
長引くイラン情勢の影響で、国内ではナフサを使った製品の品薄が加速しています。名古屋市でも25日から“指定以外の袋”でごみ出しができる臨時の措置が始まりました。
【画像】「仕事できない」“塗装用シンナー”確保不安定に…日常生活に迫る“ナフサ不足”
名古屋市“指定外の袋”臨時収集
中東情勢の悪化後、日本の原油タンカーとして初めてホルムズ海峡を通過した『出光丸』。サウジアラビア産200万バレルの原油は愛知県知多市にある施設へと運ばれますが、この量は国内消費量の0.6日分です。足元では原油を蒸留して作り出す、ナフサ由来製品の供給不足が深刻です。

名古屋市では25日から“指定以外の袋”でごみが出せるようになりました。紙袋や色付きの袋はだめですが、無色透明または半透明の袋に「可燃ごみ」「不燃ごみ」と書けば出すことができます。市によれば、来月末までの臨時的な措置だということです。
同様の動きは兵庫でも。

環境局環境事業部 森川信也部長
「国際的なナフサ不足が長期化する可能性も踏まえると、市指定袋以外でのごみ出しを可能とする臨時的な対応を実施する」
農業用コンテナ 約600個盗難
インクなどの原料調達が不安定になったため、ポテトチップスのパッケージを“モノクロ化させる”とした衝撃の発表から2週間。25日以降の出荷分から店頭に並ぶそうですが、こんな形で影響がカタチになったケースもあります。
警察
「はい110番。事件ですか?事故ですか?」
コンテナを盗まれた狩野勝次さん
「盗難ですけど、ミカン用のコンテナ。また盗難に昨夜あった」

熊本県玉東町でミカン農家を営む男性は、1つ約1300円するコンテナ600個以上を盗まれる被害に遭いました。

コンテナを盗まれた狩野勝次さん
「今、ナフサ不足でコンテナを新たに注文しても50%以上値上げ。製造できるかできないか分からない状態。盗んだ人がこのニュースを見ていたら、返してくださいと言いたい」

このコンテナと関連があるのでしょうか。熊本市では、農業を営む男性がフリマサイトでコンテナを安く購入したところ、ニュースを見た近所の人から「盗品ではないか?」と指摘を受けたといいます。

絆農園 野田祐司さん
「ものすごく腹が立ちます。できるだけ早く捕まるように、警察には協力しています」
塗装用シンナー確保不安定に
農業に広がるナフサ製品の供給不安。深刻さを訴える工場が名古屋にありました。
丸武塗装 松川敦志専務
「もう駄目です。ひと月ふた月、今の状況で入ってこないとなると、仕事ができなくなります」

名古屋市で外壁やサッシの塗装を手掛ける会社。今、圧倒的に不足しているのが、塗料を希釈する際などに使うシンナーです。

丸武塗装 松川敦志専務
「3月終わりから始まって、4月5月と少ない状態が続いている」
(Q.これが不足するとなると)
「仕事できない」
値段も3月に4900円だったものが、今月にはついに1万円の大台に乗りました。他にも結束用の資材やフィルムと、ありとあらゆる品物の入荷が遅れています。

丸武塗装 松川敦志専務
「(従業員も)いつまで材料あって仕事できるのと思っていると思う。原油を放出し、ナフサ不足を早い段階から解消してもらっていれば、ここまで酷くはならなかったと思う」
