トランプ大統領、夕食会で銃撃 緊迫の一部始終…響く銃声 容疑者送った「犯行声明」

トランプ大統領、夕食会で銃撃 緊迫の一部始終…響く銃声 容疑者送った「犯行声明」
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 日本時間26日、トランプ大統領が出席する夕食会で銃撃事件が発生しました。容疑者は銃撃の直前にトランプ政権に対する不満を示唆する内容の犯行声明を書いていました。

【画像】取り押さえられた容疑者

緊迫の一部始終 会場響く銃声 

 発砲音が聞こえた後も、変わらず話を続けるトランプ大統領。シークレットサービスが駆けつけ、初めて異変に気付きます。

警護要員がトランプ大統領を取り囲む
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 警護要員がトランプ大統領を取り囲んで、避難させます。一気に会場は緊迫感に包まれます。

 ホワイトハウス記者会が主催した夕食会。会場には、約2600人が訪れていました。ヘグセス国防長官やルビオ国務長官、バンス副大統領など、政権の主要メンバーもそろって参加。

 トランプ大統領が入場し、華やかな雰囲気で進む夕食会。しかし、約20分後…。

約2600人が訪れていた
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 突如、会場に響く発砲音。トランプ大統領は気付いていないのか、会話を続けます。しかし、会場の入り口付近のカメラには、はっきりと発砲音が。すぐに異変に気付き、逃げる人。身を低くしてテーブルに隠れる人の姿もありました。

会場の外
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 会場の外では、さらにはっきりと発砲音が。逃げ惑う夕食会の参加者たち。

 会場内では、警護要員がトランプ大統領を取り囲んで避難させます。騒然とする会場…。CNNは急きょ番組を変更し、夕食会に参加していたキャスターと電話をつなぎます。

CNNキャスター
「まだ銃撃犯の身元は判明していませんが、これは偽りの脅威ではなく、何かが実際に起きて閣僚を全員ステージから避難させました」

 会場にはテレビ朝日の記者もいました。

梶川幸司記者
「晩餐(ばんさん)会は中断され、会場はまだ騒然とした状況が続いています。トランプ大統領はステージをすでに離れています」

「銃声は3発~6発」

事件が起きた場所
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 厳重な警備が敷かれていたはずの夕食会で、一体何があったのでしょうか。銃撃が起きた際、トランプ大統領がいた場所はこちら。そして、実際に事件が起きたのは、夕食会が開かれた会場の外、セキュリティーチェックが行われていた場所でした。

防犯カメラの映像
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 画面左奥に現れた人物。一瞬でカメラの前を駆け抜けていきます。これは、トランプ大統領が事件直後に自らのSNSに公開した防犯カメラの映像です。

 画面左側には、セキュリティーゲートと思われるものが確認できます。中央には、警備担当者とみられるスーツ姿の男性や、武装した警察官らしき人物も。スーツ姿の男性が、手をつき会場側を見たその瞬間、容疑者とみられる男がセキュリティーゲートを駆け抜け、カメラの前を横切っていきます。手には銃のようなものを持っているようにも見えます。

 その後、警備担当者らが銃を構えて追いかける様子が分かります。

CNNキャスター
ウルフ・ブリッツァー氏

「私は偶然にも扉の外にいました。そして一部始終を見ていました。私にとっても、他のみんなにとっても、信じがたいとても恐ろしい出来事でした」

 夕食会に参加していたCNNのキャスターは、会場の外にあるトイレを出た直後に事件を目撃していました。

「セキュリティーチェックエリアの内側で、銃を持った男が発砲しているのが見えました。金属探知機のある場所の内側です」

 セキュリティーチェックを強行突破したという男。さらに…。

夕食会に参加していたCNNキャスター
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「私は大型の銃を見ました。どんな種類の武器かは分かりません。非常に大きな音が聞こえました。本当に恐ろしかった。男は武装し発砲したのです。数分後には警官が男に覆いかぶさりました。私を守るために私の上にも覆いかぶさりました。私も撃たれていた可能性があったのです」
「私が聞いた銃声は3発~6発だったと思います。バンバンバンバンと。少なくとも1人が銃で武装し(会場)入り口の扉まで約60~90センチまで到達していました」

 FBI捜査官に続き階段を上がると、規制線の先には大勢の警備担当者らの姿。床には確保された容疑者が倒れています。地元警察は会見でこのように話しました。

「容疑者は散弾銃と拳銃、複数のナイフを所持していました。検問所を突破しようとした際にシークレットサービスの職員らが制圧しました」

 その際、容疑者と銃撃戦となり、シークレットサービスの1人が撃たれますが、防弾チョッキを着ていたため命に別状はないということです。

過去にレーガン大統領も

 トランプ大統領が去った後も、騒然とする会場内。頭を低くしてテーブルの下にしゃがみ込む人たち。身をかがめながら会場の外に誘導される人たちもいます。

 ヘグセス国防長官も会場の外へと向かいます。

ヘグセス国防長官
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ヘグセス国防長官
「(Q.何が起きたのか分かりますか?)…」

 会場の外では、トランプ大統領を乗せたとみられる車列が会場を後にする様子も見られます。

梶川記者
「現場のホテルから200メートルほど離れた場所にいます。事件から2時間ほど経ちましたが、現場には今も多くの警察車両が並び、規制が続いています」

 ホワイトハウスに戻ったトランプ大統領は会見で無事をアピール。

「どうもありがとう。まったく予想外のことでした。しかし、シークレットサービスと警察の素晴らしい行動があった。世界で最も成功し、最も偉大なこの国では、こういうことが1年ごとに起きている。私たちは素晴らしいことを成し遂げているが、それにはリスクが伴うものだ」

 2024年、ペンシルベニア州で大統領の候補として演説中に銃撃されたトランプ大統領。右耳にけがをしました。2カ月後には、トランプ大統領がプレーしていたゴルフ場の茂みに、ライフル銃を持って潜んでいた男がシークレットサービスに発見され拘束。

 さらに今年2月には、大統領の邸宅「マー・ア・ラゴ」に武装した男が侵入し、シークレットサービスに射殺される事案も発生しました。

「ワシントン・ヒルトン」では過去にも
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 今回、現場となったホテル「ワシントン・ヒルトン」では過去にも…。1981年、レーガン大統領が銃撃された暗殺未遂事件が起きたのもワシントン・ヒルトンでした。

 奇しくもレーガン大統領と同じ「MAGA」というスローガンを掲げ、同じホテルで銃撃事件に見舞われたトランプ大統領。

家族宛てに「犯行声明」

地元警察
「彼は単独の銃撃犯のようで、一般市民に対する危険性は見られません」

CNNキャスター
「速報を続けます。記者夕食会で混乱を招いた銃撃犯の容疑者は現在勾留中です。情報によると、カリフォルニア州のコール・トーマス・アレンと身元が判明しました」

 容疑者はどういう人物なのでしょうか。

 容疑者の自宅があるのはアメリカ西海岸、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊です。

取り押さえられた容疑者
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 CNNによると、アレン容疑者は名門のカリフォルニア工科大学の卒業生で、在学中の2017年には車いす用の緊急ブレーキの試作品を開発したことで、地元のニュースに取り上げられたそうです。また、学習塾の非常勤講師として働き、おととしの12月には「今月の優秀教師」として表彰されていました。他にもビデオゲーム開発者として働いていた経歴もあるといいます。

 さらに、AP通信によりますと、アレン容疑者は銃撃の直前に声明文を家族に送っていて、トランプ政権への不満を示唆する内容が書かれていたということです。

カマラ・ハリス候補 2004年
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 おととしの大統領選挙では民主党のカマラ・ハリス候補に25ドル、約4000円を寄付した記録もあるというアレン容疑者。アメリカのCBSテレビは「容疑者はトランプ政権の関係者が標的だった」と報じています。

トランプ大統領
「(Q.容疑者は何か発言したり、動機を示すものを身に着けていましたか?)いいや。彼は取り押さえられた時、かなり邪悪な顔をしていた。彼は激しく抵抗していた。捜査員は彼を単独犯だと考えているようだ。私もそう感じる」

 夕食会の前、イラン側と協議する予定だった代表団のパキスタン派遣を中止する意図を明かしていたトランプ大統領。

「(Q.銃撃とイランでの戦争とのつながりを示唆するものは何かありますか?)そうは思わないが、それは決して分からない。これが私のイラン戦争での勝利を阻止することはない。イランと関係があるかは分からないが、我々が知る限りそうは思わない。我々は偉大な仕事をし続けていく。私できるのはそれだけだ」

(2026年4月27日放送分より)

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