
アメリカ海軍の長官が即日付けで退任しました。CNNは、トランプ大統領に近いヘグセス国防長官と海軍長官の間には、緊張関係が続いていたと伝えています。今月上旬には、陸軍の制服組トップが解任されています。
【画像】右胸に刻まれた大きな十字のタトゥー 7年前のヘグセス氏
米海軍長官が異例退任
「新たな『黄金艦隊』創設という心躍る発表の場にようこそ」
去年12月、トランプ大統領が表明した巨大戦艦建造計画の会見。アメリカ史上最も大型で高速、かつ100倍の威力を持つ「トランプ級」とも言われる戦艦の構想を明らかにした舞台には、ヘグセス国防長官と22日付で退任したフェラン海軍長官がいました。
フェラン海軍長官(当時)
「大統領閣下の指導の下、我々は歴史上かつてないほどの規模の艦艇と火力を建造するでしょう」
あれから4カ月…。
米国防総省 パーネル報道官のSNS
「フェラン海軍長官は即日付けで政権を離れることになりました。今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」
トランプ大統領は、日本時間24日午前2時半ごろSNSを更新しました。
「長年の友人であり、非常に成功した実業家で、去年、私の海軍長官として素晴らしい仕事をしてくれました。彼の仕事にはとても感謝しており、将来的にトランプ政権に戻ってきてほしいと強く願っています」
ロイター通信は、戦艦の建造計画の遅れと国防省の幹部との関係悪化が原因だと報じています。
複数の情報筋
「ヘグセス国防長官はフェラン氏と数カ月前から緊張関係にあった。フェラン氏がトランプ大統領と直接やり取りしていたことについて、自身を避けていると見ていら立っていた」(CNNによると)
早稲田大学 中林美恵子教授
「イランの軍事行動に対する意見の対立もあったかもしれない。ヘグセス長官は非常に強硬的な立場を取っていた。(フェラン氏など軍関係者らは)慎重な立場を取っていた」
陸軍トップも解任
ヘグセス氏が7年前に自身のSNSに投稿した映像では、右胸には大きな十字のタトゥーが刻まれています。
中林教授
「十字軍のマークもあるということで、これを考えるとやはりイランに対して非常に強硬な立場を貫く、根本的な保守の考え方をまさにアメリカの軍隊に今度は注入していこうというシンボルとなる存在であると想像できる」
ヘグセス氏はトランプ大統領の岩盤支持層であるキリスト教福音派の熱心な信者で、トランプ大統領と非常に距離が近いことで知られています。
中林教授
「イスラエルを非常に重要に考える福音派をはじめとした宗教保守の皆さんの考え方があり、特に聖書に忠実であるということで、イスラエルの地がキリストの再臨に関して、非常に重要だという立場を堅持しているから」
今月2日には、ヘグセス氏が陸軍の制服組のトップ、ランディ・ジョージ参謀総長を解任。イランとの戦争状態にある中、陸軍と海軍の最高幹部が相次いで事実上解任される異例の事態となっています。
中林教授
「ヘグセス長官が国防長官で居続ける以上、自ら国防総省を去っていく、静かに去っていく人たち、これからも出てくる可能性は考えられる」
(2026年4月24日放送分より)
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