
与野党の各党・各会派が集まり、安定的な皇位継承のとりまとめ案について協議しました。これにより、長年の課題である「皇族数の減少」は食い止められるのでしょうか。番組では、多忙とされる公務の実態を取材しました。
なぜ減少?多忙な公務とは
愛子さまの姿は8日、東京芸術劇場にありました。
席に向かわれる途中、湧き上がるあたたかな拍手に対し、何度もお辞儀で応えられました。
訪れられたのは「天使の歌声」として世界的に有名な「ウィーン少年合唱団」のコンサートです。
これも皇族としての「公務」の一環で出席されたものです。
天皇陛下
「これからも両国の信頼関係がますます深まることを切に願っております」
皇族方が担われている公務の中には大規模な「宮中晩餐会」のようなものもあれば、国際親善やさまざまな人と交流するというものも含まれます。
仕事を持ちながら公務をこなされる多忙な日々もうかがえますが、長年続いてきた皇室の人数減少問題に、いよいよ動きがありそうです。
元宮内庁職員 山下晋司氏
「30年ぐらいずっと見てきているが、出ては消え出ては消えの繰り返し。今度こそという雰囲気はある」
憲法と同じ日に施行されて以降、一度も改正されていない皇室典範に、今の国会はどのような答えを示すのでしょうか。
天皇陛下
「公的活動を担うことができる皇族は、以前に比べ減少してきております。そして、そのことは皇室の将来とも関係する問題です」
皇室の人数を巡っては、佳子さまが誕生した1994年当時には26人がいたものの、現在は16人にまで減少しています。
今の制度では、女性皇族が結婚して皇室を離れると、公務が別の皇族に引き継がれることも。
先月の秋篠宮家のカレンダーを見てみると、月の3分の2以上は何らかの公務を担われています。
少ない人数のなか、皇族方が多忙な公務を担われている現状を映す例として、元宮内庁職員の山下さんは、佳子さまのブラジル訪問を挙げます。
山下氏
「ブラジルを訪問された時は、たしか8カ所ほど回られたと思うんですけれども。『おことば』がたしか、8回あったと言われている。それぞれの地域に合った『おことば』を、事前にお考えになって臨まれるわけですよね。ですから、これは相当なご負担だと思います」
訪問した地域の歴史や特色などについて学び、8カ所あれば8通りのあいさつをご自身で用意されるそうなんです。
山下さん
「一つの公務にかける時間が、我々の見えることだけではなく、見えないところで相当時間がかかっている」
皇族数の確保へ“2つの案”
こうしたなか、皇族の人数を確保するための皇室典範改正に向け、8日も新たな動きがありました。
これまで議論されてきたのは、「女性皇族が結婚後も皇室に残る」案と「旧宮家の男系男子を養子に迎える」案です。
8日は、この案が与野党に示され、各党・会派の意見を聞く場が設けられました。
10日、再び開かれる協議の場で意見がまとまれば、政府はついに法案の作成に乗り出すことになります。
一方、女性皇族を巡っては先送りになっている論点もあります。
結婚後も皇室に残った女性皇族の夫と子どもに皇族の身分を与えるかどうかについて、今回示された案では言及されていません。
与野党で意見が分かれる点については結論を避けたまま、歴史的な法改正に向けて動いている現状です。
(2026年6月8日放送分より)
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