
福岡市に本店がある西日本シティ銀行の行員が、支店内を撮影してSNSに投稿し、情報を流出させました。使われていたのは、Z世代に人気のアプリでした。
【画像】銀行員が支店内を撮影しSNS拡散 動画求めるアプリで投稿か 顧客7人の氏名が映り込む
顧客7人の氏名が映り込む
西日本シティ銀行
「社会的・公共的に大きな役割を担い、信用を旨とする金融機関として、かかる事態を招いたことについて、役職員一同深く反省いたします」
西日本シティ銀行によりますと、動画が撮られたのは山口県内の支店。社内規程で写真と動画の撮影が禁止されている執務室の中でした。
先月29日の夜、銀行関係者がSNSで動画を発見。調査を進め、撮影したとみられる行員に聞き取り調査をしたところ、「意図や悪意はなく投稿した」ということでした。
動画の一部には7人の顧客の名前が映り込んでいて、銀行はなるべく早いうちに個別に謝罪する方針です。
神奈川県川崎市では、新入職員が研修の資料をSNSに上げ、先月20日に福田紀彦市長が苦言を呈する事態も起きました。
「こんなことまで注意喚起を促さなくちゃいけないのかと、正直驚きを隠せないというのが私個人的な感想」
街の人に聞きました。
介護業 管理職(60代)
「(SNS投稿は)ダメ。特に銀行だし、ちょっとマズい。(自分に飛び火は)完全に来る。やってくれたらどうしようかと」
流通業(50代)
「どうかと思う。(銀行は)個人情報とか信用があってのところなので」
動画求めるアプリで投稿か
今回、銀行内の撮影に使われたのは、フランス発の写真動画共有アプリ「BeReal」です。
日本国内の月間利用者は530万人以上で、Z世代に支持されています。
1日1回ランダムな時間に通知が届き、2分以内に静止画を撮影して投稿することを求められます。加工ができないので「映えない」「盛らない」アプリとして人気を集めています。
福祉業(20代)
「(仕事中の通知は)無視する。資料そのままに送るとかしない」
飲食業(20代)
「(SNSの利用は)旅行やオタ活で地方行った時、ご飯でみんなと撮った時の日常」
建設業(30代)
「会社の人に上げてくれと頼まれたら、やっている仕事のものを上げる。現場の風景しか撮らない。資料や住所など書類系は全部撮らない。徹底している」
西日本シティ銀行はこうコメントしています。
「二度とこのような事態を起こさないよう、全行あげてコンプライアンス遵守(じゅんしゅ)や情報管理を徹底し、再発防止に努めてまいります」
高い倫理観が求められる銀行で起きた事態について、専門家の松田綜合法律事務所・森田岳人弁護士はこうみています。
「銀行なので信頼、客の情報を守ることを徹底して取り組んでいる。スマホを気軽に行内で扱うこと自体が禁じられているはず。ほかの事例と比較しても、結構重たい事案。(行内のルール違反で)懲戒処分の対象になるだろうし、場合によっては損害賠償。重大なリスクを負う」
(2026年5月1日放送分より)
