
20日に発生した地震で、北海道、青森、岩手、宮城、福島で18万人以上に避難指示が出されました。そして走行中の列車も停止するなど、交通機関にも影響が出ています。
地震で一時騒然に
20日午後4時52分頃、三陸沖で発生したマグニチュード7.7の地震。
岩手県では、盛岡市や宮古市などで震度5弱を観測。
岩手県の久慈漁港では、カメラが激しく横に揺れているのが分かります。
宮城県気仙沼市では、小刻みにカメラが長時間揺れ続け、仙台市では、照明が激しく振り子のように動きます。
青森県では20日、階上町で最大震度5強を観測。
去年12月、青森県東方沖地震で最大震度6強を観測した八戸市。電線がゆっくりと揺れ始めると、次第に電線は波打つように大きくなっていきます。揺れ始めから約15秒後、まるで突き上げるように激しく揺れ始め、手前の看板も大きく揺れます。
青森市でも、激しい音と共にトラックが揺れ始めます。
こちらは五所川原市の芦野公園。花見の取材中、突如緊急地震速報が鳴り響きます。地震に備え、その場で地面に座り、身をかがめる家族。
一時騒然となりました。
気象庁担当者
「津波についても観測している。このため沿岸部や川沿いにいる人は、すぐに高い所に避難してください」
この地震の影響で一時、津波警報が北海道太平洋側沿岸中部と、岩手県に出されました。
40センチの津波観測
北海道の太平洋側沿岸部の上空からの様子です。住宅のすぐ目の前にある海岸で、激しく波が打ち付けている北海道日高町。
新冠町では、絶えず波が何層にもなって押し寄せているのが分かります。
新ひだか町付近では、波消しブロックを超えそうなほどの高い波。
苫小牧市の港でも、大小さまざまな船が沖合へ出ていきます。堤防を超えそうなほどの激しい波しぶきが…。
港の映像を早送りすると、押し寄せる波の高さが大きく変動していた浦河町。20日午後6時半過ぎに、40センチの津波が観測されました。
岩手県では、宮古で40センチ(20日午後5時22分)、久慈港では80センチ(20日午後5時34分)の津波が観測されました。
津波到達後も水位の大きな上下が続き、漁船が激しく揺れている様子が確認できます。
避難促され、屋上へ
午前0時前。すべての津波注意報が解除されました。
八戸市のスーパーで撮影された映像です。
店内アナウンス
「注意報から津波警報に変更になりました。また津波が来る恐れもあります。2階屋上へ避難のほうをお願いいたします」
避難を促され、屋上へ向かう客。店員が声を張り上げ誘導します。
屋上の駐車場では多くの人が立ち止まり、スマホで情報を確認する様子がうかがえます。
観光客も高台へ
架線が不気味な音をたてていた函館市。
画面が小刻みに揺れる中、奥からやってきた赤い車両は、揺れを感じたためか急ブレーキで止まります。
函館では地域の住民だけでなく、観光客も高台へ避難を余儀なくされました。
シンガポールから来た観光客
「博物館内にいたら急にドンッと揺れました」
「(Q.津波がくるかもしれませんが)日本で津波が発生しうることは知っていますが、まさかきょう発生するなんて」
18万人以上に避難指示
地震発生から10分ほど経った宮城県石巻市の様子です。撮影者の車の対向車線には、延々と続く長い車列ができていました。
撮影者
「地域の特性上、水産加工会社がたくさんあって。皆さん、車で通勤されているので一斉に高台に向かうっていうのは、渋滞してる方向なので」
避難する車で渋滞が発生。海から離れた高台へ向かう車だといいます。
この地震による津波警報などを受け一時、青森県や岩手県など40の自治体で18万人以上に避難指示が出されました。
宮城県では、高台に避難した人の姿も。
青森県三沢市の避難所では、避難した住民からこのような声が聞かれました。
「(Q.地震が来た時どう思った?)また来たかという」
「(揺れが)結構強かったので。孫たちがいるから、何かあった時のために早めに避難しようと」
岩手県久慈市では、幼い双子を抱え避難する夫婦の姿も。
「おうちにいて、そろそろお風呂だねと話している時に地震が来て、急いで逃げなきゃって。結構(揺れが)大きかったので、急いで出てきた感じです。きょうは夫がいて良かった」
岩手県宮古市の避難所にも、多くの住民が身を寄せました。夜はまだ冷えるため、ストーブも運び込まれます。
避難した人
「川がすぐ近くにあるので(津波が)川からくるんで、遠く回っても川からくるから心配」
洋野町では、長時間の避難を見据え、非常食が入った段ボール箱を運びこむ姿も。
避難した住民の中には、スクールバスで直接学校から来たという高校生もいました。
「バスで寮に帰ろうとしていたけど、バスの人(運転手)が来て、(避難所に)連れてきてくれました」
「(Q.津波警報がでているが)やっぱり怖いなという気持ちがあります」
気象庁担当者
「揺れの強かった地域では、落石やがけ崩れなどの危険もある。今後の地震や雨に十分注意を。1週間程度、特に今後2~3日間は最大震度5強程度の地震に注意を」
外壁散乱 窓ガラスも…
震度5弱を観測した青森県八戸市の中心部に21日朝に向かいました。飲食店街では、ビルの外壁が剥がれ落ち散乱。窓ガラスが割れてしまったお店や、エレベーターが使えなくなるビルもありました。
岩手県平泉町では、約200軒で一時停電が発生。
住民
「防災無線がなって、すぐ(揺れが)きましたね。3.11よりは、ちょっと弱いぐらいの地震。外に出ると瓦が落ちてきて危ないから玄関開けて」
「こんなに長くないと思って。あっ、つきましたね。うちオール電化なんで、まるっきり何も動かなくて」
東北新幹線で“停電”
今回の地震では、長周期地震動を観測。4段階あるうち上から2番目の「階級3」を宮城県北部と秋田県内陸南部で、「階級2」を青森県から新潟県にかけての11カ所で観測しました。
影響は新幹線でも。東北新幹線は東京-新青森間で、山形と秋田新幹線も全線で運転見合わせとなりました。
地震発生直後、東北新幹線の車内の様子です。
乗務員
「大きな地震が発生する可能性があります。身をかがめていただくようお願いします」
乗務員の指示どおり撮影者は身をかがめます。すると…。
乗客
「今、揺れています?」
「揺れていますよ」
「横に揺れているね」
別の新幹線ではトンネル内で停車し、照明が消える事態に。
東北新幹線は、地震発生直後の午後4時53分に一部区間で一時的に停電が発生しました。
車内アナウンス
「現在、客室内の照明、お手洗いの水洗機能、客室端の自動ドアも自動開閉機能が使えない状態となっております。ご不便ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」
撮影者によると、停電は20分ほどで解消されたといいます。
一方、仙台駅では、駅のホームにある電光掲示板が大きく揺れます。
撮影者
「(揺れは)激しい感じではなかった。ゆっくり長く続いているような感じでした」
男性は北海道に向かうはずでしたが、盛岡駅止まりとなり、車内で一夜を過ごすことになりました。
撮影者
「まさか自分がこういう目に遭うとは思ってもみなかったですね。熟睡はできないと思いますけど、体を休めようとは思います」
東北新幹線は地震発生から約4時間、上下線ともに運転を見合わせました。
帰宅ラッシュとも重なり、駅構内は大混雑となりました。
栃木からの観光客
「結構長かったですね。縦揺れみたいな感じ」
「(Q.揺れ方は?)縦揺れ、電柱がそんなに揺れない。横揺れだったら、わーと揺れるが、そんな感じだった」
「(Q.旅行中に大きな地震が発生したが)心配ですよね。ちょっと怖かったです」
新青森駅でも…
混雑に見舞われたのは、仙台駅だけではありません。
新青森駅では、電光掲示板を不安げに見つめる人や、スマートフォンで懸命に情報を集める人の姿が目立ちました。
東京へ帰る予定
「新幹線も動かないし、在来線も動いてないですし、帰る手段もなくホテルも空いてなく困っている状況です」
仙台へ帰る予定
「(新幹線が)動くなら帰りたいですけど、ちょっとどうなるか見るしかないかな」
「(Q.あすは仕事?)仕事です。帰れるかどうか心配」
都庁でエレベーター停止
関東でも広い範囲で震度3を観測。地震発生直後の東京都庁45階展望室の様子です。
撮影者
「撮影したのが、停止してから10分後ぐらいに動画を回したと思うんですが、長い列ができていたので」
地震の影響でエレベーターが停止。約300人が足止めされ、エレベーター前に人だかりができていたといいます。
撮影者
「8割が海外のお客さんで、スタッフの方も英語でアナウンスとかしていたんですが、冷静にすごく受け止めて、もう仕方ないねみたいな感じで」
地震発生時、都庁の高層階で仕事をしていた女性は…。
「すごい揺れていたので、長時間。ミシミシいっていたぐらい揺れていました。私も酔いそうなぐらいで。揺れ方は3.11の時と結構似ていた」
東京都によると、エレベーターは約1時間後に復旧し、運行を再開したといいます。
気象庁・内閣府 合同会見
20日、気象庁と内閣府は地震発生から2時間半後、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表し、合同で会見を行いました。
気象庁担当者
「今後もし、大規模地震が発生すると巨大な津波が到達したり、強い揺れとなる可能性があります。マグニチュード9クラスの地震が想定されている領域にはなる」
内閣府担当者
「1週間以内にマグニチュード8以上の大規模地震が、日本海溝、千島海溝沿いで発生する確率が平常時は約0.1%であるのに対し、これまでに世界で発生した地震のデータに基づけば、今後1週間に約1%の確率で、マグニチュード8以上の大規模地震が発生する可能性。実際に大規模地震が発生するかは不確実でありますが、自らの命は自らで守るという考えで、防災対応をとっていただきますようお願いします」
内閣府は北海道から千葉にかけての182の市町村を、強い揺れや津波に対して防災対応をとるべき地域として、すぐに避難ができる準備をしておくよう呼びかけています。
「特別な注意」の呼びかけ期間は、27日午後5時までです。
発表に先立ち、高市早苗総理大臣は、このように話しました。
「防災対応をとるべき地域にお住まいの方は、日頃からの地震への備えの再確認として避難場所、避難経路の確認などをして下さい。また1週間程度、後発地震注意情報の発表に伴う特別な備えとして、すぐに避難できる態勢の維持、非常持ち出し品の常時携帯などして下さい。その上で社会経済活動を継続して下さい」
(2026年4月21日放送分より)
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