
ゴールデンウィークが始まり、観光地には多くの人が訪れています。しかし、日本の古都・京都は、ここ数年日本人離れに悩まされています。日本人観光客を取り戻すため、古都の魅力を生かした限定ツアーを企画しています。
【画像】初公開された天野喜孝氏の描いたふすま絵「INARI」
外国人観光客だらけの京都
青々と茂る若葉に新緑の訪れを感じる京都・嵐山。一方で…川沿いを埋め尽くすほどの人。そのほとんどが外国人観光客です。嵐山で20年以上、人力車を引く男性は、次のように話します。
えびす屋 石川義範さん
「(客の)7割ぐらい外国人の方です。静かな京都を求めて来られる日本の方が多い。なかなかそういう姿は現状見受けられない」
去年、京都市内の主要ホテルに宿泊した外国人観光客は、およそ700万人と4年連続で増加しましたが、日本人観光客は3年連続で減少。日本人の「京都離れ」が進んでいます。
おすすめの穴場スポット
そうした中、日本人観光客を取り戻そうと力を入れる企業もあります。
MKHD株式会社 吉見仁志さん
「いつでもどこでも混雑しているというようなイメージが先行して、国内のお客様が京都を避けられている。(ゴールデンウィークは)新緑の季節にゆったりとお過ごしいただける」
「MKタクシー」が紹介するのは、「混雑回避スポット」です。日本人に京都で落ち着いた時間を楽しんでもらうために、中心部から少し離れた場所を巡るゴールデンウィーク限定のツアーを企画しました。
実際のツアーに含まれる西山方面へと連れて行ってもらうことに。到着したのは柳谷観音楊谷寺。外国人観光客は少なく、静かでゆったりとした空気が流れています。
参拝客
「市内はもう本当に人が多くて。(ここは)静かでのんびりできるのが魅力」
ゴールデンウィーク中には、普段はあまり公開していないエリアも楽しむことができます。
柳谷観音楊谷寺 日下恵さん
「上書院という場所を皆さんにも見ていただける(5月3日~6日)。文化や歴史を建築物から見て、思いをはせていただけるとうれしい」
日本人観光客におすすめの穴場スポットは他にもあります。
普段は有名な「千本鳥居」など、外国人が多い「伏見稲荷大社」ですが、ゴールデンウィーク期間(4月25日~5月10日)には、社務所書院などを公開しています。
伏見稲荷大社 松下幸一郎さん
「ファイナルファンタジーシリーズでおなじみの、バハムートなども描かれています」
日本の大人気ゲームのキャラクターデザインなどを担当した天野喜孝氏の描いたふすま絵「INARI」が初公開。
他にも「下鴨神社」や「知恩院」など14カ所で、日本人でもなかなか見られない貴重な文化財が公開されています。
「舞妓パパラッチ」対策も
一方で、いまだに続く問題もあります。舞妓(まいこ)を追いかけ無断で撮影する、いわゆる「舞妓パパラッチ」です。
こうしたトラブルを起こす外国人観光客を減らすため、観光協会も対策に乗り出しています。
京都市観光協会 堀江卓矢さん
「問題が起こりやすいエリアに警備員を毎日派遣。トラブルを防ぐ取り組みを行う」
新たなスポット発信に、トラブル対策。さまざまな試みで、京都は日本人観光客を取り戻そうとしています。
(2026年4月30日放送分より)
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