
去年、ソウルを訪れていた日本人の親子が飲酒運転の車にはねられ母親が死亡した事故で、車を運転していた男に懲役5年の実刑判決が言い渡されました。
運転前に焼酎3本で泥酔
ソ被告(30代)の陳述 地元メディアによると
「親孝行旅行が悲劇に変わってしまったことを深く悔いています」
事故が起きたのは去年11月、ソウル市の繁華街・東大門(トンデムン)駅付近です。観光で訪れていた日本人の親子が横断歩道を渡っていると、信号を無視した白い車が猛スピードで突っ込んできました。
はねられた50代の母親が死亡し、30代の娘は重傷を負いました。
危険運転致死傷などの罪に問われた、30代のソ被告は当時泥酔した状態で、運転前に焼酎を3本飲んだということです。
検察側は、ソ被告に対し懲役7年を求刑していました。
ソウル中央地裁
「取り返しのつかない悲劇的な結果をもたらした」(12日)
12日の判決公判でソウル中央地裁は被告を非難しましたが、犯行を認め示談金およそ3700万円を支払ったほか、被害者の遺族が被告の処罰を望んでいないことなどから、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。
こうした中、韓国では飲酒運転を撲滅するための新たな取り組みが始まっています。
飲酒運転を防ぐ装置
地元当局によると、韓国における飲酒運転の取り締まり件数は年々減少傾向にある一方で、再犯率はこの10年間で45%前後と、高止まりしています。
韓国では今年10月から飲酒運転防止装置の設置が義務化されます。対象は免許が取り消しになった飲酒運転の常習的な違反者です。
実際に装置がついた車では、呼気の検査をしないと、アクセルを踏んでも車は動きません。飲酒した状態で車を運転しようとすると…。
岩本京子記者
「0.03%と出ました。そのうえでエンジンをかけてみようと思います。アクセルボタンを踏んでもエンジンがかからないです」
開発会社ACECUBE キム・ボムス室長
「装置が必要な車両に対して事前に導入していくことこそが、単なる処罰よりも重要ではないかと思います」
(2026年5月13日放送分より)
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