートフォンです。

 13日、山の中で亡くなっているのが見つかった結希さん。警察は、スマートフォンを解析して得られた位置情報の履歴などから捜索範囲を絞り込んでいました。

 遺体が見つかった付近の土地を所有する人に話を聞きました。

「農業をする人間くらいしか通らない道。普段、第三者が入ってくるような所ではない」

 男性は結希さんが見つかる2日前に、山菜を採りにこの辺りを訪れていました。

男児発見の2日前に山菜採りに
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「その時には何もなかったし、何も感じなかった。13日にここで警察が発見したというニュースを聞き、あまりにも驚いている。いや、絶対私はここを通ったと。しかし何もなかったと思っている」

 遺体の遺棄を巡っては、意外なことも分かっています。

 安達容疑者は、結希さんの行方が分からなくなった先月23日の朝以降に、市内の数カ所に遺体を移動させたとみられています。

公衆トイレに一時遺棄か

渓谷「るり渓」の駐車場にあるトイレ
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 その場所の一つなのでしょうか。18日午前、警察が鑑識活動を始めたのは、観光地として知られる渓谷「るり渓」の駐車場にあるトイレです。ここは自宅から学校に向かう道の途中。リュックやスニーカーが発見された場所に沿って走る府道につながる位置にあります。

 トイレの入り口は厳重にブルーシートが張られ、捜査員がしきりに出入りを繰り返しています。捜査員が何かを運んでいます。トイレの中から何かを持ち出したようです。上空からはブルーシートで見えません。

 公衆トイレの裏側でもメジャーを使って距離を測る様子や、近くの茂みに入って検証する様子が見られました。

 トイレ周辺の駐車場の様子などを確認しています。何かを測定している様子が見えます。資料を確認しながら指で方向を指すなどして場所を見ています。

男児遺体を公衆トイレに一時遺棄か
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 警察は安達容疑者が、公衆トイレ周辺に遺体を一時的に遺棄した可能性があるとみているようです。元警視庁刑事の小比類巻文隆氏は、ある可能性を指摘します。

「トイレをこれほど厳重にブルーシートで覆って外部から見えないように検証している様子からも、容疑者を連れてきて当時の様子やどういった動きをしたのか、詳細に記録を取っている可能性も」

 周辺施設で働く人は、以前にも警察が捜索に来る様子を目撃していたといいます。

近くの施設の人
「警察のバスみたいなのが止まっていた。(行方不明から)1週間くらい経ったころ。事件なのか事故なのか分からない時だと思う」

 ただこの時は、警察が確信をもってトイレ周辺を捜索しているようには見えなかったといいます。というのも…。

近くの施設の人
「るり渓という渓谷沿いを散策される方とか、川遊びに来たりとか、観光の方が駐車場に止めてバーベキューとか、そういう人たちが利用できるトイレです」
「(Q.ここに遺棄することは?)考えられない。人目に付きます、かなり。すぐばれると思います」

証拠隠滅か ドラレコ映像一部欠落

 先月23日に結希さんの行方が分からなくなる前の状況も新たに分かりました。

 行方不明になった当日、結希さんは朝ごはんを食べたところまで確認されています。その後、実際に車に乗ったかどうかは捜査が続いています。

データ消去や録画停止した可能性
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 安達容疑者はこの後、結希さんを学校の敷地内の駐車場まで車で送り届けたと説明していました。ただ、ドライブレコーダーには学校近くまで移動している様子が記録されているものの、映像の一部が欠落していることも分かりました。

 ドライブレコーダーは、車の外側を映すタイプで車内の映像はなく、結希さんが乗っていたかは確認できていません。警察は、データを消したり録画を止めたりした可能性があるとみています。

3度捜索の場所にリュック 捜査攪乱(かくらん)か

 徐々に明らかになってきた安達容疑者の行動。ただ、不自然な点も浮かび上がってきました。

不自然な点
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 結希さんの行方が分からなくなった23日。安達容疑者は、当初午前8時ごろに結希さんを学校まで送り届けたと説明。学校側は、下校時間の午前11時50分ごろ、結希さんが登校していないことを母親に連絡しました。すると、安達容疑者はわずか10分後の正午ごろに警察に110番通報していたのです。

元兵庫県警 刑事部長
棚瀬誠氏

「学校来ていませんよ=行方不明というのは直ちにはつながらなくて、なんで学校に行ってないんだ?と、家帰っているのかな?とか、親戚の家行っているのかな?とか。学校から『学校に来てませんよ』という連絡があって、『はい、行方不明です』という申告がなされたことをもって、私は正直変だなと思っていました」

安達容疑者も立ち会い(先月26日)
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 結希さんの行方が分からなくなって3日後(先月26日)の映像です。自宅で手がかりを探す警察官たち。安達容疑者も立ち会って捜索に協力していましたが、マスクをするなど表情をうかがうことはできません。

 この時、警察は自宅にあった車も念入りに調べていました。カーナビを操作するなど、早い段階で安達容疑者に嫌疑をかけていたことがうかがえます。

先月29日にリュック発見
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 そして、この3日後(先月29日)、初めて事態が動きます。小学校からおよそ3キロ離れた峠道沿いのガードレールの裏で結希さんの通学バッグである、黄色いリュックが見つかりました。しかし不審な点があるといいます。

南丹市消防団 野中大樹団長
「発見されたところは、もちろん捜索対象になっていて、何回も確認というか捜索はしていたはずなんですけど、若干違和感なりショックなり複雑な気持ちはある」

 発見された場所は消防団が3度にわたって捜索していた場所。捜査の攪乱(かくらん)を狙って置かれた可能性も浮上しています。リュックを発見したのは結希さんの親族でした。

行方不明後にチラシ配り 防カメに姿

 一方で、このころ、安達容疑者が自発的に情報提供を呼びかける姿が町で目撃されています。

情報提供を呼びかける容疑者
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 南丹市内の洋菓子店に協力を要請するために訪れた映像です。車から降りてきた安達容疑者が手にしているのは、結希さんが行方不明時に着ていた服装などをまとめたチラシです。

チラシを受け取った人
「お昼ごろ突然来られて、ニュースで見て知っていると思うんですけどみたいな感じで、紙を前に出してくる感じで『貼っといてください』って言われました。中に貼っとくか外に貼っとくか聞いて、『どっちでもいい』みたいな感じでそのままスーと出て行って去りました」

 店の人は名乗りもせずに立ち去っていった様子から、結希さんの父親だとは思わなかったといいます。

発見された靴(左)
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 そして行方不明からおよそ3週間経った12日。警察は、結希さんが当時履いていた靴とよく似たスニーカーを山の中で発見しました。

 さらに、その翌日には仰向けの状態で倒れている結希さんの遺体が発見されました。隠された様子はなく、先月下旬には亡くなっていたとみられています。

(2026年4月19日放送分より)

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