
ゴールデンウィークも人気の「奥日光」。この観光地で今ある異変が起きています。名物の遊覧クルーズは停泊所すべてを通過する事態になっています。
華厳の滝に異変
観光客
「思っていたより水量がないのかな?」
勢いが足りない、観光客は異変に気が付いていました。
三名瀑の名の通り、普段は轟音(ごうおん)とともに水しぶきが上がりますが、29日は水量が減り、筋のように水が流れるのみです。
愛知からの観光客
「もっとすごいかなと思ったが、水が少ない、今」
スロベニアからの観光客
「もっと水が多かったら迫力あるだろうね」
どうして、こうなったのでしょうか。
栃木県日光土木事務所 佐々木専保全部長
「中禅寺ダム(湖)があることで、少ない量だが(華厳の)滝に水を流す取り組みを行っている」
華厳の滝の水源である中禅寺湖の水位が下がったため、滝に流す水量をダムで調整しているということです。
華厳の滝と中禅寺湖を結ぶ場所は、普段は水位が高く道路のそばまで水がありましたが、最近では陸が見えてしまっています。
中禅寺湖の水量は?
29日、船の上から中禅寺湖の水量を見に行きました。
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「前に見えた浜辺が菖蒲ケ浜です」
菖蒲ケ浜の停泊所に近づきますが、停泊所をスルーしてしまいます。通常は、いくつかの名所に停泊しながら1週するコースですが、29日は水位が低下しているため停泊できないといいます。
中禅寺湖遊覧船 山野井秀一さん
「水が少なくて船がつけられない。各桟橋に船が止まるまでには1メートル40センチほど水が少ない状態」
通常より水位は1.4メートル低下。湖の水位が1272.88メートル以下だと船は停泊できません。
水位が下がり、橋の傾きも急になっていました。
山野井さん
「湖面からこの辺です。通常水があるのは」
「(Q.本来、私たちも…)水の中」
湖に浮かんでいるはずの上野島(こうずけじま)も水位の低下により、周囲と地続きになってしまいました。そこではこんな逸話が船内で流れます。
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「勝道上人が上野島で雨ごいの祈願をされたところ、鬼怒川流域の農村が飢饉(ききん)から救われた」
問題は、やはり雨。
山野井さん
「昨年の雨が少なかった。冬の雪が少なかったことが大きな影響」
水位低下で仮の桟橋
名物にも影響が出ています。
菖蒲ケ浜レストラン 齋藤勇さん
「釣り船がここから出ます」
中禅寺湖で4月に解禁されるヒメマス釣り。長年、愛好家に親しまれていましたが、29日は水位の低下で沖までちょっと距離があります。そのため…。
齋藤さん
「桟橋がないと客が出られないので、そのために仮の桟橋を作っています」
乗客
「水が少ないのが残念だが、1カ月すると山が緑になってきれい。桜がきれいでいいなと思う」
奥日光の桜は今が見頃です。
山野井さん
「多くのお客様に来ていただくには、やっぱり天候が第一になる。雨が降って少しずつでも水位が回復することを願うばかり」
(2026年4月29日放送分より)
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