
東北各県では過去最速で「クマ出没警報」が出され、早くも警戒度は“最高レベル”に!大型連休を前に、各地で対応が急がれています。(4月25日OA「サタデーステーション」)
各地で過去最速のクマ出没警報
富樫知之ディレクター
「こちらのキャンプ場、テントがずらっとならんで賑わっています」
春の陽気に秋田県内のキャンプ場には多くの利用者が。レジャーシーズンを間近に施設側はクマ対策を強化していました。
北欧の杜公園 本間廣喜所長
「クマが寄ってこないような音を流しているスピーカーです」
受付の窓口でも、利用客に食べ物を外に出さないように注意を促します。
キャンプ場の利用者
「今回ゴミをちょっとテントの奥にいれてしたよね」
「布製ですけど一応ゴミ箱を密閉できるっていう」
今週も相次いでいるクマの出没。25日は、仙台市の小中学校近くの林の中でクマ2頭を小学生が目撃したといいます。
田中昌貴ディレクター
「今日の昼間クマが目撃がった場所にに来ています。周りはうっそうとした林が広がっています」
岩手県の紫波町では21日に50代の男性警察官がクマに顔や腕をかまれケガ。クマがいた付近では成人女性とみられる遺体が見つかっています。
すでに東北では、警戒度が最高レベルに。秋田・宮城・青森・岩手にはツキノワグマの出没に関する警報が出されていて、いずれも過去最速となっています。
“春グマ”捕獲の最前線に密着
能代二ツ井猟友会 斉藤正美支部長
「もうクマは出てる。先週の日曜日も山上った人がクマ見ている」
各自治体でも独自の取り組みが進んでいます。番組が取材したのは秋田・能代市の“春グマ”の管理捕獲現場。
能代二ツ井猟友会 斉藤正美支部長
「足跡とか、木を上っているクマを捜す。それによって山の入り方が違う」
猟友会は県の依頼をうけてクマの捕獲を行います。道中は、倒木でふさがれているためチェーンソーで木を切りながら進んでいきます。山に登りながら、クマの痕跡を探していくと。猟友会の方が、銃を持って双眼鏡を覗いて何かを見ていますが。猟銃を構える瞬間もありましたが、6時間の作業では、クマに遭遇することはありませんでした。
能代二ツ井猟友会 斉藤正美支部長
「歩いた跡はあった。去年よりは少ないと思うが、人里は相当出るだろう。予想では」
去年、全国でクマ被害が相次いだことを受けて政府は、クマの個体数の管理を強化するためのロードマップを決定。個体数管理のために「クマを捕獲」する方針に舵を切っています。
住宅街に“春グマ”出没 緊迫の現場
市街地での出没警戒も急務となっています。人との接触の危険性がより高まる住宅地では行政による箱わなの設置が行われていました。
仙台市の担当者
「近くに小中学校もあるということでですね、ちょっとこのまま対応しませんと、皆さんがクマに遭遇する恐れもある」
箱わなにはクマをおびき寄せるはちみつを入れて、カメラも設置。リアルタイムで捕獲を察知します。仙台の青葉区では先日19日マンションの敷地内にクマが出没したばかり。オスの成獣で、125キロの個体でした。
冬眠明けにしてみれば「大きすぎる」
盛岡市動物公園ZOOMO 丸山正樹 飼育員
「大きいですね。非常に稀なケースだと思います」
そう指摘するのはツキノワグマの飼育に関わる丸山飼育員です。この動物園では野生のクマと同様に、寒い時期には冬眠をさせています。飼育施設の一部を寝床にして、冬を過ごします。食べ物や水もおろか、排泄もしないといいます。秋のうちに通常の3倍のエサを与えますが、冬眠明けは20キロほど体重が減るといいます。仙台で駆除されたクマは125キロでしたが。
盛岡市動物公園ZOOMO 丸山正樹 飼育員
「冬眠前と後でマイナス20キロ。そう考えると140キロとかになると思いますので、そこまで大きなツキノワグマはなかなかいないと思います。(冬眠せずに)どこかで活動を続けていてご飯を食べていたのかもしれませんし、そこは何とも言えない」
“規格外”のクマの出没に仙台市は。
仙台市の担当者
「明らかに以前とくらべて人里に出てきている。人に危害が加えられるような恐れがあるものについては速やかに捕獲に動くということが、一番重要だと考えています」
