
自宅に弟の遺体を放置したとして73歳の男が逮捕されました。介護をしていたと供述していますが、近所の住民は異なる証言をしています。
“弟の遺体放置”73歳兄を逮捕
近隣住民
「『兄貴が用意してくれなかったら食べられない』と。だから近所の人が見かねて、おにぎり握って週に3回は持っていったと。『おにぎり、バナナとかパンとか俺持っていったよ』と言っていた。(遺体で見つかった弟は)背が大きいけど細い。あばらが見える」
男はしっかりとした足取りで階段を降り、少し頭を下げ、車に乗り込みます。
この男の弟の遺体が見つかったのは、茨城県筑西市の一軒家です。
一緒に住んでいた67歳の弟の遺体を放置したとして、大武主殿容疑者(73)が逮捕されました。
10日に容疑者の息子からの通報で、事件が発覚しました。
大武容疑者の息子の119番通報
「叔父さんの遺体があります」
この家には大武容疑者と30代の息子、そして容疑者の弟と3人で暮らしていました。
見つかった遺体は、67歳の容疑者の弟。容疑者の息子が異臭を感じ、発見しました。目立った外傷はなかったということです。
兄弟に何が?
ラーメン店の常連だった容疑者は、数カ月前から姿を見せなかったそうです。
行きつけのラーメン店
「時々来ていた」
「(Q.いつも何人で来ていた?)(大武容疑者)1人だった」
「(Q.(週1回の来店は)何年くらい続いた?)2年くらい。市役所のごみを運ぶ仕事をしていた。今年の2~3月ころから来なくなった」
弟も、ここ1カ月ほど姿を見せなくなったそうです。
近隣住民
「(Q.弟について)年中この辺を歩いていた。4月ごろから全然見かけなくなって、どうしたんだろうと心配していた。昔は造船所でまじめに働いていて10年くらい勤めたと聞いた」
警察によると、弟は寝たきりの状態で、容疑者は取り調べに対し容疑を認めています。
大武容疑者
「介護していたが、そのまま放置してしまいました」
ただ、周辺から聞こえてきたのは、介護とはほど遠い状況です。
ここ数十年の一家を知る人が、取材に応じました。
近隣住民
「(弟は)東京に行った、若い時に。だけど帰ってきて。帰ってきてからはふらふらと」
近隣住民によると、30年ほど前、弟が東京から戻ってきたそうです。
当時は、容疑者の母、そして妻をあわせた5人で暮らしていました。
近隣住民は、妻が弟への不満を募らせる声を聞いていました。
近隣住民
「おばあさん(母)と妻がいた時は年中ケンカ。家の中にいてケンカのような声が聞こえた。『(弟は)働きもしないで』と妻が母に言って、よく怒っていた」
近隣住民が話す兄弟
15年ほど前に母がなくなり、10年ほど前に妻が亡くなり、今の3人暮らしになります。
庭は、かなり荒れているようにみえます。
近隣住民
「(容疑者は)人付き合いが好きではなかったみたいで、相談できるような人がいればよかったが。困ってるなら困ってると相談できればいいんだけど。(妻も)先に亡くなり、それからすさんできたのでは。食事もろくな食事をしないで」
3年ほど前から、弟の食事が用意されない状況だったそうです。
近隣住民
「『兄貴が用意してくれないと食べられない』と。近所の人が見かねて、おにぎりを週に3回は持っていった。『おにぎり、バナナ、パンを(近所の人が)持って行ったと。(容疑者の弟は)背が大きいが細い。あばら骨が見える」
近隣住民への取材によると、おととしには弟が救急車で運ばれたといいます。
近隣住民
「救急車が来ると、みんな出てくる。見た人の話では『痩せて、ご飯を食べていなかったのかな』と」
一方、容疑者が「食事の用意などはやっていた」と聞いた人もいます。
近隣住民
「(容疑者と)ラーメン店で会った。夫と食べに行ったらいた。こんな所で会うなんてと話はした。『ここ食べに来て家にいる人はどうしてるの』と聞いた。そしたら『用意して置いてあるから』と言った。自分は食べに来て、家にいる人には用意して来るんだと思った」
(2026年5月12日放送分より)
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