
北海道・旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄したとして、動物園に勤務する男性が警察から任意で事情聴取を受けていることが分かりました。
焼却炉が入っているとみられる建物は旭山動物園の正門から見て最も奥側に位置
旭山動物園 焼却炉に“遺棄”か
「旭川市旭山動物園」。ホッキョクグマやアザラシ、ペンギンなど、人気の動物を目当てに、年間130万人以上が訪れる、北海道を代表する観光地の一つです。この場所で、一体何があったのか?
捜査関係者によると、任意で事情聴取を受けているのは北海道旭川市の職員で旭山動物園に勤める30代の男性です。警察に対し、男性は…。
「旭山動物園の焼却炉に30代の妻の遺体を遺棄した」
こうした趣旨の供述をしているといいます。
旭山動物園にある焼却炉とは、どのようなものなのでしょうか?
焼却炉が入っているとみられるのは白い壁の建物。煙突も付いています。防護服でしょうか、車から出てきた複数の捜査員が白い服を身にまとい、ヘアキャップをかぶって慌ただしく動いています。
建物の近くにテントを立てたり、建物に続く道にブルーシートを張ったりする様子も。焼却炉が入っているとみられる建物の向かいにある、ごみ置き場のような所も入念に確認しています。
煙突のある白い建物は旭山動物園の正門から見て、最も奥側に位置しています。一般の人は立ち入れない場所のようです。
物々しい雰囲気が漂う現場。一方で、園内には客の姿は確認できません。
実は旭山動物園、今月7日に冬季の営業を終え、8日から来週28日まで夏の営業に向けた休園となっています。
本来どのように使われる?
30代の男性職員は「園内の焼却炉に妻の遺体を遺棄した」という趣旨の供述をしていますが…そもそもこの焼却炉は本来、どのように使われるのか?番組は、旭山動物園の元職員に話を聞くことができました。
旭山動物園の元職員
「焼却炉では動物の死体を焼いているので、お客さんに見えてはいけない。匂いも出なければ煙も出ない、厳重な施設」
去年6月時点で、100種類・645の動物を飼育している旭山動物園。動物が死ぬことも頻繁にあるそうです。その死んだ動物を焼くのが、園内にある焼却炉だといいます。
「基本的に動物が死ぬと、死因の特定や研究のために病理解剖をする。その解剖した動物を焼却炉で焼く。焼却炉は大きく、人が1人入るには十分。動物の死骸から菌やウイルスが出ないよう、焼くと最終的には骨が残らないほどになる」
30代の男性職員はこの焼却炉に、妻の遺体を遺棄したのでしょうか?映像からも分かることがあると言います。
警察が厳戒態勢で作業に当たるのには、焼却炉ならではの“ある理由”がありました。
“厳戒態勢の理由”
園内で行われている大規模な捜査。京都府警で科捜研に所属していた矢山和宏さんによると、この映像から読み解けることがあるといいます。
元科捜研/鑑識 元京都府警
矢山和宏氏
「この映像から確認するに、捜査員ならびに鑑識課員ではないか。(動物の焼却で)発生する焼けた骨『骨粉』と言われるものを体内に吸い込むと、感染源の元になり病気を発症する可能性もあるので、そういったものを持ち帰らない、持ち込まないために防護服を着用か」
男性職員は「焼却炉に妻の遺体を遺棄した」と話しているそうですが、今後の捜査はどうなるのでしょうか?
「焼却炉ということなので(遺体が)焼けている・焼けていないで、大きくやり方が変わってくる。焼けているようであれば、全部焼却炉内のものを出して、どういったものが燃えて、どういうふうな状態で燃えたのかを見ていったり。焼けていない状態であれば、ご遺体を出して、そこに付着している微物、焼却炉内にあるようなものをすみ分ける」
(2026年4月24日放送分より)
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