
現役の弁護士が、全国の裁判官を実名で格付けする「裁判官マップ」を作りました。背景には、今の司法に一石を投じたいという思いがありました。
【画像】サービス開始から1カ月で50万人がサイト利用 口コミ数は2262件
口コミ付きで5段階の評価
SNSや裁判所内で「裁判官マップ」が注目されています。都道府県ごとに裁判官の情報などを調べることができるようになっていて、口コミもすでに2600件を超えています。
「裁判官マップ」は、全国各地の裁判官の口コミ付きの5段階評価やこれまでの経歴、担当した判決の解説などがまとめられ一目で確認できるサービスです。
作成したのは現役の弁護士・田中一哉弁護士で、自身が担当した裁判の判決に疑問を持ったことがきっかけでした。
「口コミ削除請求訴訟で、裁判所から『口コミなんて閲覧者が直ちに信用するものではない』という判決を受けたことです。判決が一般離れした内容にならないようにするためにも、多くの人が裁判所に興味を持ってくれた方がいいんじゃないかなと」
裁判官が口コミの影響力を軽視していると感じ、裁判官自身も同じ立場になって考えてほしいと思い作りました。
サービス開始からわずか1カ月で、延べ50万人がサイトを訪れ、口コミ数は2262件にも及んでいます。
誹謗中傷が蔓延の危険性も
「裁判官マップ」について、司法関係者はこう話します。
「ボロクソに言われていたらヘコむし、褒められたら喜びます。裁判官側も嫌なことは書かれたくないという、良い意味での緊張感が生まれるかもしれないです。ただ理解してほしいのは、いい加減に裁判に臨む裁判官なんていません」
一方で、SNSには心配する声も上がっていました。
「書き込みは誹謗(ひぼう)中傷の内容になりやすい」
「判決に際して誹謗中傷を恐れて、世論に対する忖度(そんたく)をしだしたら、法の下の平等が失われる」
「裁判官マップ」は匿名で口コミを投稿できるため、誹謗中傷が蔓延(まんえん)してしまう危険があるといいます。田中弁護士はこう話します。
「公正な論評の範囲を超えたような口コミが書かれて、裁判官をおとしめるなど、もちろんあってはいけない。そういう点については、こちらできちんと対応しなければいけない」
「裁判官マップ」ではルールに違反した口コミの通報や削除依頼の機能を取り入れていて、過度な口コミについては削除するということです。
(2026年4月23日放送分より)
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