
東京・銀座のシンボルとも言える時計塔が、来年95周年を迎えるのを前に大規模なリニューアルを進める銀座・和光。その内部には普段は入れない特別な空間や職人の技、おもてなしの心が息づいていました。
【画像】銀座・和光の年に8回ほど変わるショーウインドウ マーケティング部のいちおしは?
時計塔の内側に広がる特別な空間
銀座の中心で、時を知らせる時計塔がシンボルのセイコーハウス。その中に入る銀座・和光では現在、大幅リニューアルを実施しています。7月のグランドオープンに先駆け、3月28日には4階部分がリニューアルオープンとなりました。案内してくれるのは、銀座・和光マーケティング部の山口真由子さんです。
三山賀子アナウンサー
「この時計塔はよく見ていたのですが、実は中に入ったことがなくて」
山口さん
「では今回はぜひ、中をご案内させていただきたいと思います」
ということで早速、中へ。1階は、海外の高級ブランドのほか、日本を代表する時計メーカー「SEIKO」などの時計専門エリアです。中には世界で活躍する“あの人”の姿も…。
三山アナ
「もしかして、大谷選手?ですよね!サインもありますね」(※現在は展示されていません)
山口さん
「今年からグランドセイコーのグローバルパートナーを務めていただいておりまして、そちらのちょっとしたコーナーになっております」
このグランドセイコーには、和光限定のモデルもあります。
三山アナ
「輝いていますね」
山口さん
「アラビア数字になっていることも、一つ大きな特徴ですね。時計塔をイメージをしている、アラビア数字になっております」
さらに、和光オリジナルで展開する時計もあり、そちらはカラフルで、小ぶりなデザインが特徴です。実はこれらの時計作りには、並々ならぬこだわりがあります。
「一部の特別な商品に関しては、この建物の上の階で作っているものもあるんです」
三山アナ
「職人さんがいらっしゃるということなんですか?」
山口さん
「そうなんです。熟練した職人さんの中でも、特に技術のある職人さんが、この建物の上で組み立てを行っています」
三山アナ
「ちなみに、その作っているところは見せていただけるんですか?」
山口さん
「ぜひにと申し上げたいところなんですけど、残念ながら、きょうはご案内ができずでございます。その代わりに、他の特別な場所にご案内したいと思います」
その、特別な場所というのが…。
三山アナ
「時計塔、こんな間近で見られるんですね!」
山口さん
「一般のお客様には普段公開していない場所ですが、和光でブライダルリングなどを購入したお客様にお上がりいただく機会がございます」
三山アナ
「貴重な体験」
山口さん
「実はこの時計塔は2代目。初代の時計塔は1894年に建てられておりまして、こちらの2代目は1932年に竣工したものでございます」
三山アナ
「かなり歴史がありますね」
山口さん
「この時計塔の建物は、来年で95年になります」
2代目時計塔が完成した1932年、服部時計店として営業をスタート。その後1945年、終戦に伴う連合軍による接収を経て、1952年に現在の銀座4丁目の地で正式に本店営業がスタートしました。この時から始まった、画期的な試みがありました。
銀座をもてなすショーウインドウの哲学
三山アナ
「やっぱりこの銀座の街を通るたびに、いつもこのショーウインドウに目をひかれていました」
山口さん
「ありがとうございます。このウインドウは自社の宣伝というよりも、“銀座にいらっしゃる方をおもてなしする、公共性の高いものにしたい”という強い思いで始まったウインドウでござます」
季節に合わせ約6週間ごと、年に8回ほど変わるショーウインドウは、思わず写真を撮りたくなるような、まさに芸術作品です。中でも、山口さんいちおしだというのが…。
「去年のクリスマスの、ウインドウの写真なんですけど、よくご覧いただくと、この部分にドアノッカーが付いているんですね。これがガラスの外側に付いているので、これをノックしていただくと、いろいろな仕掛けが巻き起こるというような」
三山アナ
「本当に作り手の遊び心が感じられますよね!」
こうしたモノづくりへのこだわりは、リニューアルオープンした4階フロアにもあります。
山口さん
「2月に発売された、SUIHAという新しい和光のオリジナルのバッグなんですけれども…」
一見洋風なバッグですが、実は随所に日本の要素があります。
「金具がポイントになっております。日本の伝統文様で、吉祥文様の一つである『立涌文様』から着想を得た金具になっております。実はバッグの底面にも同じような(ステッチが)入っております。和光は元々、服部時計店の小売り部門を継承して設立されていて、当初は海外の珍しい商品などを販売していた会社でもあるんですね。ただ、今は日本の美意識を発信していく、日本の文化もここから発信していきたいという思いでいろいろな商品を作っております」
地下1階のフロアでも、日本の素材を使った海外ブランドの商品や伝統工芸品の江戸切子、日本人デザイナーの洋服など、日本をテーマに厳選した商品を数多く取り扱っています。そんなこだわりは、客への“おもてなし”にもあります。
「プレゼントをどなたかにあげる時に包装すると思うのですが、そこにも長年続いているこだわりのようなものがある」
三山アナ
「すごい手さばきですね」
山口さん
「ちょっと緊張します」
その後も、手際よく包んでいく山口さん。ものの1分ほどで…。
三山アナ
「すご~い!ちょっと分かった気がします。この『WAKO』という文字が、開けると一面ずつ毎回出てくる」
山口さん
「確かに、さまざまな部分に『WAKO』と書いてあるのですが」
三山アナ
「違うんだ…」
山口さん
「正解としては、最後止めているところがシール1カ所だけなんです。それは、贈られた人が開ける時のことを考えて、この1つのシールをはがすと、すべてがほどけていくというような」
三山アナ
「もうこれもまた職人技ですね」
スイーツにも宿る和光流のおもてなし
細かいところまで気を配るのが“和光流”です。それは、本店のお隣、アネックスでも同じです。地下1階に下りると…。
三山アナ
「おいしそうな食べ物がいっぱいありますね!お吸い物、のり、だし、すごい和を感じるエリアですね」
山口さん
「おかきなども春の限定品がございます」
三山アナ
「これ桜の形ですか?かわいい~!」
中でもおすすめだというのが…。
山口さん
「WAKOクッキーでございます。私たちのオリジナルでお作りしている商品。アトリエがありまして、そちらで丁寧に作っております。構想に1年以上かけて作られています」
三山アナ
「そんなお話を聞いてしまうと、食べたい…」
山口さん
「ぜひ!」
三山アナ
「いいんですか!?」
和光オリジナルクッキーのお味は?
「おいしい!すごくバターの香りがするなと思ったんですけど、全く重くなくて」
山口さん
「実はこれにもこだわりの秘密がある。意外と思うような調味料が使われているんですけど、ちょっと難しい問題かもしれないです。正解は『お酢』なんです」
三山アナ
「お酢を掛け合わせると、こんなに優しい甘い味になるんですね」
(2026年4月6日放送分より)
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