
コンプレックスの解消や身だしなみを整える目的で美容整形が広がりを見せていますが、その一方で後遺症について相談に来る人も増えているといいます。
GW連休の間に修正手術も
ゴールデンウィーク最終日。買い物客などが行き交う中、都内の医療機関では、美容整形の修正手術が行われていました。
UP CLINIC院長 朝日林太郎医師
「これですね。入れた脂肪が壊死(えし)して、しこりになっている。本来なら筋肉の膜が見えるところ。脂肪がばーっと入っている。恐ろしい」
脂肪を入れる豊胸の痕にできたしこりを取り除き、新たにシリコーンを入れます。
今、美容整形は多くの人にとって身近な選択肢になりつつあります。美容医療の施術数は、2019年から3年でおよそ3倍に増加しました。
しかし、その一方で施術後の違和感や後遺症に悩み、美容後遺症外来を受診するケースも出ています。
「これ早くやりましょう。きょう午後、時間ありますか」
1カ月前に額にヒアルロン酸を注入したという女性。今までは別の医師の下で施術を受けてきましたが、今回初めて後遺症が表れ、相談に訪れていました。
「おそらく静脈性の塞栓(そくせん)だと。血管にヒアルロン酸が詰まった状態。皮膚が一部、壊死している状態です」
壊死した範囲が広く、緊急性が高いと判断。その日のうちに壊死した皮膚を取り除く手術が行われました。
患者(60代)
「とりあえず一歩先に進めたから、良かったです」
男性の美容整形も増え
美容後遺症外来に相談に来る人の層にも変化が起きています。朝日医師はこう話します。
「働いている方、忙しい方が多いかなと思いますね。40~50歳になると、アンチエイジングで大がかりな治療をする場合も多いですし、最近だとクマ治療ですよね。これから男性のマーケットも少しずつ広がっていくと思うし、医者選びとかクリニック選びとか、吟味してもらうことはすごく大事かと」
見た目を意識する男性が美容整形するケースも増え、それに伴って後遺症に悩む人も増えているといいます。
外国での手術で落とし穴
海外での施術トラブルを訴える人もいます。
朝日医師
「(施術は)韓国のどの辺りの地域なの?」
患者(40代)
「江南(カンナム)ですね」
朝日医師
「江南地区は激戦区の中の激戦区なので、レベルも質も高い医者が多い印象」
患者(40代)
「結構定評あるところでやったんですけど、こんなことに」
安さや選択肢の多さ、旅行ついでに施術できる手軽さから、美容大国・韓国で整形することを選ぶ人も増えています。
しかし、トラブルが起きた際、施術した医師と連携が取れないなど対応が難しくなるケースもあり、朝日医師は注意を呼びかけています。
「どこに相談するかとか、トラブルが起きたらどうするかは、どこかに考えておかないと、何か起こった時に大変なのではと」
朝日医師が担当する病院では、整形トラブルに関する初診件数が2020年以降、5倍以上に増えているといいます。
美容医療が身近になった今、メリットだけでなくリスクも踏まえた判断が求められています。
「(美容医療の)全体の平均的な質は上がっているんじゃないかと。そこのトラブルと合併症を診るところが全く追いついていないという現状」
(2026年5月7日放送分より)
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