
人口の減少が進む福井県の港町で、大学生が主導する水族館プロジェクトが動き出しています。古民家を活用した“手づくりの水族館”は、来月1日のオープンを前に準備が大詰めを迎えています。
【画像】クマノミなど約60種類約80匹の魚が優雅に泳ぐ「おばま水族館」
魚好き高じて古民家水族館
まだら模様で体の色が変わるカサゴや観賞用として人気のクマノミなど、およそ60種類80匹の魚が優雅に泳いでいます。
福井県南西部にある小浜市。来月1日にオープンを控えた町の小さな水族館「おばま水族館」です。古民家を改修してつくられました。
プロジェクトを率いるのは、福井県立大学の4年生・眞壁喜一郎さん(21)です。
「自分たちが思う魚の好きなところや、水槽の好きなところをしっかり見せられる展示にしようと心がけている」
キャンパスがある小浜市の人口はこの40年、減少の一途をたどっています。街の中心部も人影はまばらで、シャッターが閉まった店が目立ちます。
そこで眞壁さんが考えたのが、大好きな水族館をつくり、町の活性化につなげることでした。
「(小浜は)海・山・川・池・沢と全部楽しめる場所がそこに広がっているので。大学に入って、同級生にこれだけ魚好きな人たちがいて、魚をとるのがうまく、知識もたくさん持っている人たちがいれば、その人たちで水族館をつくれるんじゃないかなと思って」
売りの一つがコンパクトさ
SNSなどで資金を募り、さらに所有する古民家を水族館にしてもいいというオーナーが現れたことで、眞壁さんの計画は一気に実現に向けて動き始めます。
水族館の売りの一つがコンパクトさ。家庭で購入できるサイズの水槽を使用しているため、大人から子どもまで見やすくなっています。地元の人はこう話します。
地元住民(50代)
「町家の地域なので、町家に水族館ってすごくびっくりしました。にぎやかになって、人が訪れてくれると良いな」
地元住民(50代)
「行動力と準備力がすごいなと思いました。魚好きが水族館をつくると、こういう感覚になると新鮮に感じました」
この日、授業終わりに駆け付けた大学生がオープンの準備に追われていました。
水質に問題がないかを確認したり、展示するレイアウトの配置を調整したり念入りにチェックします。
レイアウトの調整作業を終えると、クロダイや浅い岩場などにいる小魚のギンポが仲間入りしました。
眞壁さんは、こう話します。
「ぜひ小浜の海に生息している魚や小浜の魅力を気づいてもらえる場所になれば、とても幸せだと思っております」
(2026年4月28日放送分より)
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