
異例の豊漁に「御殿が建つ」と沸いています。11日朝、定置網にかかったクロマグロ。さらに、別の船ではイワシが大漁。価格も期待できそうです。
マグロ豊漁
圧倒的な存在感を放つ“マグロの王様”、「クロマグロ」。11日朝、取材班は日本海有数の漁場、新潟県・佐渡島の漁に密着しました。
漁師
「もう1匹いる!大きい!」
「やるよ!」
次々とあがる大物に、船内は沸き立ちます。
人の背丈をゆうに超える巨体も。例年、佐渡では6月ごろからマグロのシーズンを迎えます。しかし、今年は時期が早まり、さらに大漁が続いていました。漁の本番は、ここからです。
「渦巻いた!あそこ渦巻いている!」
定置網漁は、2隻の船で協力して網を巻き上げ、マグロを少しずつ追い込んでいきます。
11日に水揚げされたクロマグロは15本。なかでも、一番の大物が…。
「190キロ」
内海府漁業生産組合 黒姫漁場
伊藤俊之漁労長
「これが一番大きい。きょういち」
「このマグロも小さく見える。150キロのマグロも当たり前になってくる」
豊漁のカギはイワシ
実はこのクロマグロの豊漁、“ある魚”と深い関係があるといいます。
内海府漁業生産組合 本間信俊組合長
「日本海側はサバ・イワシが豊漁。(マグロが)それを追いかけて日本海へ集まっているのでは」
マグロ豊漁のカギを握るという、イワシ。日本海で、今何が起きているのか…。
11日夜明け前から、イワシ漁に密着しました。石川県七尾市で定置網漁を営む、酒井秀信社長です。
鹿渡島定置 酒井秀信取締役社長
「目標は今月2000万円の売り上げ」
「期待感が非常にワクワクして」
出航して15分。漁場につくと、水面にキラキラとイワシの大群が泳いでいました。
実はこのマイワシが、クロマグロの大好物!
このマイワシの豊漁が、クロマグロの豊漁につながっているといいます。
大量のイワシが、あっという間に船を埋めつくします。
1時間ほどで、船はいっぱいに…。
酒井取締役社長
「結構とれた、満船」
「まだたくさんいるけど、これ以上は積めない」
従業員
「大漁」
「うれしい悲鳴」
11日にとれたのは、約20トン。売り上げにして、200万円ほどだといいます。
この豊漁はここ数カ月続いていて、石川県によると、3月の水揚げ量は統計開始以来最多の8600トンに上りました。
記録的な豊漁で、漁港は“イワシ景気”に沸いています。
酒井取締役社長
「非常にハッピー。例年になく魚価が高く売り上げが多い。この漁場を経営して35年近く、(今時期)これだけの売り上げは初。このままなら(売り上げが)1億になる」
今年のマイワシは、例年より大ぶりのものが多く、去年の約2.5倍の高値で取引されているといいます。
従業員には、3カ月分の臨時ボーナスも!
「マイワシ御殿が建つとの話が持ち上がっている。イワシに感謝、感謝、感謝で感謝しています」
家計の追い風に?
なぜ今、日本海でイワシが豊漁なのでしょうか?
水産資源研究センター浮魚資源部
向草世香主任研究員
「海の中でマイワシの赤ちゃんが何らかの要因でたくさん育って、人間でいうとベビーラッシュの状況が、この数年続いていると考えている」
記録的なマイワシの豊漁は、家計の追い風となるのでしょうか。
11日、都内の鮮魚店では、石川県産のマイワシが1匹80円、鳥取県産の少し大きいものだと100円で売られています。日本海でとれたマイワシが、お手ごろ価格に。
中與商店 前里芳樹店長
「1カ月ぐらい前からイワシが日本海で(多く)とれていた。そこで少し価格が下がってきている」
「まだとれれば10円、20円ぐらい下がってきて、もっとお安く提供できるのかなと思う」
平均的なサイズで、70円台になる可能性もあるということです。
(2026年5月11日放送分より)
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