メジャーリーグ、ホワイトソックスの村上宗隆選手(26)。21日のマリナーズ戦では、選球眼とバッティング技術が光りました。
見極めてノースイング 的確に強振
チャンスで迎えた第3打席。村上選手、ボール球にはバットを振らず、アウトコースギリギリのストライクの球を捉え、ヒットを放ちました。
松坂大輔さん
「本当にボールの見極めがしっかりとできていますし、今の村上選手はバッテリーが攻めづらいと思います」
タイムリーを放ち、4試合ぶりの打点を挙げます。
次の打席でも、ボール球は振りません。その後、フルカウントになり6球目、ストライクゾーンギリギリの球を捉えました。
直近5試合の打率は3割8分9厘と好調をキープしています。
村上宗隆 HR量産の理由
メジャー1年目にしてホームラン数リーグトップの17本を放っている村上選手。これほど量産する理由とは…。
現地シカゴで取材したのは、ホワイトソックスのアナリスト・安藤航さん(30)。村上選手の“ある数字”に注目しました。
「ボール球に手を出すパーセント。村上選手はメジャーでもトップクラスに低い。加えてパワーの数値はズバ抜けている」
パワーの指標になる平均打球速度は、ジャッジ選手や大谷選手を抑えてメジャー3位につけます。
さらに、ボール球に手を出してしまった割合。村上選手はメジャー平均(28.5%)と比べても良い数字(21.8%)を残しています。フォアボール数はリーグ4位です。
「ピッチャーとしてはストライクゾーンの中で勝負しなきゃいけなくなってきて、甘い球が入ったらホームラン、ボール球だったらフォアボール。メジャーリーグを象徴したスラッガーのパターン」
優れた選球眼が失投を誘っていたのです。
村上選手
「ホームランがこんなに出ていること自体が良いことではあるので。いろんな試行錯誤含め、やるべきことを続けられたので100点」
村上選手が話す試行錯誤の一つが「構え」の改良。開幕直後の3月と今月の構えを比べると、よく分かります。
3月に比べてひじの位置が随分上がり、バットの角度が変わりました。結果を残し続けながらも、最高の形を模索しています。
好調生む「懐の深さ」
松坂さんは、村上選手のフォームの変化をどう見ていますか?
「シーズン中に、ここまで分かりやすく変えるのは珍しいと思います。まず左ひじの高さ、そして右足の開き。変更後は少し開いているんですが、ピッチャー目線でいうと3月の場面だと、僕の場合はどんどんインコースにカットボールやストレートが投げやすくなる。今月17日は懐が深く見えるので、インコースに対しても対応しやすいように見える。よりピッチャーとしても、プレッシャーがかかります。甘くなったらホームランされてしまうんじゃないかと思う。フォームに関しては試行錯誤と言われていますが、逆方向へのホームランは日本でよく見た形だと思う。これが出ているというのはフォームの変更がうまくいってるのかなと。ピッチャーからしても打たれてもレフトフライかなと思うと思うんですが、これがスタンドまで運ばれてしまうと、よりショックは大きい」
打者に少し余裕を持たれて構えられるとインコースに投げにくいというのは分かります。その分、踏み込んでくるからインコースに投げたほうがいいんじゃないかと思えるのですが…。
「今の村上選手の打ち方を見て、対戦するバッテリーも変えてくると思います。また、その攻め方で村上選手も対応の仕方を変えていくんじゃないですか」
アナリストの安藤さんも話していましたが、パワーの数字がずば抜けていると。アメリカへ行っても、パワーがトップレベルなのはすごい。
「正直、アメリカへ行ったらどうなるだろうと思っていましたが、本当に余計なお世話でした」
ピッチャーからしたら、ボール球をもっと効果的に使いたかったりしますか?
「なりますが、やっぱり選球眼がいいので、難しいんです」
村上選手はホームラン数をどこまで伸ばすんでしょうか。
(2026年5月21日放送分より)
