25日、参議院決算委員会において、国民民主党の足立康史議員がマイナンバー制度について質問した。
足立議員は在外日本人の郵便投票について、手間や遅延により投票者が激減している現状を挙げ、在外インターネット投票の導入に向けて各党協議会で訴えていると説明。その本人確認としてマイナンバーカードを使うべきだと主張するが、2015年10月4日以前に海外へ転出し国内に住民票がない人にはマイナンバーが附番されていない現状がある。そこで足立議員は、松本尚デジタル大臣に当該施策の速やかな実施を強く求めた。
これに対し松本大臣は、法律上の規定や、国内と同等の本人確認ができるかという問題、一元管理の原則に合わないという2点を挙げ 、「今まだ(足立)委員がおっしゃるように前に進んでないという状況だと思います」と答弁した。だが足立議員は、仕組みを作れば本人確認は可能であり、すでに戸籍の附票にマイナンバーを振る方法はあると反論した。
松本大臣は、関係府省庁を集めて必要な検討は進めると応じたが、在外ネット投票のやり方は大きな議論になるため現状は前に進めないと慎重な姿勢を示した。すると足立議員は、「いや、大臣、なんか役人みたいなこと言ってますね。大臣を何か批判するつもり…あ、いや批判してるか」と自らツッコむような発言を挟みながら次のように熱弁を振るった。
「失礼な言い方を申し上げたかもしれませんが、もう頼りは松本大臣だけなんだから。マイナンバーを2015年10月4日以前に国外に転出された方にも振り出す権限は松本大臣お1人にあるんですよ。だから、この件の最後に、『足立は失礼な言い方するから嫌いだ』っちゅうのはもういいから、それは。ごめんなさい、謝ります。今度大臣室に行って謝りますんで。だから、この国会中にちゃんと検討を進めると、積極的にやると、国民の権利をちゃんと擁護していくとおっしゃってください」
これに対し松本大臣は落ち着いた様子で、「国民に公平に、選挙も含めていろんな権利を行使する機会を設けることはおっしゃる通りです。したがって、今(足立)委員がおっしゃったような、これまでの他の省庁とも合わせて、検討を進めることはお約束したいと思います。ただ、在外ネット投票は国内のネット投票にまで広がる蟻の一穴にもなりかねませんから、それについては別途切り離して考えるということはお約束いただきたいと思います。加えまして、足立委員には別に悪い感情を持っておりません。大臣室には来なくて結構でございます」と訪問をやんわりと拒絶。その瞬間、委員会室には爆笑が起きた。
足立議員も笑顔を浮かべ「失礼になるんで控えておきたいと思いますが、今お約束をいただいた検討、ぜひ、やっていただきたいと思います」と述べて別の質問に移った。
(ABEMA NEWS)

