
きのう29日は、語呂合わせで「肉の日」でした。関東で快進撃を続ける肉の直売所には、朝から大勢の人が並びました。
赤字覚悟の商品も
開店前から100人を超える人が集まっていた東京・勝どきにある「あんずお肉の工場直売所」。午前6時に起きて駆けつけたという親子は、次のように話します。
買い物客
「(Q.何を目的に来た?)お弁当です」
29日は祝日ともあって、店は朝から大忙し。時刻は朝5時前、あたりは薄暗いですが、店内には明かりが灯り、着々と準備が進められています。
あんずお肉の工場直売所 北島光浩さん
「ミスジという部位。希少部位です。こういった筋とか細かいところを取らないと、やっぱり食べた時に口に残っちゃうので」
午前9時45分、開店前の朝礼が始まりました。
開店と同時に、弁当コーナーに直行したのは、先ほどの親子です。
買い物客
「買えました!取れました!買えました!」
「早く並んだかいがある」
ゲットしたのは、A5ランクの宮崎牛を使った限定200食の焼肉弁当。通常は980円ですが、肉の日は半額の490円。赤字覚悟の商品です。その後も、気になる商品を次々にカゴに入れます。
買い物客
「この商品(角煮)は初めて見た」
「鶏が好きなので、から揚げも」
朝から並んで購入したお弁当は、近くの公園でシートを広げてピクニックです。
買い物客
「うまいです」
「(Q.並んだかいあった?)あった」
「完食しました。おいしかった」
こちらの男性が購入したのは、晩ごはん用の肉です。
「スーパーとかよりも質の良いお肉が安く売ってるので、本当に重宝している。きょう夜、焼肉にしようと話をしてたので、焼肉用の肉を中心に買いました」
お肉を笑顔でほおばる子どもたち、幸せそうです。
快進撃の訳は国産肉の安さ
福岡を中心に展開する「あんずお肉の工場直売所」。精肉店では珍しい、行列のできるお肉屋さんです。全国に26店舗を展開していますが、勝どき店は東京初の店舗として5年前に出店しました。
快進撃のワケは、国産肉の安さです。
宮崎牛をはじめ、国産肉を市場価格の半額程度で提供しています。黒毛和牛の切り落としは100グラム290円。宮崎牛のA5ランク肩ロースは100グラム580円と激安です。
なぜ、ここまで安い値段で国産肉を販売できるのでしょうか?
アトム株式会社 野口正彦取締役
「例えば群馬の生産者と手を組んで、市場を通さないで、そのまま仕入れる。弊社は肉の輸入輸出・卸をやる専門の商社なので実現可能」
さらに最近は、輸入肉の価格上昇も追い風になっているといいます。
一定の価格を推移する国産牛に対し、輸入牛の価格は右肩上がりで上昇。今月は100グラムあたり424円と、調査開始以来最高値を記録しました。
野口取締役
「牛タン・牛のハラミは、アメリカ産がほとんど日本にきている。これが通常の2倍から3倍(の価格)になりつつある状況がでてきてる」
安い肉を求める客の中には、こんな“強者”も。スーツケースに肉を詰め、会計は3万円ほどでした。
開店直後から商品は次々と手に取られ、補充した所からまたすぐに売れていきます。
店員
「(Q.品出しのペース早い)そうですよね。私もびっくり」
その後も客足が途切れることなく、閉店1時間前の午後6時ごろには大量に用意した商品もすっかりなくなりました。
売り上げはおよそ690万円。目標の700万円には少し届きませんでしたが、今年の肉の日のなかで、最高の売り上げとなりました。
イラン情勢の影響で、材料費なども高騰するなか、値上げはしないのでしょうか?
野口取締役
「(価格は)実際はもう上げたいけど、上げませんというのが会社の方針。お客さん第一主義」
(2026年4月30日放送分より)
この記事の画像一覧
