当日朝の清掃時は「異常なし」 遺棄現場の可能性がある公衆トイレ

当日朝の清掃時は「異常なし」 遺棄現場の可能性がある公衆トイレ
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 京都府南丹市で、息子の遺体を遺棄したとして父親が逮捕された事件で、児童が行方不明となった当日の朝、遺棄現場の可能性があるトイレを清掃員が掃除していたことが分かりました。その時に異変は確認されなかったということです。

【画像】男子トイレは個室と用具入れ 女子トイレは個室2つ

午前9時の清掃「異常なし」

トイレの清掃は月曜日と金曜日の週2回
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 公園を管理する京都府によりますと、トイレの清掃は原則、月曜日と金曜日の週2回。安達結希さんが行方不明になった、先月23日月曜日も清掃が行われたということです。

京都府の担当者
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京都府の担当者
「清掃について定期的に報告を受けていますが、(先月)23日以降で何か異常があったとの報告は受けていません」

小学校と自宅の間にある公衆トイレ
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 結希さんが通っていた小学校と、自宅の間にある公衆トイレ。これまでの取材で、先月23日当日、安達容疑者のものとよく似た車が午前8時ごろに小学校の近くの防犯カメラに、午前8時30分には自宅近くの防犯カメラに、自宅方面に向かって走る様子が映っていたことが分かっています。

元刑事部長「女子個室の可能性」

 そうした中、番組の取材で先月23日の公衆トイレの清掃は、午前9時に行われていたことが分かりました。

 清掃員は行方不明当日も施錠されているトイレの用具入れの中も確認しましたが、何も異常を感じなかったということです。

午前9時までにトイレへ?
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 安達容疑者がトイレに一度遺体を遺棄してから、午前8時半に自宅に向かったと仮定した場合、午前9時に清掃員がトイレに来るまでの30分以内に、再びトイレに戻り、別の場所に遺体を移動する必要があります。

 トイレ内を取材しましたが、遺体を隠すには個室に入れて鍵を閉め扉の上から出るなど、時間がかかると考えられます。

 遺体を隠して別の場所に運ぶのには、かなりの労力を要すると考えられます。専門家はこのように話します。

遺体を隠して別の場所に運ぶのは難しい
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元兵庫県警 刑事部長
棚瀬誠氏

「午前9時に清掃員の方がいらっしゃったことを軸に考えると、例えば午前9時半に清掃員の方がその場を離れたということであれば、午前9時半以降から犯行が行われていたと」

 棚瀬氏は、清掃員が掃除を終えた後、午前9時半以降に、安達容疑者がトイレに遺体を遺棄した可能性を指摘。学校が母親に連絡した、午前11時50分までのおよそ2時間の間に女子トイレに遺棄した可能性があるとみています。

女子トイレに遺棄した可能性
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「男子トイレには用具入れと個室が1つですが、女子トイレには個室が2つあったので。個室が複数ある場所の1つに、ご遺体なり何かが隠されていて、内鍵をしているとするならば、片方の個室が埋まっていても、あまり違和感なく空いている個室を利用者が使って帰ることは考えられるので。必ずしも容疑者が男性、被害者が男性だから、男子トイレのみということではないのでは」

動機は明らかにせず

動機については未だ明らかになっていない
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 これまでに、安達容疑者が遺体の遺棄方法を検索していたことや、「学校まで送った後市内で殺害し、その場に遺棄した」という趣旨の供述をしていることが分かっています。しかし、動機については未だ明らかになっていません。

「動機を探ることはその前の行為にもつながる」
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「そもそも、なぜ遺体を遺棄しないといけなかったのか、隠さないといけなかったのかに(動機の)ヒントはあると思う。もし殺意はなかったと、カッとなって首を絞めたというものであれば、どこかのタイミングでふと我に帰るはずなんですね。子どもが息をしていないのであれば119番するという可能性が多分にあるが、119番を選ぶことなく、死体遺棄の方法を検索していたということは大きな分岐点。すなわちなぜ死体遺棄をしないといけなかったのか、死体遺棄の動機を探るということは、その前の行為の動機にもつながる」

(2026年4月21日放送分より)

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