
29日から始まるゴールデンウィークで、帰省を予定している人も多いかもしれません。そんななか、実家の両親に代わり荒れた庭や屋外スペースを整理するサービス「庭じまい」が今、人気となっています。
背景に「少子高齢化」と「空き家の増加」
チェーンソーで伐採される木。伸びた雑草も、次々に刈り取られます。埼玉県内の住宅で行われていたのは…。
長尾アートガーデン 長尾崇史代表
「もう管理ができないということなので、今後、管理しやすいように庭を終わらせる」
庭の木や石などを撤去し、管理がしやすい状態にする庭じまいです。「庭の終活」ともいわれ、長尾代表の会社では2年前にホームページで庭じまいを紹介して以降、依頼が増え続けているといいます。
背景にあるのが「少子高齢化」と「空き家の増加」です。
今回のお宅は、築60年以上経つ一戸建て。住んでいた高齢の夫婦が施設に入居後、1年半放置されていたため、離れて暮らす息子から庭じまいの依頼がありました。
入り口の近くで伸び放題になっていたのは、キンモクセイとツバキ。すでにフェンスの外にまで、枝が生い茂っていました。放置すると、近隣トラブルや防犯上の悪影響を及ぼす恐れがあります。
長尾代表
「景観が、人が住んでいないと思われやすい面はある。あと茂りすぎると、虫が大量発生する可能性など」
複雑に絡みついた枝を丁寧に取り除くと、見えなかったフェンスや塀が姿を現しました。
別の場所では大きなはしごを用意し、庭で最も高く伸びたイロハモミジの伐採に取り掛かります。この木も放置しておくと、トラブルになる可能性があるといいます。
長尾代表
「葉っぱが毎年落ちて、落ち葉で雨どいが詰まる可能性が高い。この場所だと、いろいろ建物もあって、壁などに触れて風で揺れると、わずかでもそれが何十年も経つと、外壁などを傷める可能性がある」
イロハモミジには、ほかにも危険な状況が見つかりました。
長尾代表
「中がもう空洞でしたね」
幹の根元が腐って、大きな空洞ができていたのです。
長尾代表
「まだここは生きているので大丈夫だが、かなり折れやすくはある。倒木しやすい」
思い出深い木は…?
作業が進むなか、伐採ではなく剪定(せんてい)にとどめられた木がありました。
長尾代表
「ミカンですね。わせ系かと思いますが、結構甘くなるミカンですね」
「切るのが忍びない。残したいと依頼された」
毎年、ミカンを摘んで近所に配るなど、家族にとって思い出深い木のため、どうしても切る決断ができなかったといいます。
長尾代表
「(庭木を)あまり切りたくない人が多い。『私が死ぬまで手を付けないでくれ』みたいなケースがあって、すごく感情が入っている木が多いので、そういうモヤモヤが結構あるのかなと、庭じまいに関しては」
長尾代表は、切った木で木工製品を作り、手元に残すことを提案するなど、できる限り依頼者の思い出に寄り添うようにしています。
依頼者も「びっくり」
作業開始からおよそ6時間。伸び放題のまま放置されていた庭は、きれいに整えられました。
しばらくすると、依頼者が到着。イメージ通りの庭じまいとなったのでしょうか?
依頼者
「びっくりしました、1日で」
「(Q.残したい木は残ったが、どうか?)これ私が母に贈ったハナミズキだったので、これだけは残して。ミカンも毎年なるのが楽しみだった」
「父も母も85歳を過ぎて、それまで元気だったのが急に動けなくなって、ポンポンと施設に入ってしまって。近所もあるし、落ち葉も風で飛んでいくし、枝も伸びて隣にはみ出していきますし、そういうのが離れて住んでいると心配だし、ここまでしっかりやってもらえれば、しばらくは安心していられる」
後日、防草シートが張られ、無事、庭じまいが終了しました。5年間は、ほとんど手入れが必要ないということです。
(2026年4月29日放送分より)
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