
ゴールデンウィークも度々、人里に出没するクマ。300キロを超える巨大クマが各地で目撃されています。この時期になぜここまで巨大化しているのでしょうか。
なぜ巨大化?春のクマに異変
各地で、クマと鉢合わせる危険が高まっています。
北海道では、冬眠明けにも関わらず、巨大なヒグマの姿が確認されています。なぜ、ヒグマは巨大化しているのでしょうか?
その理由が分かる映像を新たに入手しました。画面中央、振り向いたのはヒグマです。ここは、北海道の北部に位置する初山別村。よく見ると、口を動かしているように見えます。食べているのは、収穫前の「麦」。畑の所有者で、ハンターでもある秋山さんが、ヒグマの食事の実態を教えてくれました。
北海道猟友会 羽幌支部 秋山哲也支部長
「麦はすごく好んで食べる。大きいクマだったら放っておけば(数日で)グラウンド1枚分くらい食べる」
これまでに何度も300キロを超えるヒグマと対峙(たいじ)してきた秋山さん。
警戒心の強いヒグマが、繰り返し食害を起こし、巨大化しているとみています。
近年の異常な出没。その背景については…。
「去年は初山別で約30頭駆除している。個体数は年々増加してきている」
問題は、増えすぎたクマの個体数。環境省では先月、ガイドラインを4年ぶりに改定。基本的な方針を、「保護」から「管理」へと見直しました。
その中で、1つの解決策といわれているのが、冬眠明けのヒグマを撃つ「春期管理捕獲」です。
春期管理捕獲に密着
本州でも事情は同じ…番組は、山形県でツキノワグマの「春期管理捕獲」に密着。山形県でも例年40~50頭ほどの捕獲目標数を倍の100頭程度に引き上げています。
ハンター歴50年の木村さん。山を見て、改めて、こんな懸念を口にします。
ハンター歴50年 小国町猟友会
木村慶政さん(75)
「普段、青くなっていないから」
本来、「春季管理捕獲」は、見通しが良い春先に、雪に残った足跡を追うのが定石。ただ、この日の気温は5月下旬並み。生い茂る青葉が捕獲の難度を上げるといいます。
ここからは、目線カメラで一部始終を記録させてもらいました。
ハンター木村さんの懸念通り、山の中は見通しが悪いため、さらに標高の高い所へ。すると、ようやく…。
「足跡あった?」
残った雪に、クマの足跡を発見。ここで、動きがありました。
「(クマまで)なんぼあるの?530メートル…」
無線
「よし、じゃあ撃ってみるよ」
ハンター歴15年の金野さんが銃の照準を定めます。撃った先を双眼鏡で確認すると…。
ハンター
「ああ、松の中に入った」
ハンター8人が山に入って、およそ8時間。それでも、クマの「捕獲」には至りませんでした。
木村さん
「若いうちはどこでも飛んで歩いたけど、ダメだな、高齢者になって」
小国町猟友会では、少しずつ、若手ハンターへ技術の継承を進めてきました。
ハンター歴15年 小国町猟友会
金野伸さん(40)
「私は15年やっているけど、『まだまだ』と思う。それでもまだ山のことは分からない。そのくらい長い時間をかけて育てなければ、ハンターによるクマの捕獲が増えることはないと思う」
「春季管理捕獲」ですぐに解決…とはいかないのが実情です。
(2026年5月4日放送分より)
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