集団感染の疑いのクルーズ船カナリア諸島へ 島民の不安払拭へ“完全隔離作戦”準備

集団感染の疑いのクルーズ船カナリア諸島へ 島民の不安払拭へ“完全隔離作戦”準備

クルーズ船でハンタウイルスの集団感染が疑われている問題で、新たに2人に、感染の疑いがあることが分かりました。感染拡大への不安が拡がるなか、船が到着予定の島では、島民らによる抗議活動も起きています。(5月9日OA「サタデーステーション」)

新たに2人の感染疑い クルーズ船到着を前に抗議デモ

報告・立田祥久記者(スペイン・テネリフェ島 9日)
「クルーズ船の受け入れ地に指定されている、港の一角です。広くフェンスが張られていまして、テントの前には警備員の姿もあります」

ハンタウイルスによる集団感染が疑われるクルーズ船。10日に到着予定のスペイン・カナリア諸島では、不安の声も上がっています。

地元の住民
「カナリア諸島は島です。もしその規模のウイルスが持ち込まれたら観光客も多いので、より速く広まってしまう」

4月1日にアルゼンチン南端を出発し、最終目的地カナリア諸島を目指すクルーズ。WHOはこれまでに船に乗っていた8人にハンタウイルス感染や、感染の疑いがあると発表。そのうちオランダ人夫婦を含む3人が亡くなっています。さらに8日、A P通信は新たに感染の疑いがある人が、2人確認されたと報じました。そのうち1人はクルーズ船の乗客ではなく、死亡したオランダ人女性と同じ飛行機に搭乗していたといいます。陽性が確認されればヒトヒト感染が疑われる状況です。

クルーズ船の到着を前に、島では地元住民による反対デモも行われています。

クルーズ船の乗客ら 隔離し帰国へ

スペイン当局の会見(7日)
「彼らは完全に隔離され、封鎖された区域に到着します。彼らと接触するような可能性は一切ありません」

スペイン政府が住民に訴えたのは、“完全隔離”。

報告・立田祥久記者(スペイン・テネリフェ島 9日)
「テントが続々と届いています。徐々に受け入れる準備が進められています」

クルーズ船の乗員乗客に症状がある人はいないということですが、港の港湾局長は。

テネリフェ港湾等局長 ペドロ・スアレス氏
「到着までにあらゆる準備が整い、安全な下船を確保し、全ての作戦を開始できます」

その作戦とは、こうです。まず到着したクルーズ船を港には接岸せず、沖に停泊。そこから小型船に乗り換え、港に移動します。その後空港に向かうバスでは、運転手との接触を防ぐため、前方3列は封鎖。荷物も乗客自身が積み込むことになっています。

テネリフェ港湾等局長 ペドロ・スアレス氏
「すでに少なくとも4機の飛行機を確保していて、はっきりとは申し上げませんが、24時間から48時間の間にすべての避難が終了するだろうと考えています」

WHOは現時点で、公衆衛生上のリスクは低いとしていますが、引き続き調査を進める予定です。

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