
週末、BTSの東京ドーム公演に詰めかけたファンの多くが身を包んでいたファッション。実は、このカジュアルな服装が世界中で話題となっている。番組は、現地・韓国の「Kファッション」発信の場を取材し、若者に人気の秘密を探った。
Kファッション人気の理由
世界的に大人気のBTSが先週、およそ7年ぶりにメンバー全員で東京ドームで来日公演を行った。
20代
「オープニングの曲でメンバーがハイネックレザージャケットを着ていたので。自分も手持ちであったので、それを意識して着た」
20代
「パフォーマンスビデオのJIMINの格好をしてきました」
ファンは、メンバーお気に入りの韓国ブランドを身にまとい、BTSへの愛を全身で表現。こうした韓国ファッション、通称・Kファッションが日本の若者に浸透しているという。
流行に敏感な若者が集まる東京・渋谷では、Kファッションの通販サイト大手「MUSINSA(ムシンサ)」の期間限定ショップがオープンした。(4月10日~4月26日開催)
チーフ・グローバル・オフィサー
パク・ジュニョンさん
「ムシンサは韓国の数千のブランドとともに、2022年から14の地域で韓国ブランドを紹介しています」
日本では2025年度の取引額が前年に比べ約2.4倍。再購入率は2023年と比べ約6倍に。47都道府県すべてから注文がある。
20代
「ほとんど全部、韓国ファッションを着ている」
20代
「値段も高すぎず、けれども時代の最先端のようなトレンドアイテムが多い」
Kファッションの特徴の1つは、従来の日本の若者ファッションとは異なる色遣い。そして、シルエットにこだわったタイトな作りが多く、着るだけできれいに見えることが人気の理由のようだ。
巣鴨のシニアたちの反応は
そんな流行の最先端、Kファッションを流行に流されないシニアの原宿・巣鴨のファッショニスタにファッションチェックしてもらった。さて、その反応は…。
ファッショニスタ 50代・60代
「人生一回しかないからいいのよ、派手でも!」
「好きなのを着たほうがいいわよ」
「いいんじゃない」
ファッショニスタ 70代
「ステキだと思う。できるものなら着てみたいけど無理。この年ではね」
巣鴨のほとんどのファッショニスタが好意的。しかし、話は次第に“自分の時代のファッション論”に。
ファッショニスタ 70代
「私たちの20代はツイッギーの超ミニ!」
「パンタロン」
やはり、いつの時代も自分たちのトレンドがある。
既存スタイルからの脱却
現代の若者のトレンド・Kファッション。流行に敏感な若者の心をつかむカギとなった施設を取材した。
ソウル中心部に位置する東大門(トンデムン)総合市場。生地や服飾副資材を中心とした専門店が密集している。
この市場が入る建物の4階に若きKファッションデザイナーが集結し、しのぎを削る場所がある。
ファッションデザイナーのためのシェアラウンジでは、利用料金が手頃なためプロのデザイナーだけでなく、デザイナーを目指す大学生たちも利用しているという。
Kファッションデザイナー
「下の市場では生地が買えて、上には服をデザインしたりラベルを作れる空間があります。一度で完璧な工程を組める空間なので、時間的にも体力的にも作業がしやすい環境です」
そして、繊維工場とデザイナーをつなぐ事業者も頻繁に出入りしており、コネクションを持たない若手デザイナーにとって大きな助けになっているという。
繊維工場とデザイナーをつなぐ事業者
「デザイナーが作りたいものを確認して、それが現実的にどう作るか対応できる業者とつないでいます」
事業者が工場との対応をしてくれることでデザイナーは負担が減り、その分デザインを構想する時間に充てられるのだ。こうした環境が次々と新しいトレンドを生み出すKファッションの強みになっているという。
Kファッションデザイナー
「日本は固有のスタイルを維持する方向にあると思います。ジャンルを混ぜないデザイン傾向があると思います。韓国はジャンルとジャンルの境界を越えてミックスします」
既存のスタイルにとらわれないことが「自分らしさ」につながり、日本の若者にも支持される要因になっているようだ。
東大門はそんな若いデザイナーの感性がぶつかり合える環境が整っていることで、新しいトレンドを次々に世界へ送り出し続けている。
Kファッションデザイナー
「周りのデザイナーから影響も受けながら自分の作品が生まれているので、無条件で来なければならない場所です。同じ空間で、デザイナー同士互いにエナジーを分け合いながら競争できるのがいいです。これが一番大きい利点だと思います」
(2026年4月20日放送分より)
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