
福島県の磐越自動車道で5月6日、マイクロバスが道路脇のガードレールなどに衝突し、乗っていた高校生1人が死亡、20人が重軽傷を負いました。これまでの経緯をまとめています。
真っすぐガードレールに衝突か
捜査関係者によりますと、事故があった磐越道の現場にはスリップした跡や目立ったブレーキの跡はなく、バスの前方部分の損壊が大きいことから、ほぼ真っすぐガードレールなどに衝突したとみられることが分かりました。
この事故で逮捕された若山哲夫容疑者(68)は「速度を出しすぎてぶつかった」などと供述しています。
警察は若山容疑者がガードレールに気付くのが遅れたとみて、事故の原因を調べています。(5月13日午後1時更新)
知事が調査行う方針表明
バス事故を受け、新潟県の花角知事は会見で、すべての県立高校と私立高校を対象に部活動の移動についての実態調査を行うことを明らかにしました。
新潟県 花角英世知事
「部活動で足を利用する場合に契約や管理をきちんと組織でチェックして下さい」
調査の時期や内容は未定で、これから明らかになる事故の事実関係を踏まえて決めていくとしています。(5月13日午前7時更新)
生徒が事故前の様子を撮影
捜査関係者によりますと、マイクロバスに乗っていた新潟県の高校生の中には「運転が荒かった」と話す生徒や、事故を起こす前の様子を車内から動画で撮影していた生徒もいました。

その後の捜査関係者への取材で、バスの運転が危険だと感じた生徒が「死ぬかもしれない」という趣旨のメッセージを保護者に送っていたことが明らかになりました。
警察は動画を解析するなどして事故の原因を調べています。(5月12日正午更新)
容疑者「深く後悔している」
警察によりますと、マイクロバスを運転していた若山容疑者が「大事な生徒さんを亡くならせてしまったりけがをさせてしまう大変な交通事故を起こしてしまったことを深く後悔している」と話していることが分かりました。
また、捜査関係者によりますと、バスに乗っていた新潟県の北越高校の一部の生徒が「運転が荒かった」と話しているということです。(5月12日午前8時更新)
営業担当を運転手としたレンタカー契約 1年間で9件
11日夕方、北陸運輸局の担当者が「蒲原鉄道」に監査に入りました。

国土交通省の関係者への取材によると、去年5月からの1年間で、高校名義でのレンタカー契約が27件あったということです。
そのうち9件は「蒲原鉄道」の営業担当者が運転手と記されているものの、契約の中で「蒲原鉄道」の名前は一切、出てこないということです。(5月11日午後7時更新)
逮捕された運転手の男 「体調と運転に不安はなかった」
捜査関係者によりますと、マイクロバスを運転していた男(68)は、この数カ月の間に複数回の事故を起こしていますが、「体調と運転に不安はなかった」と供述していることが新たに分かりました。
今回の事故の前に…“8日間で3回事故” 逮捕の運転手
今回の事故で、マイクロバスは衝突したガードレールをはぎ取るように、20~30m止まらずに走行したとみられることが捜査関係者への取材から分かりました。
また、事故の2週間前から、3度も自動車事故を繰り返していたことがわかってきました。
新潟・北越高校が2度目の会見(10日午後6時半~)
新潟県の高校生ら21人が死傷した事故で10日夜、学校側が再び会見を開き、部活の顧問が出席しました。
男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問
「今回の遠征のバスの運行を依頼しました。その際に私が費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません」
北越高校の男子ソフトテニス部の顧問は、「予算を抑えたいという学校側にレンタカーの手配を求められた」とする蒲原鉄道の説明を改めて否定しました。
そのうえで高校側が過去の請求書の項目を確認したところ、「貸し切りバス」と「レンタカー代・人件費」、2つのパターンがあったということです。
顧問は「総額を確認したが、項目は確認しなかった」としています。
バス会社 過去に高校の依頼でレンタカーを複数回借りる
バス会社は、「学校側からレンタカーの手配を求められた」と説明していますが、高校は否定しています。その後の国土交通省関係者への取材で、バス会社が過去に高校からの依頼で10回弱、レンタカーを借りていたことがわかりました。高校名義の契約も確認されたということです。
(5月10日午前6時更新)
学校側とバス事業者で“食い違う主張” 運転手は過去に“陸上部の監督”も
高校生ら21人が死傷した事故。現在もバス会社の家宅捜索が続いています。容疑者の男は、過去に高校の陸上部で監督を務めていたことが分かりました。
(5月8日午後9時すぎ更新)
バス会社に家宅捜索

警察がマイクロバスとバスを運転していた若山哲夫容疑者(68)を手配した新潟県五泉市のバス会社に家宅捜索に入りました。
警察は若山容疑者が無許可で営業運行をしたとして道路運送法違反の疑いも視野に詳しく調べる方針です。
バス会社社長
「(Q学校から真逆のことを言われてますが?)捜索を受けている中で話をしている所なので。コメントは控えさせていただきたい」
(5月8日午後5時すぎ更新)
若山哲夫容疑者(68)を逮捕 過失運転致死傷の疑い

福島県郡山市の磐越自動車道で高校生ら21人が死傷した事故で、警察は、マイクロバスを運転していた若山哲夫容疑者(68)を過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。
調べに対して若山容疑者は容疑を認めていて、「速度の見極めが甘かった」、バスの速度については「90から100キロ出していた」と話しているということです。
捜査関係者によりますと、現場には目立ったブレーキ痕がなかったほか、今のところマイクロバスの故障などは確認されておらず、警察が事故に至った経緯などを詳しく調べる方針です。(5月7日午後9時すぎ更新)
新潟・北越高校が会見(7日 午後8時50分頃~)

北越高校 灰野正宏校長
「きのう、業者側の会見で、北越高校はレンタカーを依頼したでありますとか、北越高校で運転できる者がいないので、運転手の依頼もあったとの発言がされているが、ソフトテニス部顧問によれば、全体の行程や人数を伝えるかたちで、バスの手配を以前からお願いしていて、こうした発言はしていないことを確認している」
Q.会社側の説明によると学校側から『より安い経済的なかたちで』と依頼があったという話だが、事実関係は
「事実ではございません。部活の顧問に確認している」
運転していた男の逮捕状を請求

捜査関係者によりますと警察は、過失運転致死傷の疑いでマイクロバスを運転していた68歳の男の逮捕状を請求し、近く逮捕する方針を固めました。
(5月7日午後6時更新)
高校生ら21人死傷 ハンドル操作誤った可能性
捜査関係者によりますと、現場には目立ったブレーキ痕がありませんでした。
今のところマイクロバスの故障などは確認されていないということで、警察は、運転していた68歳の無職の男性がハンドル操作を誤った可能性もあるとみて、けがの回復を待って事情を聴く方針です。

亡くなった稲垣さんが通っていた高校では7日朝、全校集会が開かれ、夕方には保護者向けの説明会が予定されています。
(5月7日正午更新)
バス会社が会見「運転歴 把握していない」
蒲原鉄道 茂野一弘社長
「(Q.持病やドライバー歴は)まったく把握していない。(Q.金銭的メリットはなかった)はい。(Q.ある意味、ボランティア)はい」

マイクロバスに乗っていた稲垣尋斗さん(17)が亡くなりました。
北越高校の男子ソフトテニス部は、全国大会の常連で県内屈指の強豪。インターハイの予選を控え、6日午前5時半、隣の福島県まで日帰りで練習試合に出かけたところでした。

運転手は68歳の無職の男性。
反対車線から見た人
「バスが前方あたり、扉があるところがつぶれていて、高校生たちは、そこから出られなくなったので、窓から救助されていました。運転手さんも、すごく呆然とした暗い表情で救助されていたので、とても心が痛みました」
(5月7日午前0時更新)
「(バスは)顧問が業者に頼んで借り上げた」

北越高校 灰野正宏校長
「(バスは)借り上げ。部活動の顧問が業者に頼んで借り上げた」
バスに乗っていたのは、全国大会にも出場する強豪、男子ソフトテニス部の部員20人。顧問は1人、別の車でバスの前を走っていました。
事故が起きたのは、猪苗代湖の辺りから郡山市方面に向かう高速道路。マイクロバスは、路側帯の緩衝ドラムやガードレールに衝突し、20メートル以上進んで止まったとみられます。
また、後ろを走っていたワゴン車も、外れたガードレールに追突し、事故に巻き込まれたということです。

目撃した人
「トラックが止まっていて、その間に1人だけ横たわってる子がいて。人がいるっていってたら、今度子どもたちが降りてきて。その友達の名前を呼びながら、『救急車!救急車!』ってすごい大きい声で…。ここにいても聞こえる声。救急車が来ないんですよ。30分以上かかった」

専門家は「現場特有の地形」を指摘します。
交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん
「右のカーブを直進するような進路でガードレールに突っ込んでしまったと思う」
(5月6日午後7時更新)
部活動のため新潟から福島に向かう道中で発生

北越高校によりますと、マイクロバスは部活動のため午前5時半ごろに新潟市内の高校を出発し、福島県内に向かっていたということです。
(5月6日午後0時30分更新)
男子高校生1人が死亡

この事故で男子高校生1人の死亡が確認されていて、大けがをした数人を含め、少なくとも10人ほどがけがをしたとみられています。
また、他にも2台の車が事故に巻き込まれたということで、警察が詳しい状況を調べています。
(5月6日正午更新)
緩衝ドラムに衝突

警察によりますと、6日午前7時40分ごろ、郡山市熱海町の磐越道でマイクロバスが道路上の緩衝ドラムに衝突して乗っていた人たちが車の外に投げ出されました。
この事故で男性1人が死亡し、大けがをした数人を含めて少なくとも10人ほどがけがをしたとみられています。
また、他にも車2台が巻き込まれたということです。
(5月6日午前11時更新)
「中型バスの事故。追突車両がある」と通報

警察と消防によりますと、郡山市の磐越道で6日午前7時40分ごろ、「中型バスの事故。追突車両がある」などと通り掛かった人から119番通報がありました。
警察によりますと、マイクロバスを含む車3台が絡む事故が起きていて、1人が死亡しました。
少なくとも10人ほどがけがをしているとみられています。
この事故の影響で磐越道は磐梯熱海と猪苗代磐梯高原インターチェンジの間で通行止めになっています。
(5月6日午前10時15分更新)
