“戻り流れ”“干潮と満潮の差”に注意 死亡・行方不明も…潮干狩りで水難事故相次ぐ

“戻り流れ”“干潮と満潮の差”に注意 死亡・行方不明も…潮干狩りで水難事故相次ぐ
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潮干狩りを楽しむ人でにぎわう時期ですが、潮干狩り中に海へ流される事故が相次いでいます。

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27歳男性死亡 行方不明も

東海村での事故
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茨城県東海村の久慈川河口付近で2日、潮干狩りをしていた、27歳と36歳の男性が沖に流されました。2人は会社の同僚で、友人らと4人組で来ていたということです。27歳の男性は救助されましたが、病院に搬送後、死亡。36歳の男性は今も行方が分かっていません。当日の波の高さは、沖合で最大4メートルを観測しています。

大洗で行方不明事故
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茨城県で潮干狩りといえば、大洗町の大洗サンビーチ。無料で天然の貝が採れるため、毎年、ゴールデンウイークは多くの潮干狩り客でにぎわいます。去年は10万人を超える人出がありました。ここでは3日前、潮干狩りをしていた51歳の男性が行方不明となっています。家族から「帰宅しない」と通報があり、ビーチには、男性のものとみられるクーラーボックスとサンダルが残されていたということです。当日の波の高さは、沖合で最大6メートルでした。

父親
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父親
(Q.潮干狩り中に危険と思った瞬間は)
「波が強い。毎日海を経験していないので、強いと思う」
「水の勢いが非常に強いので、流されないように注意して。子どももまだ小さいので、目を離さないように心がけている」

大洗サンビーチでは先月5日にも、49歳の男性が潮干狩り中に流されたとみられ、死亡する事故がありました。

大洗サンビーチ ライフセーバー
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大洗サンビーチ ライフセーバー
(Q.かなり波が高い)
「今日は風も強いので、結構、波もグチャグチャな感じで。引きも強いと思う」
(Q.潮干狩りで気をつける点は)
「満潮・干潮の時間が場所で違うので、しっかり確認すること。波の引きが強いと、ひざとか腰でもお子さんはすぐに流されてしまう。姿勢が低くなると見えにくくなったりとか、波の高さによっては見失ってしまうこともあるので、お子さんから目を離さずにやってほしい」

これから夏にかけて、海へ出かける機会が増える中、海岸では“離岸流”や“戻り流れ”といったことなどに注意が必要です。

人を引き込む“戻り流れ”に注意

一般社団法人・水難学会の斎藤秀俊理事によりますと、砂浜での水難事故には大きく2つの種類があるということです。

戻り流れの箇所
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水難学会 斎藤秀俊理事
「1つが“戻り流れ”と呼ばれる、強い引き波に巻き込まれるケース。砂浜に打ち寄せた波が海へ戻る時に、戻り流れと呼ばれる非常に強い引き波が発生し、人を引きずり込むほどの力を持っている。この戻り流れのスピードは、秒速5~10メートルと、ウォータースライダーのような速さになるくるぶしが浸かるほどの浅さでも、体ごと流される恐れがある」

(Q.戻り流れはどういう所で起きやすいですか)

水難学会 斎藤秀俊理事
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水難学会 斎藤秀俊理事
「海に向かって傾斜が大きい、すぐ深くなる砂浜は注意が必要。引き波で砂まで流される砂浜は、傾斜が大きい所。さらに、波が荒い外洋に面した海岸で、波が高い日も注意です。これらの条件が重なると、日本中どこでも起こりやすい」

干潮と満潮の差
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そして、砂浜で起きる水難事故のもう1つのケースは『干潮と満潮の差に巻き込まれる』です。干潮と満潮は、おおむね6時間ごとに繰り返し、海面の高さの差は1.5メートルにも及ぶこともあります。潮干狩りに夢中になって、気付かないうちに満潮が近付き、波にさらわれてしまうこともあります。

(Q.事故に遭わないために、具体的に気を付けるべきことは)

水難学会 斎藤秀俊理事
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水難学会 斎藤秀俊理事
「浜辺で安全に遊べるのは、干潮時刻の前後1時間。干潮・満潮の時刻をまとめた気象庁の潮位表などを確認し、干潮から2時間経ったら引き上げたほうがいい。海に行く時は、浜辺で遊ぶのであっても、天気だけではなく、波の情報にも要注意。波浪注意報が出たら“戻り流れ”が出やすいので、海に近付かないなど、事前に気象や波の情報を確認することが大切」

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