GWの人里に…クマが巨大化 なぜ?

GWの人里に…クマが巨大化 なぜ?
この記事の写真をみる(7枚)

 ゴールデンウィークも度々、人里に出没するクマ。300キロを超える巨大クマが各地で目撃されています。この時期になぜここまで巨大化しているのでしょうか。

【画像】収穫前の麦を食べているクマ

なぜ巨大化?春のクマに異変

 各地で、クマと鉢合わせる危険が高まっています。 

巨大なクマ
拡大する

 北海道では、冬眠明けにも関わらず、巨大なヒグマの姿が確認されています。なぜ、ヒグマは巨大化しているのでしょうか?

食べているのは収穫前の「麦」
拡大する

 その理由が分かる映像を新たに入手しました。画面中央、振り向いたのはヒグマです。ここは、北海道の北部に位置する初山別村。よく見ると、口を動かしているように見えます。食べているのは、収穫前の「麦」。畑の所有者で、ハンターでもある秋山さんが、ヒグマの食事の実態を教えてくれました。 

北海道猟友会 羽幌支部 秋山哲也支部長
「麦はすごく好んで食べる。大きいクマだったら放っておけば(数日で)グラウンド1枚分くらい食べる」

 これまでに何度も300キロを超えるヒグマと対峙(たいじ)してきた秋山さん。

 警戒心の強いヒグマが、繰り返し食害を起こし、巨大化しているとみています。 

 近年の異常な出没。その背景については…。

「個体数は年々増加」
拡大する

「去年は初山別で約30頭駆除している。個体数は年々増加してきている」

 問題は、増えすぎたクマの個体数。環境省では先月、ガイドラインを4年ぶりに改定。基本的な方針を、「保護」から「管理」へと見直しました。

 その中で、1つの解決策といわれているのが、冬眠明けのヒグマを撃つ「春期管理捕獲」です。

春期管理捕獲に密着

 本州でも事情は同じ…番組は、山形県でツキノワグマの「春期管理捕獲」に密着。山形県でも例年40~50頭ほどの捕獲目標数を倍の100頭程度に引き上げています。

 ハンター歴50年の木村さん。山を見て、改めて、こんな懸念を口にします。

小国町猟友会 木村慶政さん
拡大する

ハンター歴50年 小国町猟友会
木村慶政さん(75)

「普段、青くなっていないから」

 本来、「春季管理捕獲」は、見通しが良い春先に、雪に残った足跡を追うのが定石。ただ、この日の気温は5月下旬並み。生い茂る青葉が捕獲の難度を上げるといいます。

 ここからは、目線カメラで一部始終を記録させてもらいました。   

 ハンター木村さんの懸念通り、山の中は見通しが悪いため、さらに標高の高い所へ。すると、ようやく…。

「足跡あった?」

 残った雪に、クマの足跡を発見。ここで、動きがありました。 

「(クマまで)なんぼあるの?530メートル…」

無線
「よし、じゃあ撃ってみるよ」

銃の照準を定める
拡大する

 ハンター歴15年の金野さんが銃の照準を定めます。撃った先を双眼鏡で確認すると…。

ハンター
「ああ、松の中に入った」

 ハンター8人が山に入って、およそ8時間。それでも、クマの「捕獲」には至りませんでした。 

木村さん
「若いうちはどこでも飛んで歩いたけど、ダメだな、高齢者になって」

 小国町猟友会では、少しずつ、若手ハンターへ技術の継承を進めてきました。

小国町猟友会 金野伸さん
拡大する

ハンター歴15年 小国町猟友会
金野伸さん(40)

「私は15年やっているけど、『まだまだ』と思う。それでもまだ山のことは分からない。そのくらい長い時間をかけて育てなければ、ハンターによるクマの捕獲が増えることはないと思う」

 「春季管理捕獲」ですぐに解決…とはいかないのが実情です。

(2026年5月4日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
この記事の写真をみる(7枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る