
週末に行われるかと思われたアメリカとイランの協議は実現せず、双方が妥協しない停滞状態に入りました。そんななか、イランが抱えるタイムリミットが一つの焦点として浮上しています。
【画像】トランプ大統領は来月14日に訪中 イランとの協議急ぎたい米国の事情
2回目の協議 見通し立たず
トランプ大統領
「私たちは派遣を中止しました。主導権は私たちにあります」
パキスタンでイランと協議する予定だった代表団の派遣を急きょ中止したトランプ大統領。
イランの国営通信は、日本時間26日夜に、アラグチ外相が再びパキスタンに到着したと伝えました。ただ、2回目の協議が行われる見通しは立っていません。
油田タンク満杯間近
打開するカギはあるのでしょうか。注目されているのが、ある「時間」です。
トランプ大統領のSNS
「私には時間がありますが、イランにはありません。刻一刻と、時間が迫っています」(23日投稿)
ベッセント財務長官も…。
ベッセント財務長官のSNS
「数日のうちに、カーグ島の原油の貯蔵施設は満杯になり、イランの油田は生産停止に追い込まれるでしょう」(21日投稿)
イランの原油輸出の9割を担う、カーグ島。イラン本土で産出された原油は海底パイプラインでこの島に送られ、貯蔵タンクに保管されます。
しかし現在は、アメリカによるホルムズ海峡の“逆封鎖”で、輸出ができなくなっています。
この状態が続けば、タンクが満杯となり、油田が操業停止に追い込まれる可能性があります。
無理に原油の“くみ上げ”を止めようとすると、地層の圧力バランスが崩れ、原油のたまっている地層に地下水が入り込む恐れがあります。
その後、生産を再開しても、油田そのものが深刻なダメージを受ける可能性があります。
トランプ大統領
「もし生産を止めざるを得なくなれば、地下で何かが起こり、完全に回復することはないでしょう」(23日)
そのタイムリミットまで、あと何日ぐらいなのでしょうか。イランの原油データを分析しているベルギーの企業は…。
「タンクの容量は20日から24日で、限界に達する可能性があります」
つまり、来月12日から16日ごろにはイランにある原油の貯蔵施設が「満杯」となるため、それまでにアメリカの“逆封鎖”を解かせる必要があるのです。
一方で、アメリカ側にも急ぐ事情はあります。
トランプ大統領は、来月14日から中国を訪問して、習近平国家主席と会談する予定です。
それぞれが抱えるタイムリミットが今後の交渉にどう作用するのか、駆け引きが続きます。
(2026年4月27日放送分より)
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