
中東情勢の悪化による重油やナフサの不足は、これから最盛期を迎える「一番茶」の生産にも影響しています。
【画像】今ある量は「あと10日ぐらい」 お茶づくりに欠かせないタンク内の重油
出来は上々も 一番茶に危機
さわやかな香りとまろやかな甘みで、日本三大銘茶の一つに数えられる「狭山茶」。26日、埼玉県の生産現場を訪ねると、今年最初となる一番茶の茶摘みが始まっていました。
奥富園 奥富雅浩さん
「非常に味も良くて香りも立ってくれて。期待していただけるんじゃないか」
4月に気温が上がり、雨にも恵まれたことから、今年の出来は上々だと言います。一方で、影を落としているのがイラン情勢です。
「最初お茶は蒸して、蒸した葉っぱを揉みながら乾燥させると煎茶になっていく。どっちも重油を使うので、一番大事なところが動かせなくなるとお茶は作れない」
お茶づくりに欠かせない、蒸したり、乾燥させたりする工程に使う機械を動かすには重油が必要です。しかし業者からは、ゴールデンウィーク以降、重油を確保できるかどうかまだ見通せないと言われたということです。
「これが重油のタンクです。(今は)半分よりちょっと入っているかなという量」
「(Q.今の量だとどれくらいでなくなる?)あと10日ぐらいは作れると思うんですけど」
油だけではありません。商品を包装する材料も石油由来のナフサです。メーカーから、供給が滞っているという話を聞いたといいます。
「不安を持ちながら新茶を迎えたのは、正直勘弁してもらいたい」
支援を農水大臣に要請
24日、自民党の議員連盟は鈴木憲和農林水産大臣と面会し、重油やナフサの安定供給と、生産者への支援を求めました。
自民党茶業振興議連 上川陽子議連幹事長
「今の燃油の不足で茶工場の操業ができない事態が生じれば、その影響は計り知れない」
鈴木憲和農水大臣
「重油の安定供給、これは精一杯やらせていただきたい」
イランへの攻撃後に調達したアメリカ産の原油が初めて日本に到着しました。アメリカ・テキサス州を先月22日に出発し、パナマ運河を経由して、およそ「35日間」かけて運びました。アフリカ南端の喜望峰を回るルートよりも、20日ほど短縮できたといいます。
今回は、およそ91万バレルで、国内の消費量の1日分にも足りていませんが、中東に代わる調達先の多様化を急いでいます。
「ナフサ」不足についても、高市早苗総理大臣は24日の国会で、調達のめどが立ちつつあることを明らかにしました。
「ちょっと先になりますけれども、まもなく、そんなに心配していただかなくてもいい情報もお伝えできるかと思っております」
(2026年4月27日放送分より)
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