
日本国内で「はしか」の感染者が急増しています。感染した人が、京浜東北線や埼京線に乗っていたことを受け、埼玉県が同じ時間帯に電車に乗っていた人に対し、異例の注意喚起をしています。
「はしか」前年同時期比4倍以上に
7日、クリニックを訪れ、PCR検査を受ける48歳の男性。医師の診断は…。
いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道院長
「はしかの可能性は排除しきれない。はしかの採血の検査を出していますが、PCR検査もさせていただければ」
はしか患者特有の38℃台の発熱と発疹が現れていたため、検査結果が出る8日まで自宅で待機することになりました。
はしかの感染者数は今年に入りすでに362人確認され、去年の同じ時期と比べて4倍以上になっています。
埼玉県によりますと、先月26日、はしかに感染した男性が午後10時ごろ、京浜東北線の有楽町駅から電車に乗っていたことが明らかになりました。(現時点において施設等を利用しても心配はありません)ワクチン接種歴はありません。
7日午後10時ごろの有楽町駅です。京浜東北線の大宮行きの列車には多くの人が乗車していて、立っている人の姿も見られました。
街の人(20代)
「怖いですね」
街の人(40代)
「マスクとかしたほうがいいかなと思います」
感染していたのは、埼玉県に住む20代の男性です。先月26日午後8時ごろ、JR埼京線と上野東京ラインで北赤羽駅から新橋駅まで移動。その後、午後10時ごろ、JR京浜東北線を有楽町駅から蕨駅まで利用しました。
先月27日には蕨市のドラッグストア、先月28日には戸田市のスーパーを利用していました。
多くの人に感染リスク
はしかは感染すると、およそ10日から12日の潜伏期間を経て、38℃程度の発熱やせき、鼻水などかぜのような症状が現れ、その後、39℃以上の高熱と全身の発疹が出ます。
感染した男性は先月27日の発症から今月8日で12日目。他の人にうつしていれば、今後症状を訴える人が出る可能性があります。
感染者が電車を利用していたことについて医師は、次のように話します。
「同じ電車の車両の端から端まで感染させる力がある。空間の中に約2時間は、はしかのウイルスが漂う。インフルエンザ、コロナよりも感染させる力が10倍ぐらい麻しん(はしか)のほうが強い」
満員電車では1両あたりおよそ150人が乗車するとみられ、徒歩で移動した距離も含めると、かなり多くの人に感染リスクがあったとみられます。
伊藤院長
「十分なワクチン接種、過去の感染歴の確認。ワクチン以外でできることは、換気とマスク、うがい、手洗い、消毒。アルコール消毒は一応有効です。接触感染対策として消毒もするという姿勢は持っていてもいいと思います」
(2026年5月8日放送分より)
この記事の画像一覧
