「まさか」都内住宅街にクマ 東京でどこまで拡大?

「まさか」都内住宅街にクマ 東京でどこまで拡大?
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 東京・八王子の住宅地近くで体長1メートルを超えるクマが出没しました。専門家は今後、さらに都市部に近付いてくると警鐘を鳴らしています。

【画像】専門家「生息域が徐々に…」

都内住宅街にクマ

 暗闇から現れたのは一頭のクマ。東京・八王子市の住宅地近くで撮影された映像です。一度立ち止まると、匂いをかいで塀の奥へと消えていきました。

東京・八王子市の住宅地近くで撮影された映像
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 13日、番組の取材班は東京の八王子市へ。

 クマが出没した場所の付近には、飲食店や住宅が建ち並んでいます。幅の広い道路を車が絶え間なく通行しています。交通量が非常に多い道路です。

 クマが出没したのは、八王子市の西側にある住宅街です。道路の左側に「野生動物出没注意」という看板もあります。さらに、先に進むと…。

「野生動物出没注意」の看板
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 道幅が狭い道路となり左側には高速道路が走っていて、右側には雑木林も見えてきました。景色がかなり変わった印象です。

 自宅の裏手にクマが現れたという住人は。

自宅の裏手にクマが現れたという住人
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「自宅の裏手にある畑と敷地の間」
「(Q.これまでにクマの出没は)一切ない。初めて」

 クマが現れたのは、階段を登った先だといいます。

「この奥、電柱の右側。イノシシを捕獲するための箱わながある」
「(Q.どういう被害が)裏の畑を毎年のように荒らすので、農家が困って資格を持つ人に頼んで設置してある」

 住宅が建ち並ぶエリアから高速道路をまたいだ場所に、クマが出没したといいます。

住人「恐怖感じる」

今年のクマの目撃などの情報
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 東京都では、今年に入りクマの目撃や痕跡などがあわせて21件に及んでいます。その多くが圏央道よりも西側ですが、今回は圏央道の東側、八王子の市街地です。

 住宅の裏手にまわってみると…イノシシを捕獲するための箱わなが設置されています。わなの中には、イノシシが好んで食べる「米ぬか」が仕掛けられています。

わなの中にはイノシシが好んで食べる「米ぬか」
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 ただ、この箱わなに現れたのはイノシシではなく、ツキノワグマでした。

 高速道路に面する竹やぶのすぐそばに設置されたカメラにクマの姿が映っていたということです。センサーカメラがクマの姿を捉えていました。

 先月29日の午後9時すぎ、茂みからクマが現れます。住宅のブロック塀の奥にはイノシシ用の箱わなが。クマはそのまま前へ進んでいきます。クマは箱わなの前で立ち止まり、よく見ると…においをかいでいるのでしょうか。「米ぬか」に気付いて箱わなの中へ入ったのでしょうか?

別のカメラにも同一の個体とみられるクマの姿
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 ただ、クマの捕獲には至っていません。近くに設置した別のカメラにも同一の個体とみられるクマの姿が映っていました。

 八王子市によりますと、専門家の見解としてクマは成獣で、体長1メートルを超えるといいます。

 今月10日に、箱わなの点検を行った際に、センサーカメラの映像を確認したところ、クマが撮影されていることが判明しました。

「警戒しながら散歩している」
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「映像に(クマが)映っていると聞き『本当なのかな』『まさか』。大きい犬を飼っているので『犬が間違えて映った?』と考えていたが、(クマが)映っている動画を見て『本当にクマなんだ』怖い。恐怖を感じる。近年クマが地方で見かけられたり被害があったり、ひと事だと思っていたが、身近に起きるんだなと、結構怖い。毎朝5時から犬の散歩、警戒しながら散歩している。対策のしようがない。注意するしかない。クマよりも先に自分が見つけられるように注意」

「イノシシは見たが…」

 箱わなとセンサーカメラの設置したのは、依頼を受けた地元のハンターです。13日、話を聞くことができました。

「箱わなに尻まで突っ込んでいる」
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カメラを設置したハンター
小寺敦之さん

「(市内の)高尾にはクマがいることは分かっていたので、そんなに驚きはしなかったが、ここに来るとは思わなかった。関係者にすぐ知らせなくてはと警察に通報した」
「(Q.箱わなに入った形跡は?)入った。箱わなに尻まで突っ込んでいる、箱わなの仕掛けに引っかかれば扉が落ちたと思うが、(仕掛けに)引っかからなかったようでそのまま出て行った」

 八王子市では、これまでもクマの目撃情報がありましたが、今回住宅近くに出没した姿が映像として捉えられたことで、市民からは驚きと不安の声が出ています。

「クマは存在を知らなかった」
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八王子市民
「イノシシは私も見たが、クマは存在を知らなかった」

70代
「まさか八王子でクマがくるとは思わなかった」

小学生
「校長先生からクマの話があった。ニュースでも出たからびっくり」

専門家「生息域が徐々に」

 全国的にクマが大量出没した2023年には、“東京の水がめ”として知られる奥多摩町の小河内ダムにも、親子のクマが出没していました。

2023年 奥多摩町の小河内ダム
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 東京・檜原村では鳥小屋にクマが現れたことも。クマが近づいていきますが…電気柵を張っていたため、事なきを得ました。

 都内各地で出没が相次ぐ中、専門家は「クマが生息する場所が徐々に拡大している」と指摘します。

「クマが生息する場所が徐々に拡大している」
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東京農工大学大学院 小池伸介教授
「東京でも少し前は、クマは奥多摩や檜原村にしかいないという感覚かと思うが、東京都を40~50年というスパンで見ると、以前は奥多摩や檜原村にしかいなかったクマが分布を少しずつ広げて、今では青梅市・日の出町・八王子市にもクマが日常的に生息する状況ができあがっている」

 東京都のクマの目撃マップの情報を比較すると、2023年は青の印でクマが出没していたのが、2年後の2025年は赤の印。全体的に見ると、より都心に近い場所で目撃されていることが分かります。

東京都のクマの目撃マップ
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 東京・青梅市では、飲食店の外に設置していた冷蔵庫をクマが立ち上がってあさる姿も目撃されていました。

 日の出町でも去年7月、住宅の屋根の上でビワを食べるクマが目撃されています。

“東京クマ”出没どこまで拡大?

 今後、クマの出没は、都内のどこまで広がるのでしょうか?

クマの出没は都内のどこまで広がるのか?
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小池教授
「基本的にクマは姿を隠しながら、やぶや木々がある所を通って移動する。他の都市では山から延びている河川敷のような所をつたって、街の中にクマが現れる。クマの移動経路が明らかになっている場合もある」

 東京の場合でも、多摩地区から都心方面に向かって流れる多摩川の河川敷などを通って、クマが移動する可能性もあるといいます。

多摩川の河川敷を通ってクマが移動する可能性も
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小池教授
「イノシシやシカは福生や立川の辺りまで姿を現す。クマが日常的にそこまで来ることは考えにくいが、非常に好奇心の強いクマが河川敷のやぶの中に入り込んで、(福生や立川の)辺りまで移動する可能性はゼロではない」

(2026年5月13日放送分より)

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