温泉街から姿が消えた高齢女性…どこへ? 足取りを追う

温泉街から姿が消えた高齢女性…どこへ? 足取りを追う
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 温泉街で76歳の女性が姿を消しました。ゴールデンウィークで家族と訪れていたという女性は、一体どこへ行ってしまったのでしょうか。

【画像】目撃されたポイント

目撃情報も“浴衣姿で” どこへ

 番組が話を聞いたのは、行方不明女性とみられる人物を目撃した男性です。

目撃した人
「急に現れた感じ。はっきりと姿を覚えている。目撃情報にあったように薄いピンクの浴衣姿で歩いていて、うつむいた感じ。けっこう体力が尽きている感じ」

行方不明になった当日に撮影された写真
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 高齢の女性に、一体何があったのか。ピンク色の花柄模様の浴衣を着ているのは、藤田博子さん(76)。この写真は、行方不明になった当日に撮影された写真です。まさに、この浴衣を着た状態で行方が分からなくなったそうです。

 藤田さんが訪れていたのは、約1200年の歴史を持つといわれる中国地方を代表する温泉街。藤田さんの行方が分からなくなったのは、ゴールデンウィーク真っただ中の今月1日のことでした。

 兵庫県と鳥取県に接する岡山県美作市。湯郷温泉は、岡山駅から車で1時間20分ほどの位置にあります。

約1200年の歴史を持つ
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 平安時代、シラサギが足の傷を癒やしていたとの言い伝えから「鷺の湯」とも呼ばれる、全国的に知られた名湯。それだけにゴールデンウィークは大勢の観光客が来るそうです。

湯郷温泉旅館協同組合
内海寿志事務局長

「高齢の人もいらっしゃいますし、(近年は)団体客が割と少なくなって、ファミリーの客が多くなっている」

 藤田さんも家族5人で湯郷温泉を訪れていました。1日、自宅のある広島県福山市から。行方が分からなくなったのは、その日の午後9時ごろです。藤田さんは宿泊していた施設で、夫に姿を確認されたのを最後に、行方が分からなくなったということです。

 夜9時ごろの湯郷温泉街は…。

「歩く人は割と少ない」
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内海事務局長
「夜、外に出て散歩する人もいるが、今はホテルで色々なものがそろっている。(ホテルの)中で何でもできるから(外を)歩く人は割と少ない」
「(Q.行方不明時、浴衣を着ていたが外を歩いていたら目立つ?)温泉街を歩いたり店に入ったら、“どこのホテルに泊まったお客さんだな”というのは分かる」

所持品はなし
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 藤田さんは身長約158センチ。中肉で、髪は茶色、肩の近くまで伸びていました。ピンク色の花柄の浴衣姿で白いサンダルを履いていたといい、所持品はないとみられています。

「1人で歩いて」目撃も

 76歳の高齢女性が、夜遅くに浴衣姿でどこに行ったのでしょうか。

 実は警察には、藤田さんが行方不明になって以降「似たような服装をした人」の目撃情報が複数寄せられています。

 番組の取材に応じてくれた地元の人も、藤田さんらしき人物を目撃していました。

「(Q.いつ目撃?)今月2日朝6時です」

 この男性が藤田さんらしき人を見かけたのは、行方不明になってから9時間後の2日午前6時ごろ。湯郷温泉の中心部からは歩くと約40分かかる場所です。

「歩道とは逆の車道側を歩いていた」
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「歩道とは逆の車道側を歩いていた感じ」
「(Q.格好は?)浴衣ですね。そんな時間に歩道ではない方を、そんな格好で歩いているのはすごく印象に残っていた」

 そこから歩いて20分ほど南に行った所でも…。

「やつれた感じ」
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「今月2日土曜日に仕事があって、朝7時前、6時50分くらいに家を出た。(職場に)行く途中にカーブがあって林がある道にはなる。(女性が)急に現れた感じで。薄いピンクの浴衣姿で歩いていて。とぼとぼ歩いている感じ」
「(Q.表情は?)うつむいた感じ。公開写真とは違い、ふっくらではなくやつれた感じ。すれ違った時は違和感があった」

 また、そこから約1.5キロ離れた場所でも、2日午前7時すぎ、藤田さんらしき人が目撃されていました。

「(浴衣の)花でしょうね。ピンクのような赤い柄が見えて。“トトト”という元気な足取りではなく、“ヨロヨロ”でもなく。“トボトボ”と歩かれていて。足元は、印象に残るような足元ではなかった」

元刑事が指摘

山の方へ向かっている?
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 さらに取材で分かったのは、湯郷温泉街の中心部から直線距離で約4キロほど離れたエリアの防犯カメラに、藤田さんとみられる人物が歩く様子が映っていました。防犯カメラに藤田さんらしき人物が映っていたのは、午前7時30分ごろ。目撃されたポイントをたどると、温泉街から遠ざかり、山の方へ向かっているように見えます。

 行方が分からなくなって5日。警察や消防、地元の消防団などは、今月5日、500人態勢で捜索にあたり、6日も藤田さんを探していますが…。

500人態勢で捜索
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元神奈川県警捜査1課長
鳴海達之氏 
 
「捜索はすでにその辺(山の方)はやっていると思う。地元の消防団や消防だから。警察もそうだが、やっぱり地理的なことは一番よく知っているので。“もし迷ったらこっちに行く可能性があるな”という所は、全部潰していると思う」

 では、なぜ藤田さんは見つからないのでしょうか。

「足腰がしっかりしていれば歩く人はどこまでも歩いていってしまう」

 元刑事は、藤田さんの行方について、ある可能性を指摘しました。

 警察によると、藤田さんは足腰はしっかりしていて、自分の名前は言えるものの、住所は答えられないということです。

「ホテルを出てしまった」か
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「(宿泊施設で)今、自分がいる場所がどこなのかが認識できなくなって、“帰巣本能”がはたらいてホテルを出てしまったのかな。自分がどこをどう歩いているのか分からない状態なら危険性が高い。事故の可能性もあるし、どこかで誰かが(藤田さんを)着替えさせて、保護している可能性も無きにしもあらず」

(2026年5月6日放送分より)

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